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コラム

【2019】おすすめ炊飯器(~3.5合)を徹底比較!味は?使い勝手は?

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【2019】おすすめ炊飯器(~3.5合)を徹底比較!味は?使い勝手は?

米は主食といいながら、年々減っている米の消費量。一方で、米は激烈な進化を遂げており、昔ブランド米と言われた「コシヒカリ」などはほぼ標準米。今や、スーパーで売られているお米はほとんどがブランド米です。

こうした傾向から、現代の日本はいかにおいしいご飯を食べるか、というニーズが高まる一方。「炊き」にこだわった、高級炊飯器が注目を集めるようになりました。

今の日本のブランド米は、スペシャリティ コーヒーと同じ



農作物の中で「赤いダイヤモンド」と呼ばれるコーヒー。その中で「スペシャリティ コーヒー」と呼ばれるコーヒーがあります。このコーヒーはまさに「ダイヤ」と呼ばれるにふさわしいコーヒーです。

高いコーヒーだと「ブルーマウンテン」が有名ですが、「ブルーマウンテン」全てがスペシャリティ コーヒーになるわけではありません。味をよくするための努力を最大限に払い、美味しいと認定されたものが「スペシャリティ コーヒー」と呼ばれます。

徹底した管理のため、日本で言うと国、県はもちろんのこと、どの農園で取れたか、農園のどのエリアの樹で取れたか、どうやって豆を取り出したり乾燥させたのか、温度管理や輸送はどうしたか…など、生豆として日本に届くまでの履歴がわかります。

さらに、どうやって焙煎されたか、挽きは、抽出は? など、手間のオンパレード。2000円/杯以上と高いコーヒーですが、内容を聞くと納得が行きます。

今や日本も、「コシヒカリ」というだけでなく、「魚沼産」「岩沼産」などの土地ブランドは当たり前。農家の名前も、どこの田で、何回肥料をやって、何回農薬をまいたかがわかるモノもあります。価格も、スーパーのブランド米の数倍しますが。

炊飯器の進化が止まらない!



こうなると炊飯への要求も高くなります。私の周りにかまどを持っている人はさすがにいませんが、ちょっと食に興味があると、高級炊飯器はもちろん、土鍋、無水鍋など、いろいろなやり方で、よりよい炊飯にアプローチしています。

10万円を越す、高級炊飯器はこの背景から出てきました。「IH」をベースに、内釜の素材、形状の最適化、圧力の掛け方などに工夫を凝らします。「美味い米」を「上手く炊いて」、美味しくいただく。「米」の進化と共に「炊飯器」も進化したわけです。

実は、今年大きく方向性を変えた象印の技術者に「炊飯器はまだ進化しますか?」と聞いたことがあります。答えは「イエス」でした。理由は「日本は電気的制約が多いから」ということです。まず、火に対して火力が足りません。IHは基本200Vであるため、イイ線まで行っていますが、もともとが100V。アメリカのように200Vあれば全く違ってきます。関西と関東の周波数違いも含めて、日本の電力事情は制約が多いです。

極め尽くされたとも感じられる炊飯器ですが、まだ「究極」には達していません。

注目の炊飯器4品を試して味わった結果は…!

今回レポートするのは、長谷園×siroca(ながたにえん×シロカ)の「かまどさん電気」、バーミキュラ「ライスポット ミニ」、象印「極め炊き」、パナソニック「Wおどり炊き」の4商品。

特に、この4つをセレクトしたのは、近頃主流になりつつある少量炊き(~3.5合)であるだけでなく、専用設計であること。そして、標準モードで、お米が美味しいことでセレクトしました。

一口に美味しい米と言っても、美味しさはメーカーごとに考えが異なります。ですが、この4つのモデルは、心に引っかかるコンセプト、味です。
味のコメントは、全て標準モードを基本にしています。

■長谷園×siroca「かまどさん電気」



長谷園は、伊賀焼の窯元です。伊賀焼で有名なのは『土鍋』。もともと400万年前、日本最大の湖「琵琶湖」は今より南に位置し、伊賀は琵琶湖の湖底にありました。その土を用いた焼き物が伊賀焼です。

湖底の土であるため、微生物の死骸が多いのが特長で、その部分が空洞として残るため、伊賀焼には無数の空隙ができます。この空隙が蓄熱効果を持つため、保温性が高いのが特長。この特性を利用し、炊飯に応用した土鍋が「かまどさん」です。

ポイントは、火加減を変えずに「始めチョロチョロ、中パッパ」の状態を実現していること。そそのためこの土鍋は、独特の中ブタがある構造になっています。

長谷園が販売していた「かまどさん」を、ガスではなく電気で炊くことにしたのが「かまどさん電気」。販売メーカーのシロカは、ひたすら「かまどさん」を活かすことに終始。長谷園側もそれを受け、開発4年、試作500個を経てできたのが、「かまどさん電気」です。

「かまどさん電気」で使われている熱源は、高火力のIHでなく「ヒーター」です。炊飯器の常識から言うと「IH」ですが、土鍋は蓄熱性がいいため、普通のヒーターでも用が足りるわけです。

「かまどさん電気」のご飯を一言で言うと、周りにうっすら「焦げ」があるのが当たり前。まさに大火力で炊いた感じです、しっかりした歯ごたえと共に、香ばしい香りに加え、甘味が豊富な炊き具合と言えます。炊きのバランスが絶妙なのは、数時間後、そのまま食べても美味しいことでもわかります(お弁当にもイイですよ!)。
これで炊くと、昼でも「焼きめし」を作ってしまうくらい美味しいし、お米に飽きません。

この蓄熱性が裏目に出ているのが「無洗米」です。無洗米は表面に「焦げ」の元になるでんぷん質が出ているので、無洗米だと必ず焦げます。無洗米を焦がさずに炊くためには無洗米を「洗う」必要があり、何のために無洗米を買うのかわからなくなります。

「かまどさん」は土鍋部分も黒で古風ですが、それを受け止める電気台も古風です。どっしりとしており、まさに主食のためにと言いたいデザイン。それだけに重厚で、ここは意見が分かれそうです。

メンテナンスは至って楽。焦げ付いても、水を入れ少し放っておくと軽くこするだけで取れます。伊賀焼は、よく乾燥させて保管することが必要とされますが、「乾燥」モードもあるので楽々です。

短所は、土鍋がやや重いことと、売価。3.5合としてはやや高めの価格。ただ、開発期間が4年ということを考慮すると、妥当な線と言えるよう思います。

〇型式:SR-E111 〇炊飯:1.0〜3.0合 〇発売:2018年3月 〇オープン価格 〇市場売価(税込):8万6184円





■VERMICULARの「バーミキュラ ライスポット ミニ」



昨年、一大旋風を巻き起こした バーミキュラの「ライスポット」。その少量炊きが「ライスポット ミニ」です。

実物を眼にすると「ホントに小さいなぁ」というのが第一印象。それだけに凝縮された高級感が感じられます。「かまどさん」が古武士なら、こちらは古きよき時代の騎士のような趣き。「デザイン買い」したくなる女性も多いかもしれません。

ポットは内径:19cm。これは本当に小さく、フタを開けると、みっしりという感じで米が美味しそうに立っている凝縮感があります。イイ買い物をしたと思える一瞬です。

構成は「かまどさん電気」と同じで、炊飯器具+熱源というパターン。土鍋との違いは、蓄熱性と密閉性。蓄熱性は「かまどさん」まで至らないですが、密閉性では勝っています。ほぼ、無水鍋に近い仕様です。熱源は「IH」。強い火力を上手くコントールしているので、焦げのコントールも絶妙。

味は「かまどさん電気」と甲乙付けがたいです。焦げの出やすさで選ぶのも手。

また「ミニ」化で、使い勝手はプラス方向。とにかくホーローのポットは重いのですが、5合炊きより、1.2kg軽いポットは嬉しいです。とはいえ2.8kgの重さはやはり重い。ただ、この重さ、密閉度がホーローのポットのポイント。これがあるからこそ美味しく炊けるのです。
個人的には、密閉度が高いため蒸気の逃げ場所がなく、フタに付いた水滴が下に落ちるのが気になりましたが、野暮は言いっこなしということで。

〇型式:RP19A 〇炊飯:0.5〜3.0合 〇発売:2018年3月 〇定価(税込):6万9984円


■象印マホービン 「極め炊き 南部鉄器 極め羽釜 NP-QT06」



「かまどさん電気」「ライスポット ミニ」が、火で使う調理器具を炊飯器化したものなら、象印の「極め炊き 南部鉄器 極め羽釜 NP-QT06」(以下「極め羽釜」)は、電気炊飯器の正統進化型です。

「火」のお守り(「始めチョロチョロ、中パッパ」の言葉は火加減)をしながら炊かなければならない「炊く」という行為を、お米と水を入れてスイッチオンすれば、あとは待つだけというのは、昔の人から言うと奇跡みたいな進化を可能にした電気炊飯器。さらに重宝がられたのは「時間通りに炊けるタイマー機能」と「ジャー機能」。象印の炊飯ジャーは、大ヒット商品になりました。

しかし電気が、火に近いパワーを持つのは「IH」以降。IH時代になっても、日本の場合、基本電圧が100Vのため、パワー不足に悩むことになります。これを手助けしたのが、内釜の工夫と、圧力調整機能。内釜の工夫は、各社の腕の見せ所で、その作り方たるや、素材にこだわった高級オーディオ並。高級オーディオはケーブル1本、数万円/mの世界ですが、日本の高級炊飯器は似たレベルを、手が届く価格で実現しています。本当に、大したモノだと思います

「極め羽釜」で炊いたご飯は美味いですが、それは「火力」を上手く使いこなしたからです。火力にこだわる象印は「鉄」にこだわり、たどり着いたのが「南部鉄器」。3.5合でも厚みが1.7mmもあります。

素晴らしい内釜ですが、実はこれが諸刃の剣ともなっています。重いのです。5.5合炊きの場合、美味しいのですが、内釜もズシリと重く、「毎日使うにはちょっと…」ということで、以前、泣く泣くベストから外したことがあります。3.5合はそれなりに重いのですが、毎日使える範囲であり、今回は、皆様に推させていただきます。

標準モードは、米を活かした炊き方で、しっかりした粒状と、甘味が強いのが特長です。また、火力にだわるだけあり、「お焦げ」も美味しいです。象印のスペシャルサイトでは、湯の子(お焦げのおかゆ)が紹介されていますが、象印も自信を持っている証拠でしょう。

炊きわけは、「かたさ」を7段階、「粘り」を7段階、49通りの組み合わせから選べます。自分の好みにカスタマイズできるのが、電気炊飯器の強みです。

毎日の洗いは内釜を入れて4パーツ。やや浅めの3.5合独自の内釜は、傾斜の塩梅がよく非常に洗いやすいです。対流がおこりやすく、お米がよくおどるのも納得できます。

〇型式:NP-QT06 〇炊飯:0.5〜3.5合 〇発売:2017年7月 〇オープン価格 〇市場売価(税込):8万5000円前後


■パナソニック 「Jコンセプト SR-JW057」



パナソニックの炊飯器の特長は、非常にバランスが取れていること。
味を求める炊飯器の場合、「味」のために他の機能を落とすこともありますがパナソニックは、味と使い勝手の両立を、ギリギリまで図ろうとするメーカーです。

例えば、内釜。炊飯器は高火力が必要なので、IH化しますが、IHは鉄もしくはステンレスが必須です。蓄熱性を考えると、どうしても厚くせざるを得ない。つまり重い内釜になります。

そんな時、パナソニックは技術にモノを言わせます。「ダイヤモンド竈(かまど)釜」と名付けられた内釜は、内側:ダイヤモンドハードコート、基材:高熱伝導層アルミ&高発熱層パワフルステンレス、外側:中空セラミック+金粉入り金色塗装の豪華5層構造。結果、洗米しても苦にならない軽い高性能内釜ができあがります。見事な技術です。

パナソニックの「標準」で炊いたものは「やややわらかめ」です。今、高級炊飯器のユーザーは、やや年齢が高いのですが、その嗜好に合わせているからだと思います。しかも「もっとやわらか」というモードもあり、やわらかい炊き方へのこだわりは大きいよう。しかし「しっかり」というモードもあり、かためのご飯が好きな人は、そちらで美味しくいただくことができます。

この味を支えるのが、IHヒーターと内釜、そして「おどり炊き」です。おどり炊きのポイントは、制御プログラムの精度。パナソニックはブランド米ごとの炊きわけメニューを持つモデルもあるのですが、どの要素を変えるとどうなるのかを十分分かっていないと対応できません。いかに技術蓄積が豊富かがわかります。

毎日洗うのは内釜を入れて3パーツ。年を取っても、美味しい米を食べたい人に、お勧めの一品です。

〇型式:SR-JW057 〇炊飯:0.5〜3.0合 〇発売:2017年8月 〇オープン価格 〇市場売価(税込):6万円前後


文/多賀一晃
1961年生まれ。慶應義塾大学大学院理工学部卒。大手メーカーにて商品開発、企画を担当後独立。国内はもちろん、世界最大の家電見本市「IFA」等で世界中の家電を取材し、役立つ情報を「生活家電.com」から発信中。日本経済新聞夕刊の家電製品特集や土曜日別冊「日経プラス1」の「家電ランキング」選者、WEDGE Infinity「家電口論」主筆としても活躍。

生活家電.com­

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