スロージューサーや燻製も作れるロースターなど、流行を取り入れた3万円台までのおすすめ調理家電を、生活家電.com主催で、国内外の家電に詳しい多賀一晃さんに教えていただきました。
流行モノはブームを過ぎると使わなくなりがちですが、それではもったいない!男性が喜びそうな「こだわり機能」があるものを選んで、夫にも活用してもらいましょう。少々お高めですが、このセレクトなら、夫へおねだり成功まちがいなしですよ。
室内で燻製も作れるオーブン!気になるニオイやけむりを90%カット
パナソニック スモーク&ロースターけむらん亭 NF-RT1000-T
今回ご紹介の「けむらん亭」は基本的にはオーブンです。最大の特徴は焼き魚とスモーク(燻製)に強いこと。
個人的には、魚を焼いてもスモークしても、ほとんどニオイがしないことに注目したいですね。14層の触媒フィルターと強制排気で煙とニオイを90%カットしてくれます。
私は1カ月間、ほぼ毎日さんまを焼いてみましたが、大丈夫でした。マンション住まいや気密性の高い家だと、ニオイってどうしても気になります。換気口のあるベランダの洗濯物にニオイがつくのもいやですね。「けむらん亭」ならその心配がなく、さんまも美味しく焼けます。皮はパリッ、中はふっくら!
実勢価格30,000円。正直、オーブンとしてはお高めですが、燻製も作れるのはポイントが高いですね。燻製は食材、チップの種類の選び方で味も香りも変わります。酒の肴にもなり、男性がハマル要素は満載です。
妻的にうれしいのは、扉部分と受け皿をガバッと外して丸洗いできる点でしょう。オーブンなので、焼きりんご、焼きなす、グラタンなども作れますから、日常的にフル活用できますよ。
メーカーは白物家電でおなじみのパナソニック製。パナソニックは、こういったサブ的家電を作るときにはとことん凝る傾向があります。日常にも非日常にも使える多用途な点やお手入れのしやすさ、ニオイへの配慮など、「けむらん亭」もまさしくパナソニックらしい家電です。
●製品情報
パナソニック スモーク&ロースターけむらん亭 NF-RT1000-T
価格帯:21,380~32,180円(参考:価格.com)
本体幅45.0×奥行35.5×高さ18.5㎝(庫内幅32.8×奥行22.3×高さ5.2㎝)
本体重量5.4㎏ 消費電力1,300W *燻製チップは付属なし。
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スロージューサー専業メーカーの実力。フレッシュジュースから豆乳作りまでおまかせ
ヒューロム スロージューサー H-AA
私はコーヒーの展示会にも足を運ぶのですが、そこにはフレッシュジュースのマシンもいろいろ置いてあります。その中で別格的な扱いなのが、ヒューロム社のジューサー。ヒューロムは縦型スタイルのスロージューサーを世界で初めて作ったスロージューサー専業メーカーです。
スクリューで材料を圧搾し、温度が上がらない低速でじっくり搾っていきます。ヒューロムは、「1杯のジュースで人々を健康にしたい」と考え作られたメーカーで、プロ中のプロです。
ヒューロムスロージューサーの良い点は、栄養が壊れにくいところでしょう。高速ジューサーは、鋭い刃が高速で回転するため細胞を壊してしまったり、摩擦熱により熱に弱いビタミンが壊れてしまったりします。しかし「スロージューサー」は低速で摩擦熱が少ないので、その分、ビタミンが壊れず残り、栄養満点なフレッシュジュースが作れるのです。りんご、にんじんで試してみたところ、ねっとり甘く、飲むとびっくりするくらい美味しく感じました。
加えて、大豆をしぼって豆乳を作るのにも最適です。豆乳鍋もいいですが、ぜひ、国産大豆を使って自家製豆腐を作ってみてください。豆腐はできた豆乳によってにがりの量やまぜ方が変わってきます。手間と時間がかかるので、ここはダンナさんの登場でしょうか。子どもの食育にも最適なので、ぜひ家族で楽しんでみてはいかがでしょうか。
●製品情報
ヒューロム スロージューサー H-AA
価格帯:39,800円(参考販売価格)
本体幅180×奥行223×高さ407㎜ 本体重量4.8㎏ ドラム容量450ml 消費電力150W
色ホワイトとフェラーリレッドの2色
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お店のような“コシ”が楽しめる!うどん、ラーメン、パスタとバリエ豊富
フィリップス ヌードルメーカー HR2365/01
「ノンフライヤー」で唐揚げを変えたフィリップス。それに続く製品が「ヌードルメーカー」です。
フィリップス社はヨーロッパで1、2を争うビッグカンパニー。ご存知の通り、ヨーロッパは小麦文化ですね。炊けば食べられる米と異なり、小麦は粉にひいてから、こねて加熱しないと食べられません。粉をこねて、材料と混ぜるのは時間も力もいる重労働です。それを楽にしようという発想から生まれたのが「ホームベーカリー」。そして「ヌードルメーカー」です。
違いはこねる強さ。単なる「羽」ではなく「スクリュー」が材料を押し出し、圧をかけてこねます。このためコシのある生地ができるのです。ちなみに、うどんを作ると讃岐うどん並みのコシですよ!毎日でも食べたいと思うこと間違いなしです。
4つの製麺キャップが付属していて、うどん、つけ麺、そば、ラーメン、リングイネ、パスタの麺が作れます。基本的には小麦粉、卵、塩、水の4つがあればOK。ハーブやスパイスを加えることで、自分好みのオリジナル麺が無限に楽しめます。女性でも楽に使えますが、そば打ちしたい男性も多いので、これは完全に男性向きの家電かもしれません(笑)。
●製品情報
フィリップス ヌードルメーカー HR2365/01
価格帯:20,300~22,800円(参考:価格.com)
本体幅215×奥行343×高さ300㎜ 本体重量7.8㎏
製めん用キャップ4種付属 消費電力150W
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いかがでしたか? どのアイテムも楽しめそうで迷いますね。
調理家電のいいところは家族で楽しめるところ。「麺はこうやってつくるんだよ」「豆腐は大豆から作るんだよ」と子どもに見せるのも食育につながりそうです。夫を巻き込むのはもちろん、家族全員で盛り上がってください。(構成・文/福本千秋)
写真 © JackF - Fotolia.com
【多賀一晃さん プロフィール】
1961年生まれ。慶應義塾大学大学院理工学部卒。大手メーカーにて商品開発、企画を担当後独立。国内はもちろん、世界最大の家電見本市「IFA」等で世界中の家電を取材し、役立つ情報を「生活家電.com」から発信中。日本経済新聞夕刊の家電製品特集や土曜日別冊「日経プラス1」の「家電ランキング」選者、WEDGE Infinity「家電口論」主筆としても活躍。
生活家電.com http://www.seikatsukaden.com/
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