出産。そう、それは奇跡のような体験。かわいいベビーと会える感動の瞬間ですよね。しかし、出産前の陣痛は「男性だったら耐えられない」といわれているほど強烈なもの。そんなキレイごと、言っちゃいられません!
あまりの痛みにヒーヒーハーハー言いながら、思わぬ行動に出てしまうことも! あとから考えると赤っ恥だった出産の“やっちまった”体験。子持ち既婚主婦100人に聞いてみました。
「もう、ムリです!」あまりの激痛に分娩拒否?
・「あまりにも痛みがひどくて、ベッドの上で『もう産まない!』と叫びました」
・「なかなか産まれなくて促進剤を入れたらあまりに痛くて意識が飛び飛びになった。うつらうつらしながら、医者に『今日はちょっと調子が悪いので明日がんばりますから今日はおしまいにしましょうか』と交渉していた、らしい」
・「子宮口が全開になって分娩台に上がったもののなかなか頭が出てこず、だんだん眠たくなってきた。頭は出てこないし疲れてきたし眠たいしで、助産師さんに『眠い! もう寝たい!』と大声で叫びました。そのときは必死で大真面目でしたが、今思うとなんてマヌケなんだと恥ずかしく思います」
あまりの痛さに分娩ベッドから降りようとする人、「今回はやめときます」と言う人、産院ではめずらしくないようですよ。こればっかりは何人産んでも慣れる痛みではありません。
蹴ったり、殴ったりの大乱闘
・「いきむ時にベッドに付属している足置き場みたいなところだと滑っていきめず、ベッドに乗っている助産師さんの太ももがちょうど良い場所にあり、蹴りながらいきんでいました。後から思い出すと恥ずかしいけど、必死だったのでその時は何も考えず蹴りまくりました」
・「陣痛が想像していたより痛すぎて、壁を殴ったり手すりに頭突きをしたりしていたそうです。出産後、汗を拭こうとしたところ激痛が(笑)。記憶はあまりないですが、まさに“やっちまった”と思い、みんなで笑いました」
通常では考えられない痛みに、殴ったり蹴ったり大暴れ! ケガ人が出なくてよかったです。
穴があったら入りたい! 暴言・失言の数々
・「陣痛が始まってとても痛がっているのを見て主人が手を差し伸べてくれたのですが、私も気が立っていたのか、『もう触らないで、この痛みわらないんだから!』と強い口調で怒鳴ってしまいました」
・「陣痛が痛すぎて、助産師さんに悪態をついてしまいました。腰をさすってくれているのに、『下手くそ!』とか、励ましの言葉に『うるさい!!』など……今思うと考えられません。その後は謝ったら笑って許してくれました」
・「比較的冷静な出産でしたが、ちょうど子どもが出てきて助産師さんが『触ってごらん』と言った時、思わず『余裕ない! 無理』と怒鳴ってしまったこと。経験で言ってくださったのに、本当にごめんなさい!」
・「マタニティブルーになることもなく、持ち前のポジティブさ?で出産もなんとかなるさーと思っていた私。が、いざ陣痛が始まると取り乱しまくり、長引く痛みにもう限界。分娩室へ中々いけず……。『もう産ませてくれないなら、トイレで自力で産んでやる!』とトイレに引きこもるも看護師さんに無理矢理鍵を開けられてしまいました……」
・「初めての出産の時、憧れていた立ち会い出産にした。でも、実際は、そんなキレイ事な現場じゃない。分娩台で、『旦那さん呼びますね』と言われて、すでにその部屋に旦那がいると知らずに『もう呼ばなくていいです!』って半ばキレ気味に叫んでしまった」
今考えると信じられない、暴言・失言の数々。出産の痛みは自分だけのものですから、冷静な周囲につい八つ当たりしちゃうんですよね……。みなさん、本当に、ごめんなさい!
赤ちゃんと一緒にあんなモノやこんなモノも……
・「いきみと同時に便も出てしまった。その瞬間、“やっちまった”と思ったが、痛みも半端なかったので意識から離れた。助産師さんは日常茶飯事とばかりに手際よく処理してくれた」
・「いきんだときにおしっこが出てしまったが、痛みやらでそんなことは気にする余裕もなかった」
・「ズルして浣腸をやらなかったので出産中に大のほうが出てしまったことです。何度も途中で拭いてもらい悪いことをしたなと反省しました」
出産時に大や小が出るのは、よくあることらしいですね。看護師さんは慣れたものですが、こちらは初めての体験で恥ずかしい……。大人になってから、人前でもらすなんて……出産って、ほんと、スゴい体験です。
コントか?と思うようなドタバタっぷりに赤面
・「最後に目一杯いきんで息子が産まれてきた瞬間、先生や助産師さんに『やったー! ありがとうございます!』と言って、そのまま気絶してしまいました。目覚めたらすでに病室に移動しており、息子を最初に抱っこしたのは私ではなく夫。やっちまった!と後悔しました」
・「陣痛の痛みがだんだんとひどくなり、頭が真っ白だった私。『赤ちゃんの頭もう見えてきてますから、次の痛みの時、思いっきりいきんでください』と看護士さん。痛みがきたので踏ん張るために出た言葉が『イクー』。すごく恥ずかしかったけど、その後すぐ産まれました」
・「陣痛がきて入院になったのですが、看護士さんに『全部脱いでこれ着て下さい。あ、パンツは履いてて下さいね』とパジャマを渡しながら言われたのですが、痛すぎて『全部脱いで』しか理解できず。パジャマ1枚だけでいざ分娩室に行ったら『パンツは! 』とびっくりされました……」
・「帝王切開だったのですが、お腹を切られる音が聞こえた途端、恐怖を紛らわそうと主人と喋っていたら、どんどんハイテンションになってしまい笑い出してしまったこと。先生が『少し切り過ぎた』と言っていましたが、絶対私のせいだと思います」
いつもとは違う強烈な体験に、とんちんかんな行動に出てしまった妊婦さんたち。無事生まれたのだから、結果オーライです!
人間ひとりを生み出すって、やっぱり大仕事ですよね。すずしい顔で乗り越えられる人は、そうそういません。いつもだったらありえない、あんな恥、こんな恥を乗り越えて、みんな母になっていくのです。
文/吉田直子
※暮らしニスタ編集部が子持ち既婚女性100人を対象に行ったアンケート調査より
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