コラム

海外セレブも実践する健康法「オイルプリング」をご存知ですか？

更新日：2017.10.28

ミランダ・カーやアンジェリーナ・ジョリーが実践していることから、「セレブのうがい」として注目を集めている「オイルプリング」をみなさんはご存知ですか？
これからさらに広まっていくといわれている「オイルプリング」の魅力と、その方法について今回は紹介いたします。

「オイルプリング」ってなに？

「オイルプリング」とは、“オイルでうがいをする健康法”のこと。一見、セレブの最新健康法だと思われがちですが、その発祥は古く、インドの伝統医学である「アーユルヴェーダ」の健康法である「ガンドゥーシャ」を元にしたものなのです。
オイルによるうがいで「毒素を引き出す」ということから、オイルプリング（pulling=引き出す）と呼ばれていますが、実際には「うがい」ではなく「すすぎ」を行います。

「オイルプリング」の魅力

オイルプリングを行うと、「油同士がくっつき合う」性質によって、細菌の細胞膜とオイルがくっつき、口の中の細菌を隅々まで洗い流すことができます。それによって口の中の健康維持だけでなく、口臭の改善や味覚の改善にも効果があるとされています。
また、オイルプリングは歯垢や歯周炎の改善・予防にも活躍します。オイルを口の中ですすぐことで唾液と混ざり合いますが、このとき乳化したオイルは洗剤と同じ働きをしてくれるため、歯と歯の間に浸透したオイルが細菌を駆除し、歯垢や歯周炎の原因菌を排除してくれるのです。
美容面では、ほうれい線を薄くする効果もあるといわれています。これはオイルを口ですすぐことで頬の筋肉が鍛えられ、顔の肌にハリが出ることが理由です。

「オイルプリング」で使用するオイルの選び方

オイルプリングで使用するオイルには「酸化していない植物油」を使用するようにしましょう。起源となるインドでは、ヒマワリ油が用いられていましたが、酸化していない植物油であれば何を使用しても大丈夫です。香りや味などから「ココナッツオイル」「セサミオイル（ごま油）」「アボカドオイル」「オリーブオイル」を使用する女性が多いですが、この中でも今話題のココナッツオイルが一番人気のようです。ただ、ココナッツオイル特有の甘い香りやヌルヌル感が苦手な人は、サラサラなセサミオイルがオススメですよ。

「オイルプリング」のやり方

まず、オイルを大さじ3分の2～1を計量し、それを一気に口の中に入れます。オイルプリングは、ガラガラとしたノドでの「うがい」ではなく、ブクブクと口の中を「すすぐ」ようにします。次第に唾液が分泌され、オイルが乳化して泡立ってきます。口の中をまんべんなくすすぎ、これを15分間ほど続け、最後にオイルを吐き出します。

オイルプリングをしたオイルには口の中の細菌や老廃物が大量に含まれています。そのため、誤って飲み込まないよう注意してくださいね。また、オイルですので、排水口に流さないようにティッシュなどに吐き出し、ゴミとして廃棄するようにしましょう。

うがいというと「外から帰ったらすぐ」というイメージがありますが、オイルプリングは15分と長時間行う必要があるので、お子さんが寝てからの時間を使ったり、テレビを観たり、家計簿をまとめているときなどに、“ながら作業”で行うとよいかもしれませんね。1日の終わりに口の中がすっきりすることで、気持ちよく眠れるようになりますよ。

＜プロフィール＞
大野えりか
コスメ薬事法管理者／美容ライター。コスメプラス代表
1986年東京都生まれ。美容雑誌の編集プロダクションを経て、化粧品メーカーでウェブコンテンツの企画、制作を担当。美容ライターに転身後は紙媒体とウェブ媒体での編集経験を活かし、テレビや雑誌、ウェブ等で活動を行う。現在は美容コラムの執筆のほか、薬事法アドバイザーとしても活躍している。

写真© yasuhiro - Fotolia.com

Profile大野えりか

コスメ薬事法管理者/コスメコンシェルジュ/美容ライター。コスメプラス代表。美容雑誌の編集プロダクションを経て、化粧品メーカーでウェブコンテンツの企画、制作を担当。美容ライターに転身後、編集経験を活かし、テレビや雑誌、ウェブ等で活動を行う。現在は美容コラムの執筆のほか、薬事法アドバイザーとしても活躍。

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