あなたの電気代、損してるかも！？　電気は選んで節約する時代です

2016年からはじまった「電力自由化」。「電力会社を変えると電気代が安くなる」と聞いてはいても、仕組みやメリットがわかりにくくて、結局何も変えていないという方が多いのではないでしょうか。そこで編集部が、今さら聞けない「電気の選び方」をいちからおさらい。切り替え支援サイトを運営している方のお話を聞いてメリット、デメリットをまとめてみました。

そもそも「電力自由化」って何？→電気代を安くするための制度！

平成の終わりに大きな災害を経験したわたしたち。
同時に「電気が届くありがたさ」を身に沁みることになりました。
そんな大切な電気を「切り替える」ってどういうことでしょう？

「電力自由化」とは、これまで「東京電力」「関西電力」などが独占していた電気の小売業を自由化し、料金やサービス内容を私たち自身が吟味して選べるようにしたものです。

大きな目的は「電気代の軽減」。日本の電気料金は世界的に見ても高額傾向で、原因は一社独占により市場原理が働かないことにありました。

「新電力」の参入で価格競争が起きれば、料金が下がるしサービスも充実。

実際これまでに500社を超える「新電力」会社が参入し、サービス合戦にしのぎを削っています。

電力会社を変えても、送られる電気の質は変わらない

電力会社を変えたら、電気が安定供給されないのではないか、万一の災害時に後回しになるのでは？　という疑問がわきますがそこも大丈夫。

電気が家庭に届く仕組みは大きく3つ。

①電気を作る「発電部門」

②電気を届ける「送配電部門」

③料金メニューや契約手続きを行う「小売部門」

「電力会社を変える」とは「③の小売部門を変える」ことなので、①②はこれまで通り。

東京電力や関西電力など地域の電力会社が同じ送配電ネットワークを使って電気を届けてくれます。

わが家にあった電力会社はどう選べばいいの？

500社以上もある「新電力」から何をどう選ぶかは、電力切り替えに特化した比較サイトがたくさんあるので、利用するのが便利です。

今回は、「電気料金比較ナビ『電気チョイス』」を運営する（株）Wiz（ワイズ）さんにお伺いし、ライフスタイルにあわせた「新電力」選びのポイントや実際の作業など、気になることを聞いてみました。

「新電力」選びのポイントや乗り換えの作業についてインタビュー

編：「新電力」に変えるってなかなかきっかけがないんですが、実際のところみなさんやってるんでしょうか？

Wiz：2018年9月の総務省発表によると、2018年6月現在で約755万件、全世帯の18.3％が新電力と契約しています。「電気チョイス」を利用される方では、報道や広告を見聞きした、引越しを機会に検討してみよう、というきっかけの方が多いですね。

編：すでに２割近い家庭が「新電気」に切り替え済みとは！　選び方にポイントはありますか？　

Wiz：まずは検針票を用意して、「わが家の電気の使い方の傾向」を把握しましょう。従来の「東京電力」などの電気料金は「基本料金」プラス「使った分」を支払う構造です。使用量に応じて３段階にわかれていて、「使えば使うほど割高くなる」仕組みなんですよ。

編：えっ！？？　通常、たくさん使えば使うほど安くなるイメージがあるのに、高くなるとは驚きです。検針票はじっくり見たことがありませんでしたが、そういうことだったのですね。

Wiz：ところが、新電力各社は、この３段階目の単価を下げて「使うほど割安」になるところが多いですね。中には、1段目の単価も安く設定しているところも。

他には、例えば「Looopでんき」のように「基本料金0円で単価一律」というプランを用意する会社もありますよ。

編：そうすると、電気をたくさん使う家庭は３段料金の単価が安いところを選び、あまり使わない家庭は基本料金が0になる会社を選ぶとよさそうですね。

Wiz：料金部分だけでなく、電気と○○をセットでおトク、というケースもあります。例えば「ENEOSでんき」は、そもそもの料金も安いうえに、ガソリン割引やTポイントなどの特典も魅力です。

編：うーん、そんな会社が500もあったら絶対迷う！　比較サイトは、どんなことをしてくれるんでしょう。

Wiz：「電気チョイス」の場合、サイトにお住まいの地域などを入力いただければ、専門スタッフがお電話でご案内させていただいています。その結果、現状よりさほど安くならない場合はお勧めしない、というケースもあります。

編：実際の契約変更の手続きは面倒くさくないですか？

Wiz：「検針票」をお手もとに用意いただいて記載の番号を教えていただければ、切り替え手続きもこちらで行うので手間はかかりませんよ。「検針票」がなくても、こちらでお調べできるので大丈夫です。

やった人は……「早く切り替えればよかった」という感想がほとんど！

10軒に２軒が切り替え済みなら、きっと周囲にも「新電力な人」がいるはず。ちょっと声をかけてみたところ、ホントにいるいる！　2割どころかざっと半分くらいが「切り替え済みだった」という感触です！　

（Aさん）
「出入りのガス屋さんに紹介された会社に切り替えました。書類に自分の番号を書くだけで、電気の切り替えがこんなに簡単にできるなんて知らなかった。こんなに簡単なら、もっと早くやればよかった」

（Bさん）
「新電力に切り替えて、劇的、ではないけれど年間で数千円は安くなりました。検針票の番号を伝えるだけで楽ちんに切り替えができて、お金が浮くならこんないいことはない」

（Cさん）
「月に数百円単位ですが、安くなってる検針票を見るとじんわり嬉しい。“東電じゃない”ことで何か不具合があったらいやだなと思っていたけど、切り替えて丸２年、何の不具合もありません」

とのこと。切り替えた人、みんな満足してました。

電力自由化がスタートしてもうすぐ３年。
利用していないなら３年分「損してる」と言えるかも？
「電気チョイス」などの電気切り替えポータルサイトを利用すれば手間いらず。
思った以上に「安心」「簡単」「おトク」な新電力への切り替え、おすすめです！

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