ハミガキや着替えなどの身支度から学校の宿題まで。子どもが自分から進んで、やるべきことをできるようになるには時間がかかるものです。
その過程で欠かせないのが、親の手助けと本人のやる気!
なかでも親の言葉がけ次第で子どもの気持ちは変化する、というけれど!?
言葉がけ上手なミキティのケースを聞いてみました。
やりたいことをチラつかせて“やる気”を刺激!
習い事のお稽古や学校の宿題など、子どもも大きくなるにつれて、やるべきことが少しずつ増えていきます。ほとんどの子がそうであるように、ミキティの小1の息子さんも「常にやる気満々!」というわけにはいかないようです。
「学校の宿題とか、やりたくないことはやりたくないですからね(笑)。だから私は、『○○したいんだったら、早く宿題やりなさい』と、やるべきことのあとに“子どもがやりたいこと”をチラつかせます。
それでも動かないときは、『いつまでもやらなくてもいいよ。でもこれを終わらせないと、次のことが何もできないよ』と言うと、子どもも、やらされるんじゃなく自分の意思で、やるべきことをやり始めます」
夏休みに試しにやってうまくいったのが、「To Doリストをつくること」。
「朝、ごはんを食べたら、『今日、自分がやらなきゃいけないことを紙に書いてごらん?』と言ってメモ帳に書かせ、『これはいつやるの?』と聞きながら、一緒に優先順位をつけます。①算数のドリル○ページ、②漢字練習○ページというふうに書いて、終わったら棒線で消していくんです。
すると、どこまで終わったかが一目でわかるし、本人も、『書いたからにはやらなきゃ!』という気持ちになるみたい」
学校がある日や普段の土日は、「今日一番やりたいこと」を決めておくのもひとつの手。
「子どもって、単純な遊びでも熱中すると目の前のことしか見えなくなって、自分が一番やりたいことは何なのかを忘れちゃうんですよね。息子は少し前、『ハリー・ポッター』にはまって、土日に映画のDVDを見るのを楽しみにしてたんです。でもそこにたどり着く前に、よくわからない遊びを始めちゃうんですよ。
そういうときは、『今日、きみがやりたいことはそれなのね?』って聞くと、『あ!違った!!』と言って(笑)、やるべきことをやり始めます。普段は寝る時間が決まっているし、宿題もさっさとすませないと、自分のやりたいことができないですからね」
苦手は克服するまで付き合います!
「やる気を引き出す」といっても、子どもだって打ち込みたいことは人それぞれ。ミキティも、「子どもが関心を示さないことを、無理にやらせようとは思わないです」と言います。ただし、やらなきゃいけない学校の勉強でつまづいたときは、「苦手を克服するまで徹底的に付き合います!」とのこと。
「息子の学校は計算問題50問を何分以内に解く、というテストがあって、制限時間内に解けないと先生のOKがもらえないんですね。息子は最初、制限時間の3倍ぐらい時間がかかって、『できないよ~』と弱気になってたので、『とらちゃんは最初、あいうえおが読めなかったでしょ? なんで読めるようになったの?』と聞くと、『練習したから…』と。
『そうでしょ? やればできるんだよ。できないって言ってるからできないの。まず、“やる”っていう気持ちになりなさい』と言って、プリントを何枚も用意して、タイマーで時間をはかってやらせました。そこはスパルタでやってます(笑)。
最初は時間がかかっても、少しでも早くなったら大げさにほめて、『よし、今日は○分で解けるようになるまでやるよ!』と言いながら、1時間ぐらいやった日も。何日もかかって克服できたら、『ほら、やればできたでしょ?』って(笑)」
マイナスな言葉かけはしない
子どものやる気を後押しするとき、ミキティが心がけているのは、親が根気よく付き合うことと、「マイナスな言葉かけはしないこと」
「何か難しいことに取り組ませるときも、『ちょっと難しいけどやってみようか』という言い方はしないで、『みんなやってるんだからできるよ』と言いますね。朝、5時50分に起きて学校に行くのも、『朝早いからたいへんだね』と言うと、息子も“僕は朝早くてたいへん”と思っちゃうので絶対に言いません。
実際、もっと遠くから通ってるお友だちもいるので、『みんなこのくらいの時間には起きてるし、とらちゃん(息子さん)より早く起きてる子、いるからね』と。自分が特別たいへんなわけじゃないとわかると、『そっか、しょうがないな』とケロッとしますよ(笑)」
子どもは元来、好奇心旺盛でエネルギッシュ。親はミキティのように前向きな言葉がけで応援し、子どもを明るく導いていけたら最高ですね!
Profile藤本美貴
1985年2月26日生まれ。2001年歌手デビュー後、モーニング娘。として活躍。2009年にお笑い芸人の庄司智春さんと結婚。2012年に第一子の男の子、2015年に第二子の女の子を出産。産後ダイエットでヨガと出会い、インストラクターの資格を取得。2月23日に「Hello! Project 2019 WINTER」北海道公演に出演予定。
取材・文/浜野雪江 撮影/千葉 充 ヘア&メイク/太田年哉(maroonbrand) スタイリング/JURIKA.A
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