女の子は男の子よりも体が丈夫で、おしゃべりを始めるのも早い子が多く、男の子は甘えん坊で、好きなことに没頭する集中力が高い子が多いーー。根拠があるかどうかは別にして、一般的にそんなふうに言われがちな男の子と女の子の違い。
小学2年生の息子さんと幼稚園年少の娘さんを持つミキティは、2人のお子さんの個性の違いをどのように感じながら過ごしているのでしょうか? 日々の生活の中でミキティが実践する、男の子と女の子それぞれの育て方のコツを伺います!
息子と娘は赤ちゃんのときから違いました
「男の子は思いもよらない行動ばかりするし、おバカで単純(笑)! 2才までは何かとたいへんだけど、会話ができるようになると、単純なぶん動かしやすいところもあって楽です。その単純さを面白いな、可愛いなと思って楽しんでます」
息子さんが4才のころ、そんなふうに話していたミキティ。第二子となる娘さんが生まれてからは、「男の子と女の子はまったく違うな!」としみじみ感じているそうです。
「うちは赤ちゃんのときから違いました。二人目というのもあるかもしれないけど、娘はよく寝てくれましたしね。息子は何かと敏感で寝なかったり、寝ついたと思ってもすぐ目を覚まして泣いたり。もちろん、性別以前に子どもの性質によるものだとは思うけど、うちは、“男の子は繊細で、女の子は育てやすい”という、よく聞くパターンにピッタリはまりました」
息子は今がいちばん目が離せません!
息子さんが7才、娘さんが3才となった今も、「うちは相変わらず、ザ・男の子とザ・女の子です」と話すミキティ。
「男の子は“今”を生きてるから、今しか見てないんです。息子も、残った時間で大好きなゲームをやるために先に宿題をがんばろうと決めても、途中でほかのことに目がいくと、それで真剣に遊び始めちゃう。ほうっておくと全然進んでないから、いちいち声をかけて現実に引き戻さなきゃいけない。
宿題などのやるべきことをやらせなきゃいけないという意味では、今がいちばん目が離せなくて、最近はもう、『やりたいことにたどり着くまで止まるな!』と言ってます。
でも、その単純でおバカなところがなんともいとおしくて、こっちに心の余裕と時間があれば抱きしめたくなる(笑)。男の子のいるママたちは、みんなそう言いますね。
『男の子って、そばで見てると“何やってんの?”ってイライラするけど、離れてる時間に思い出すと、そこがたまらなく可愛くて、アイツ何やってるかな?と思うし、顔見たくなるよね』って」
女の子は3才でもすごく“女子”です
対する娘さんは、3才にして、「困ったことはまったくない」という完璧女子ぶりを発揮!
「娘は回りをよく見ていて、たとえば、私がお茶碗を洗い始めたらスッと横にきて、『私、ふくね』と言ってふいてくれる感じ。何をやるにしても助手として役立つので、女の子ってこうなんだ!と驚きましたね。
お料理もしたがるから、こんにゃくや豆腐などのやわらかい食材と、まな板と包丁、切ったものを入れるお皿をセットすると、ちゃんと一口大に切って入れてくれる。『コレ、ぶ厚くないですか?』みたいなときもあるけど(笑)、たくあんを切る係も娘です。小学生になる頃には、目玉焼きくらいは自分でつくれるんじゃないかな。
あと、女の子は先を見てるから、娘は朝も、『今日、私は何がある?』って予定を聞いてきます。お弁当を持っていく日は、『○○と○○と、フルーツは絶対入れてね』とか言いますし。女の子は3才でもすごく“女子”で、おませで可愛い半面、こだわりが強いから、自分が納得しないと親の言う通りには動かない。そこはたまにめんどくさいですね(笑)」
子どもは2人とも私の○○みたいな感じ(笑)
そんな息子さんと娘さんの特徴に対して、ミキティはどんなふうに対応しているのでしょうか。
「気が散らずに宿題ができるように、息子には、机を四角く囲えるついたてを買いました。もちろん、机の上には触れるおもちゃは何も置かないです。それで少しは集中できるようになったかな。
宿題も、私が横にくっついて見てると、逆に甘えてダラダラやるときもあるんですよ。そういうときは、『はい、じゃあここまでやったら呼んでください』と言って、私は家事を始めます。息子は、『え~、ママいてよー』とか言うけど、離れたほうがスムーズに進むときもある。『わかんなーい!』と言われても、『じゃあ、それは飛ばしてくださーい』と言って、ひとまず最後までやらせます。
話好きでこだわりが強い娘には、どうするかを先に本人に聞いて決めさせます。息子だったら、私が、『コレこうだから、こうしようよ』といえば、『うん、わかった』で済んで扱いやすいけど、娘の場合は違うので。
あと、娘が話そうとしてることをちゃんと聞くようにしています。まだ話が上手じゃないから、結局何が言いたいのかわからないときもあるけど、最後まで娘の話を聞いて、納得してもらう。女の子を動かすには、結局、それがいちばん早い気がします」
男の子のママの中には、「息子が恋人みたい」と感じる人も多いというけれど?
「あ~、それとも違うかなぁ。なんだろ…子どもは2人とも私の“弟子”みたいな感じですね(笑)。我が家なりの子育てで、教えられることは教え、自分で感じることは感じてもらって、息子も娘も自分なりの生き方を見つけてくれればいいんじゃないかなと思います」
Profile藤本美貴
1985年2月26日生まれ。2001年歌手デビュー後、モーニング娘。として活躍。2009年にお笑い芸人の庄司智春さんと結婚。2012年に第一子の男の子、2015年に第二子の女の子を出産。産後ダイエットでヨガと出会い、インストラクターの資格を取得。毎週日曜17:25から放送の「ワクワク発見!ブリックキッズ」(東海テレビ)に出演中。
取材・文/浜野雪江 撮影/千葉 充 ヘア&メイク/太田年哉(maroonbrand) スタイリング/JURIKA.A
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