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ウイスキーの飲み方のおすすめは?ロックからカクテルまで全21種類をご紹介!

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ウイスキーの飲み方のおすすめは?ロックからカクテルまで全21種類をご紹介!

NHKの朝の連続テレビ小説「マッサン」の放映をきっかけに、日本でブレイクしたウイスキー。
飲む機会は増えたけど、「ウイスキーってどんなお酒なのか、本当はよくわからない」という人も多いのではないでしょうか。

そんな方のために、ウイスキーの基本情報から選び方、バラエティ豊富な飲み方までたっぷりご紹介します。ウイスキーの奥深さを知って、お酒の楽しみをますます広げましょう♪

ウイスキーってどんな飲み物?

ウイスキーとは、国によって定義に違いはありますが、一般的には、穀物を原料として、蒸留を経て、樽で熟成されたお酒のことです。と言っても、なんだかイメージしづらいですよね。では、もう少し詳しく見ていきましょう!

ウイスキーはどこのお酒?

ウイスキーの発祥は諸説ありますが、なかでもスコットランドやアイルランドのウイスキーが元祖とする説が有力です。今では、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、そしてなんと日本が「5大ウイスキー」と呼ばれる世界的なウイスキーの生産国とされているんですよ。

ウイスキーの原料は?

ウイスキーの原料は穀物で、代表的なものは大麦です。ほかにトウモロコシや小麦などがありますが、「モルト」と呼ばれる大麦麦芽と合わせて使うことが必須になってきます。原料の違いによって、ウイスキーは次のような名称で大別されています。

・モルトウイスキー…「モルト」と呼ばれる大麦麦芽だけを使用するウイスキー。
・グレーンウイスキー…トウモロコシや小麦など大麦ではない穀物が主原料のウイスキー。モルトを加えて糖化、発酵、蒸溜をしていきます。

ウイスキーはどうやって作るの?

ウイスキーは原料の糖化→発酵→蒸留→樽熟成という工程を経てできあがります。ちょっとだけ詳しい説明を加えると、次のような流れになります。

1.原料を糖化させる
まず、原料の大麦を仕込み水に浸して発芽させます。発芽したものが「モルト」と呼ばれる大麦麦芽です。発芽すると酵素が生まれて大麦のデンプンが糖分に変わります。
このとき発芽した大麦は、ちょうどよい「モルト」の状態に留めておくために、乾燥させることが必要。その乾燥工程が「焙燥(ばいそう)」と呼ばれるもので、「ピート」という泥炭を燃料にして燻します。モルトウイスキー独特のスモーキーな香りは、このピートを使った焙燥のときに付くもの。

2.発酵させる
できた糖分が発酵してアルコールに変化します。この状態はまだ醸造酒の段階。

3.蒸留する
発酵が終わった液体を蒸留します。蒸留とは、液体を熱して蒸気に変え、これを冷やして再び液体に戻すこと。
ウイスキーの場合、1回目の蒸留で採れた蒸留液はアルコール濃度が低く、味もよくないので、2回蒸留してアルコール度数を70度くらいに高めます。

4.樽で熟成する
木製の樽で貯蔵し、じっくり熟成させます。樽材はホワイトオーク、スパニッシュオーク、ミズナラなど。
「樽は呼吸する」とも言われるように、ウイスキーの原酒を木樽に詰めて熟成させると、原酒の揮発成分(アルコール)が樽の外へ出て、その分、外の空気が樽内へと入ります。こうして、貯蔵庫のある場所の風土がウイスキーの風味に影響を与えながら、まろやかな味と深いコクを生んでいきます。
ウイスキーが琥珀色になるのも、このときです。

5.ブレンド
熟成期間を経たウイスキーは樽ごとに個性が異なります。そこで、ブレンダーが混ぜ合わせて仕上げていきます。「シングルモルト」などの名前を聞いたことはありませんか? シングルモルトはブレンドの仕方による名前のひとつで、ほかにも次のような分類があります。

・シングルカスク…モルトウイスキーのなかでも、1つの樽のウイスキーだけを瓶に詰めたもの。
・シングルモルト…モルトウイスキーのなかでも、1つの蒸留所のなかにあるいくつかの樽のウイスキーを混ぜ合わせたもの。
・ヴァッテッドモルト…モルトウイスキーのなかでも、いくつかの蒸留所のウイスキーを混ぜ合わせたもの。
・ブレンデッドウイスキー…モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜ合わせて造るもの。

ウイスキーの度数について知りたい!

ウイスキーは「アルコール度数が高い」とか「強いお酒」といったイメージがありませんか?
ウイスキーのアルコール度数については、日本では40~43度くらいが標準。これは19世紀にイギリスで75ブリティッシュプルーフ(日本の43度)、アメリカでは80アメリカンプルーフ(日本の40度)が標準と定められたものを日本で踏襲されたものです。

ウイスキーは40~43度が標準となると、アルコール度数6%程度のビールや、14%程度のワイン、15%程度の日本酒などと比べると、たしかにウイスキーはアルコールは強めですよね。

その原因はウイスキーが蒸留酒だから。ビールやワイン、日本酒は醸造酒。ウイスキーは焼酎やブランデーなどと同じ蒸留酒という分類です。蒸留酒は醸造酒を蒸発させ、その蒸気を冷やしてアルコール分を凝縮させたお酒なので、アルコール度数が高くなってしまうのです。
蒸留酒のなかで比べても、焼酎は25~35度程度が主流ということを考えると、日本人になじみのあるお酒のなかでは、ウイスキーはやはり「強いお酒」と言えますね。

ウイスキーの選び方は?

お酒の売り場へ行ってみると、いろいろなウイスキーがあって、どれを買ったらよいのか迷うのではないでしょうか。

ウイスキーを選ぶときに参考になるのは、さきほどお伝えしました、ウイスキーの製造方法による分類がひとつのポイント。ほかにも生産地や熟成年度などが、味わいを決める重要なポイントになっています。産地による大まかな分類と、年度表記についての注意点をご紹介しますので、よかったら参考にしてみてくださいね。

産地で選ぶ

世界の主要産地はスコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本。それぞれ原料、蒸留法、樽による熟成法が異なり、ウイスキーの個性も違うので、5つのカテゴリーに分類されています。それぞれに違ったおいしさがあるので、いろいろなものを楽しんでみてはいかがでしょうか。

●スコッチウイスキー
イギリスのスコットランド地方で造られているウイスキー。一説ではウイスキーの元祖とも。
モルトウイスキー、グレーンウイスキー、ブレンデッドウイスキーの3タイプがあります。モルトウイスキーはスモーキーフレーバーがしっかり。ブレンデッドウイスキーは40種類以上のモルト原酒と質のよいグレーンウイスキーを混ぜ合わせた「グレゴイン」などが知られていて、ウイスキーを飲み慣れていない人でも飲みやすさ抜群!

●ジャパニーズウイスキー
日本で造られているウイスキー。5大ウイスキーのなかでは最も歴史が浅く、1923年(大正12年)に日本初のウイスキー蒸留所「サントリー山崎蒸溜所」が誕生してから急速に発展。スコッチウイスキーをお手本に、日本人の繊細な味覚に合うよう成長してきたウイスキーです。

●アメリカンウイスキー
アメリカで造られているウイスキー。生産地や製造方法などの違いにより、バーボン、テネシー、ライ、コーン、ホイート、モルト、ライモルト、アメリカンブレンデッドの8種類に分けられます。とくに「バーボン」は個性やクセが強いことで有名で、ガツンとくる味わいが好きな人におすすめ。

●カナディアンウイスキー
カナダで造られるウイスキー。主要原料をライ麦とするフレーバリングウイスキーと、主にトウモロコシから造る軽やかなベースウイスキーをブレンドして造るブレンデッドウイスキーがあります。5大ウイスキーのなかで風味が最も軽快で、飲みやすいことで人気。

●アイリッシュウイスキー
アイルランドで造られているウイスキー。世界最古のウイスキーとも呼ばれていますが諸説あり。麦芽をつくるとき、ピートではなく石炭を燃やして加熱するので、スモーキーさがなく、大麦の香味がストレートに感じられます。蒸留を3度行い、味わいもなめらか。

年代で選ぶ

一般的に、ウイスキーは熟成するほど香りが華やぎ、味わいもまろやさで甘みが出るようになります。だからこそ、ウイスキーの熟成度合いは、選ぶときに注目してほしいポイント。

ボトルのラベル表示に、「○○12年」などと年数表記があるのを見かけたことはありませんか? これは、そのウイスキーの熟成期間を示すもの。熟成は「エイジング」とも言われます。

ただし、注意したいのは、「○○12年」という表記が、「このウイスキーは12年熟成されたものですよ」という意味とは限らないということ。ブレンデッドウイスキーやシングルモルトウイスキーでは、エイジング期間の異なる原酒をブレンドすることが多いからです。

複数の原酒をブレンドしたウイスキーの場合、一番若い原酒の熟成年数を表示するのが決まり。だから、「○○12年」とは「最低でも熟成期間12年以上のウイスキーですよ」という意味になります。

熟成が進んだものは、味もそうですが、手間がかかっていたり、数も少ない分、高価になる傾向があります。贈り物なら希少価値の高いもの、普段うちで飲むためのお酒ならブレンドした手ごろな価格のものを…などと選び分けるのもいいかもしれませんね。

ウイスキーを飲むときの注意点は?

奥深いウイスキーは、知るほどに魅力を感じてしまいますよね。そんなウイスキーですが、飲むときに注意したいことについても、ここでチェックしておきましょう。

飲み過ぎないように

ウイスキーはアルコール度数の高いお酒。それに、日本人の体は、アルコールを分解する力がヨーロッパの人より弱いとも言われています。お酒に自信がある人でも、慣れないうちは飲み過ぎにくれぐれも注意しましょう。
飲み方も、まずはストレートやロックではなく、水や炭酸水で割るなどしてアルコール度数が下がるよう工夫するのがおすすめです。

チェイサーを横に置いて

チェイサーとは、アルコールドリンクを飲む間か飲んだあとに、追いかけるようにして飲むドリンクのこと。アルコールの効きを和らげたり、胃の負担を軽くしてくれたりする役割があります。

また、お酒は飲んでいるうちに味に慣れ、感覚がちょっぴり麻痺してしまうことがありますよね。お酒の鮮烈な味や豊かな香りを、ひと口ごとに堪能するためにも、ほかの飲み物を飲んで舌をリセットする、という意味もチェイサーは持っています。

ウイスキーに合わせるチェイサーは、ミネラルウォーター、炭酸水、お茶などが一般的。ですが、そもそもチェイサーは、主に飲んでいるお酒よりアルコール度数が低いものなら何でもよい、とされています。

例えば、甘みのあるウイスキーにチェイサーとして牛乳を選んだり、口の中をさっぱりさせたいときはレモン風味の炭酸水をチェイサーにしてもOK。ウイスキーとの相性を楽しみながら、チェイサーを選んでみてくださいね。

ウイスキーのシングル・ダブルの違いは?

バーなどで、ちょっと通な雰囲気の人が、「水割りをシングルで」とか「ロックをダブルで」などと言って注文する様子を見かけたことはありませんか? この「シングル」と「ダブル」とはもちろん、グラスに注ぐウイスキーの量のこと。それぞれの分量は日本の場合、次のものが一般的です。

・シングル…30ml
・ダブル…60ml

ただし、この分量は国によって様々。同じ国内でも店によって差があります。
例えば、アメリカではシングルは1オンス(30ml)とする店が多いのですが、カクテル容器のジガーを使って1ジガー(45ml)とする店も。さらに、もっと多く注ぐお店も存在します。また、イギリスには法律があり、シングルの量は25mlまたは35mlと定められています。日本でも、アメリカスタイルの量を採用しているお店では、シングルの量を45mlとすることも。お店によって異なるので、気になったらバーテンダーさんに聞いてみるといいですね。

家庭で飲むときにも、ウイスキーを量りながら用意すると、お酒の楽しみ方がまた広がりそう。
円錐を2つ合わせたような、バーテンダーが使う「メジャーカップ」があればベストですが、なければキッチンにある料理用の計量カップで十分。測っていくうちに「あ、この割合が好き」という飲み方がきっと見つかるはずですよ♪

ウイスキーの飲み方について知りたい!

「お酒本来の風味を味わうなら、ストレートで飲まなきゃ!」なんて固く考えず、自由に飲めるのがウイスキーのいいところ。飲み方次第でアルコール度数を調整でき、食事に合わせたり食後酒にしたりと、いろいろ楽しめますよね。ここでは、そんなウイスキーのおすすめの飲み方を紹介します。21種類集めましたので、お気に入りを見つけてみてくださいね。

(1)ストレート
ウイスキーの味を直に感じたいときは、やっぱりストレート。グラスにウイスキーを注ぎ、そのまま口に流し込む飲み方です。はじめから最後まで、芳醇な香りや味わいが薄らぐことがないのが魅力。グラスに立ち上る香りと、口や鼻に残る余韻を楽しみながら、ゆっくりと味わいましょう。

ひと口ごとにウイスキーの香りや風味を鮮烈に味わうためには、チェイサーを添えるのもお忘れなく。ウイスキーとチェイサーを交互に口に運ぶのがおすすめ。

(2)オン・ザ・ロックス
グラスに氷を入れてウイスキーを注ぎ、マドラーで軽く混ぜるのがオン・ザ・ロックス。ひと口飲むごとに、「カランカラン」と氷とグラスが心地よい音を奏でるのが魅力ですよね。

オン・ザ・ロックスで大事にしたいのは、ひんやり感。できれば、グラスを冷やしておきましょう。氷は大きめのものがゴロンと入ると、本格的な雰囲気が出ますし、溶けにくくて◎。チェイサーもよく冷えたドリンクを用意するとよいでしょう。

(3)ハーフロック
オン・ザ・ロックスの派生版。グラスに大きめの氷を入れてウイスキーを注ぎ、マドラーでしっかりとかき混ぜます。さらに、ウイスキーと同量のミネラルウォーターを注ぎますが、マドラーで軽く混ぜて全体をなじませて完成です。
水としっかりなじませることで、オン・ザ・ロックスよりもウイスキーの香りや味がより引き出される飲み方。

(4)水割り
グラスに氷を入れてウイスキーを注ぎ、ミネラルウォーターを注ぐだけ。作り方はカンタンだけど、割り方にコツがあるのがこの飲み方です。ウイスキーの個性がマイルドになるので、食事のときに飲むにもぴったり。

加えるミネラルウォーターの分量は、ウイスキーの2~2.5倍程度が目安。ただし、濃さは好みで調整して楽しみましょう。また、氷はグラスを冷やす役割もあるのでグラスいっぱいに入れ、ウイスキーを加えたらマドラーでよく混ぜ、全体を冷やしましょう。ウイスキーを入れたときに氷が減ったら、ミネラルウォーターを加える前に氷を足しておくとよいでしょう。

(5)トワイスアップ
グラスにウイスキーを注ぎ、ウイスキーと同量のミネラルウォーターを入れる飲み方。一般的な水割りよりも、ちょっとお酒が濃い配合になります。この飲み方は、ウイスキーの香りを最も堪能できるとも言われているんですよ。

トワイスアップのポイントは、ウイスキーも水もどちらも常温にしておくこと。できればワイングラスなど脚付きのグラスを使って、静かにグラスを回して、香りを感じてみてくださいね。

(6)ウイスキーフロート
グラスに氷を入れ、ミネラルウォーターを7分目くらいまで注ぎ、さらにウイスキーを注ぐ飲み方。2度目にウイスキーを入れるときは、マドラーに沿わせるようにして静かに注ぎましょう。

ウイスキーと水を混ぜ過ぎないことで、琥珀色の部分と透明な部分の層ができ、見た目にも美しい飲み方。最初はストレート、続いてロック、最後は水割り…と飲むたびに味の変化を楽しめるのもウイスキーフロートの魅力です。

(7)ミスト
クラッシュアイスをロックグラスいっぱいに入れ、ウイスキーを30~45mlほど注ぐ飲み方。マドラーでしっかり混ぜて、冷たい飲み心地を楽しみます。好みでレモンピールを搾るとよいでしょう。

ミストは霧の意味で、クラッシュアイスによって、グラスの外面に霧が付くほどウイスキーがよく冷える、という状態にするのが理想的。最初はロックのように濃厚で、氷が解けるにつれて、味わいが軽くなりますよ。

(8)ホットウイスキー
今度はミストとは真逆で、寒い季節にぴったりのあたたかい飲み方。作り方はまず、耐熱グラスにお湯を入れてグラスを温め、一度お湯を捨てます。ウイスキーをグラスの1/4~1/3注ぎ、ウイスキーの2~3倍のお湯を追加。加えるお湯は80℃くらいがよいでしょう。最後にマドラーで軽く混ぜて完成。柑橘類のドライフルーツやジャム、シナモンスティック、ハーブなども合うので、好みにトッピングして楽しみましょう。

(9)ホットウイスキー・トディ
ホットウイスキーをよりスイートにアレンジするのがこちら。「トディ」とは砂糖入りのグラスに蒸留酒を注いで、お湯か水で割る飲み方のことです。

作り方は次のとおり。角砂糖1~3個を耐熱グラスに入れ、ウイスキー、お湯を注ぎます。角砂糖はジャムやハチミツ、メープルシロップで代用してもOK。砂糖の甘みとウイスキーの風味がお互いを引き立てて、まろやかな味わいになるんです。寒い日に飲むと、心も身体もホッと温まりそうですね。

(10)スノースタイル
ウイスキーそのものの味を楽しみたいのだけど、ストレートやロック、水割りは飽きちゃった…というときは、こんな飲み方はいかがでしょうか。

普通のグラスのふちに塩を雪のように飾るカクテルの技法が「スノースタイル」。ソルティドッグなどでおなじみですよね。ウイスキーをスノースタイルで楽しむには、まずグラスのふちをレモンやライムの果汁でしめらせ、皿に薄く広げた塩につけます。以降は、オン・ザ・ロックスなど好みの配合でウイスキーを注いで完成。ウイスキーと塩は意外に相性がよく、おつまみなしで飲めてしまうほど。

(11)ハイボール(ウイスキーソーダ)
ハイボールは、今では居酒屋でも定番人気のドリンクですよね。ウイスキーを炭酸水で割って飲みやすくするもので、シュワシュワとした炭酸の刺激が心地よい一杯。ごくごくと飲みたいときにもぴったりの飲み方です。

ハイボールの作り方は、次のとおり。あらかじめ冷やしておいたグラスに氷、ウイスキーを入れ、一度よく混ぜます。次に炭酸水を注ぐと、ひんやりキリリとした味わいに。ウイスキーと炭酸水は1:3~4くらいの割合が目安です。
炭酸水を注いだあとは、マドラーで軽くひと混ぜするだけでOK。
炭酸水の代わりに、トニックウォーターを使えば「トニックハイボール」、ジンジャーエールを使えば「ジンジャーハイボール」ができあがり。いずれも爽快な口当たりが魅力です。

(12)マンハッタン
ウイスキーを使ったカクテルのなかでも、一番クラシカルなカクテル。ウイスキー、スイート・ベルモット、アロマチック・ビターズで作ります。スイート・ベルモットの風味が個性的。

マンハッタンの名前の由来は、1876年にニューヨークのマンハッタン・クラブで初めて登場したことから。レシピの考案者は、なんとイギリスのチャーチル元首相の母親と伝わっています。

(13)ニューヨーク
ウイスキー、ライム・ジュース、グレナデン・シロップ、砂糖を合わせてシェイクし、グラスに注いでからオレンジ・ピールを絞りかける飲み方。ニューヨークのバーでは、カナディアンウイスキーをベースに使うことが多いようです。甘さとほろ苦さがある、爽やかな味わい。
考案者や誕生時期ははっきりわからないものの、ニューヨークでは、第二次大戦前から親しまれてきたカクテル。

(14)ゴッドファーザー
こちらもニューヨーク生まれのカクテル。F・コッポラ監督の映画「ゴッドファーザー」が1972年に公開されたのち、ほどなくして登場したのだとか。氷を入れたロックグラスにウイスキーとディサローノ・アマレットを注ぎ、混ぜ合わせたら完成です。

(15)ミント・ジュレップ
バーボンウイスキーをベースにする、アメリカで考案されたカクテル。必要な液体はバーボンと、ごく少量の水くらいという潔さが特徴的で、すがすがしい味が楽しめます。

まず、コリンズ・グラスに砂糖とミントの葉を入れ、水を少し注いでミントの葉をつぶしながら砂糖を溶かします。クラッシュアイスをグラスいっぱいに入れて、バーボンウイスキーを注いでよく混ぜます。オレンジ・スライス、レッド・チェリー、ミントの葉を飾って完成。

(16)マイアミ・ビーチ
ウイスキーをベースに、ドライ・ベルモット、グレープフルーツジュースを混ぜる飲み方。爽やかな酸味が効いたカクテル。名前の由来は、「マイアミ・ビーチ」の風景のように爽やかだから、という説も。
ウイスキーは、製造工程の発酵段階で柑橘系フルーツのような香りをまとうので、グレープフルーツとの相性はばっちり。

(17)ラスティ・ネール
グラスに氷を入れ、イギリスのリキュール「ドランブイ」、ウイスキーを注ぎ、混ぜ合わせて作るカクテル。ドランブイはスコッチウイスキーがベースなので、ラスティ・ネールを作るときもウイスキーはスコッチを選ぶとしっくり合いますよ。

(18)ウイスキーの「ウーロン茶割り」
お酒にあまり強くない人に人気なのが、ウイスキーをウーロン茶で割る飲み方。ウーロン茶なのでカロリー控えめになるうえ、アルコール度数を下げて飲みやすくすることができます。ウイスキー独特の香りが苦手、という人にもおすすめ。ウーロン茶割りにすると、ウイスキーの風味を残しながらも、あのスモーキーな香りを和らげることができます。

(19)ウイスキー×梅酒
梅酒はホワイトリカーで作るのが一般的ですが、ホワイトリカーをウイスキーに置き換えて「ウイスキー梅酒」を作ることもできます。これを考えると、ウイスキーと梅酒の相性がよいことは、容易にイメージできますよね。自宅に梅酒があれば、ウイスキーをベースに、好みの割合で梅酒を加えてみましょう。梅の爽やかな酸味と甘みが効いた、飲みやすいカクテルができあがります。

作り方は、氷をグラスいっぱいに入れ、ウイスキー、梅酒を注ぎます。割合は好みですが、ウイスキーを梅酒の3倍程度にするのが目安。濃く感じる人は、ミネラルウォーターや炭酸水、レモンの搾り汁を加えるのがおすすめ。

(20)漬け込みウイスキー
みかんが出回る時期に、ぜひ試してほしいのがこの飲み方。
300ml容量の漬け込み用ボトルに、皮をむいて輪切りにしたみかん1~2個分を入れます。筋はなるべく取り除いておきましょう。みかんの皮もきれいに洗い、砂糖大さじ1.5と一緒にボトルに投入。そこに、ウイスキーをボトルの8分目あたりまで注ぎ入れます。レモン1個分の果汁も加え、密閉して冷暗所へ。3日ほど経ったころから飲むのがおすすめです。

ちょっと手間はかかりますが、できあがりが楽しみになる一品。オレンジなどほかの柑橘系はもちろん、リンゴやメロンなど、いろいろなフルーツで試してみるのもいいですね♪

(21)漬け込みアールグレイ
ウイスキーに紅茶を漬け込んで作るタイプの飲み方。すっきり清涼感のあるアルコールが飲みたいときに、ぜひ作ってみてくださいね。

作り方はカンタン。密閉できる漬け込み用ボトルにアールグレイのティーバッグを入れ、ウイスキーをボトルの8分目くらいまで注ぎ、ガムシロップを加えて、冷暗所で保存します。分量の目安は、300mlのボトルに対し、ティーパック1袋、ガムシロップ30g程度。長く放置しておくと渋みが強くなるので、3~6時間ほど漬け込んだころが、おいしく飲めるタイミング。

まとめ

ウイスキーは原料や生産地、熟成年数などにより、膨大な数の種類があることがわかりました。飲み方もストレートやロック、カクテル、漬け込み酒まであり、バリエーション豊かなのも魅力です。

もし、一度飲んだだけで「ウイスキーは苦手かも…」なんて思っているとしたらもったいない!ほかの種類、ほかの飲み方なら好きになれるかもしれないので、いろいろ挑戦してみましょう。

文/北浦芙三子

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