子育て中のママにとってだんなさんは、子育ての楽しさもたいへんさも分かち合えるパートナー。それぞれの役割や、夫婦で決めた教育方針があるなど、子育ての形は家庭ごとに違っても、子どもの成長をともに味わい、喜べる相手であることにかわりはないですよね。
みなさんは、そんなだんなさんと子育てについてどんなふうに話していますか? ミキティのケースを聞いてみました。
子どもが「やりたい!」と言ったことはなんでも経験させたい
芸人さんという仕事柄、家で過ごす時間が不規則なだんなさんに代わり、日々の家事や子育てを一手に引き受けているミキティ。だんなさんとは、どういうタイミングで子育てについて話しているのでしょうか。
「だんなさんが家にいるときに、日々、何気ない雑談の中で常に話していますね。今日、学校で何があったとか、宿題がどうだったとか、今、この子はコレが苦手なんだよねとか、ひとつひとつ。
子どもが起きている時間にだんなさんが家にいなくても、そうやって普段から情報を共有することで、彼も土日に子どもが観たがっている映画に連れて行ってくれたり、勉強で苦手なところを教えてくれたりしています」
夫婦で意見が一致する教育方針も、そんな会話の積み重ねの中でできていったそうです。
「といっても、子育てはこうでなくては! みたいなことはあまり決めてないんです。子育てにおいて私とだんなさんが大事にしてるのは、基本二つだけ。子どもにはいろんな経験をしてほしいなというのと、何でも一生懸命やってほしいということぐらいで。
だから、スキーも昆虫採集もそうですけど、まだ経験してないことや、子どもが『やりたい!』と言ったことはなんでも経験させたいと思っています。何ごとも、やった人にしかわからないことがあるし、スキーにしても、未経験よりは経験してるほうが今後の人生を楽しめるかもしれないから。
それで本人がやりたくなかったり、向いてないと思えばやめればいいし、またやりたければ連れて行ってあげるし。その機会を親ができるだけ多く与えるのは大事かなと思います」
習い事は子どもの世界を広げるきっかけに
息子さんが3才から習っている英会話も、経験を増やしてもらおうと思って始めたことのひとつ。早くも、息子さんの世界は広がり始めているようです。
「家族旅行で海外へ行っても、レストランで水を頼むとか、公園でトイレがどこにあるかを聞いて行ってくるとか、自分でできそうなことはすべて本人にやらせます。息子は小さいころは恥ずかしがりやだったんですけど、今はまったく物怖じせずに人に何かを聞けるんですよ。それで自分の英語が通じると自信がついて、もっと話したくなるみたい。
英語に関しても、将来的には話せないより話せたほうが生き方の幅が広がりますよね。それでもし、英語が得意になって海外の学校に行きたいとか、海外で働きたいといわれたら、お好きにどうぞ♪と背中を押してあげたいです」
自分の夢を自分で見つけられる人になってほしい
子どもの将来についても、「自分の夢は自分で見つけるもの」というのが夫婦共通の考え方だと言います。
「だんなさんとよく話すのは、『将来、なりたいものや夢を自分で見つけられる人になってほしいね』っていうことで。私もだんなさんも、親に『将来はこうしなさい』とか『こういう職業に就きなさい』と言われなかったから、自分でやりたいことを見つけて、それに向かってがんばってこれたので。
考え方は人それぞれですけど、私たち夫婦は、同じ働くなら、好きなことで働いて生活できるのが理想だと思うタイプ。それが別に立派な仕事じゃなくても、自分が楽しかったり、心からやりたいと思うことなら最高じゃないかなと思うんですよね。
もしくは、自分の好きなことが仕事として成り立たなくても、趣味として育てて、仕事は趣味を充実させるためにかんばるというのでもいいと思う。それぐらい好きなものがあるって、人生の糧になるから。
とにかく、やりたいことに向かって一生懸命がんばれるってことがすごいんじゃないかなと思うから、やりたいことを見つけられるようになるためにも、子どもたちにはいろんな経験をさせたいなと思っています」
好きなものを見つけ、好きなもののためにがんばってきたから今があるーー。みごと夢を叶えたママ&パパが、お子さんたちの最高のお手本になるのでしょうね!
Profile藤本美貴
1985年2月26日生まれ。2001年歌手デビュー後、モーニング娘。として活躍。2009年にお笑い芸人の庄司智春さんと結婚。2012年に第一子の男の子、2015年に第二子の女の子を出産。産後ダイエットでヨガと出会い、インストラクターの資格を取得。
取材・文/浜野雪江 撮影/千葉 充 ヘア&メイク/太田年哉(maroonbrand) スタイリング/JURIKA.A
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