家事コツ研究室のコンドウです。
われわれ研究員が取り組む「家事コツ」の“種”は、暮らしの中にあります。暮らしの「困った」があったら、解決する方法を探し、実際に検証してみる。今回のお題は、まさにそのド真ん中です。
お気に入りセーターの伸びてしまった袖口をなんとか元に戻したい!!
かなりの私欲で申し訳ございませんが、いつも以上に気合いを入れて取り組みますので、みなさん、ついて来てー!
アクリルのセーターは伸びやすい?
この冬に購入したZARAのセーターです。目がチカチカするほどのビビットなイエローに一目惚れしました。
冬のオフィスって暖房が効きすぎて意外と暑いときがありますよね。熱気ムンムンで腕まくりしたのが悪かったのか、洗濯してみると……
袖口がーーーーー!
伸びたまま、元に戻らなくなってしまいました。まだ一回しか着てなかったのに(涙)。
(二の腕が太い問題は棚に上げます)
アクリルの特性をおさらい
このセーターはアクリル製です。手洗い可能だったので買ったのですが、今回の“袖口問題”に直面し、そもそもアクリルへの認識が間違っていたことに気づきました。
アクリルは伸びやすい
化学繊維のアクリルは吸水性・吸湿性がないため、乾きが早く、自宅の洗濯機でも簡単に洗えるのが特長です。
しかし!アクリルには、水に濡れると伸びやすいというデメリットがあります。洗濯機を使う場合はドライコースや手洗いコースなどでなるべく弱めの水流で洗う必要があります。
伸びたアクリルは“熱”で元に戻す!
いろいろ調べていくと、アクリルを復活させるのは「熱」であることがわかりました。
「アイロンのスチームを当てる」「ドライヤーの熱を当てる」など、どれも、熱で化学繊維が縮む習性を逆手に取った方法のようです。
スチームアイロンやドライヤーは性能にばらつきが出そうだし、持っていない人もいるだろうし。特別な道具なしで誰でも試せる方法がよいかなと思い……
今回選んだのが
「50℃のお湯に浸ける」方法です。
▼覚えて損なし!「50℃のお湯」を簡単に作る方法
50℃のお湯、と聞いて思い出したのが、「野菜の50℃洗い」です。流行った当時はわたしも盛んに、しなびてしまったレタスをお湯で洗ったものです。そのときに、温度計がなくても50℃のお湯を簡単に作る方法を学びました。
それは、
熱湯と水を1:1で混ぜるだけ。簡単でしょ。
「50℃のお熱に浸ける」方法を実践!
それではさっそく実験です。
準備するのは2つだけ。
・洗面器
・50℃のお湯(※だいたいでOK!)
洗面器に50℃のお湯を作ります。私はオール素手でしたが、50℃って意外と熱いので、ゴム手袋での作業をおすすめします。
袖口の部分だけをお湯につけます。さらに「元に戻りますように」と祈りを込めて、手でギュッギュッと絞ってみました。
お湯の中に2~3分浸けた後、袖口の水気を絞った状態です。
元に戻ってる!完全ではないけど、これくらいなら十分です。
あとはドライコースの脱水をかけて形を整えて干します。
乾いた後の袖口です。上出来です!
ビフォアとアフターを比べてみます
洗濯して乾いてもこんな感じでした。それが……
無事に復活しました。よかったーー(感涙)。
結論:伸びた袖口は50℃のお湯に浸ければ元通り♪
完全に買ったときの状態、とまではいきませんが、キュッと引き締まった袖口に復活しました。たとえ、また伸びても50℃のお湯に浸ければ元に戻るので、安心して腕まくりして張り切って仕事したいと思います!
これはアクリルなど化繊に有効な裏ワザです。くれぐれも自己責任で、やけどに気をつけて作業してくださいね。
ではでは!
取材・文/暮らしニスタ編集部 近藤
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