コラム

子どもに見せてもOK！愛情を育むスマートな夫婦ゲンカって？

更新日：2017.10.28

いくら普段は仲が良くても、旦那さんとケンカする時だってありますよね。そんな犬も食わない夫婦ゲンカを、子どもの前で盛大に披露するのは精神的に悪影響を与えるので、控えるべきと言われています。しかし、上手にケンカすれば、子どもにとっても家族にとってもいい影響が生まれるかもしれません。

ケンカは大人同士のディスカッションだと教える

「それ、イラっとする！」と、旦那さんに思ったとき、心のままに相手を責めるのは避けましょう。お互いに冷静でない状態での夫婦ゲンカ劇場は、観客である子どもを萎縮させてしまいます。

思い出してください。夫婦は大人であり、子どもにとって唯一無二の存在、よき理解者であり、保護者であることを。夫婦ゲンカは、ただ意見をぶつけ合うだけではなく、よりよい信頼関係を築くための話し合いです。どっちが悪いかを言い合うより、どうすればお互い納得できるのか解決法を探る方が仲直りへの近道になるでしょう。
このディスカッションを子供に見せることは、話し合いが人間関係を築くのに重要なことであると学ぶ、いい機会にもなります。

ケンカ勃発から仲直りまで。ありのままをさらけ出すのも一つの手段!

ケンカになると、イライラして感情的になり、怒鳴ったり物に当たったり、時には涙を流したり…人によって表現はさまざまです。相手を傷つけるような言葉を浴びせることもあるでしょう。こうなれば、場の空気は最悪です。子どもにも恐怖心を与え、トラウマになりかねません。

しかし、もし、子どもの前で夫婦ゲンカをしてしまったら、全てを見せるようにしてください。怒りや悲しみといった負の感情から始まり、仲を取り戻す喜びや愛情で幕を閉じる…。夫婦ゲンカは悪いものではなく、相手に対して情熱的な気持ちがあるからこそ勃発してしまうものだということを示しましょう。

人間関係は一筋縄ではいきません。目の前で起こっている感情表現の嵐を体験すれば、きっとそのことを理解するでしょう。

ケンカの最中もあいさつを忘れないで

ケンカをすれば自然とギスギスした雰囲気になると思いますが、最低限の「おはよう」「おやすみ」などのあいさつは大切にしてください。どんな感情の状態であっても、「あいさつをすることは大切なんだ」と子どもに示しましょう。

あなたにもう少し心に余裕がある状態でしたら、自分から旦那さんに謝ってみてください。
「どんな理由であれ、あなたを傷つけてごめんなさい」というように、傷つけてしまったことに対して謝っていることが子どもにもわかりやすく伝わるようにします。

ここで旦那さんが調子に乗ってしまうようなら、「でも○○して欲しいと思ったから言ったのよ」と釘を刺しておきましょう。「ありがとう」もケンカの雪解けには最適の言葉です。ポジティブな言葉は自然とお互いの心を落ち着かせて、歩み寄る余裕を生み出してくれます。

子どもに悪影響を及ぼす夫婦ゲンカとは？

いくら見せてもいいとは言っても、やはり子どもに悪影響を及ぼす夫婦ゲンカの仕方もあります。お互いに暴力を振るったり、解決しないまま日々を過ごすのはいいことではありません。

家庭は夫婦だけのものではなく、子どものよりどころでもあるのです。緊張感のある状態が続けば、子どもの精神状態は不安定になり、生涯消えないトラウマを残してしまうかもしれません。一度夫婦ゲンカをしてしまったら、短期間で仲直りすることをオススメします。

浮気や金銭問題によるケンカも避けた方がいいでしょう。どうしても「今言いたい！」のなら話し方を工夫してください。「どういうつもりで浮気をしたのか本心を教えて欲しい」「車を買い替えたのはいいけど、今後の家計はどうするべきか」といった建設的な話し合いを目指します。「大人って大変だな〜」と思いつつも、子どもが大人になれば「両親はこんなふうに話し合いをしていたな」と思い出してくれる日がくるかもしれません。

ケンカは体力を使いますし、出来ればやりたくはないものです。もし、子どもの前で夫婦ゲンカを披露するのなら、仲直りは必須だと心得て下さい。勝敗を決めるのではなく、意見をすり合わせるツールとして利用するのです。そして、いつの日か「うちの両親のような家庭を築きたい」と子どもに言ってもらえるような夫婦ゲンカを目指しましょう！

（プロフィール）
アヤナ
企業受付を経て現在子育て真っ最中。5歳長女と2歳長男の母として走り回りながら恋愛系コラムを中心に執筆している。特技は自分の子供たちと真剣に遊んでいると、知らない子たちが集まってしまうこと。

写真© hinata815 - Fotolia.com

Profileアヤナ

ライター。企業受付を経て現在子育て真っ最中。5歳長女と2歳長男の母として、走り回りながら恋愛系コラムを中心に執筆しています。特技は、自分の子どもたちと真剣に遊んでいると、知らない子たちが集まってしまうこと。

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