コラム

「なんでそうなの！」と叱る前に確認したい子どもとの付き合い方３つ

更新日：2017.10.28

子育てをしていく中で、「優しい子になってほしい」「賢い子になってほしい」「積極的な子になってほしい」などと、親はささやかな理想を抱くものですよね。
しかし現実は、毎日のように喧嘩をしたり、自分からは勉強をしてくれなかったり、引っ込み思案であったりと、思い描いていた姿とは違った面も出てくるもの。
そんなとき、「どうしたら“いい子”になってくれるんだろう？」と悩んでしまうこともあるかと思いますが、でもその前に一度確認してほしい“子どもとの向き合い方”について今回はご紹介したいと思います。

１．子どもという一人の人間

ママのお腹の中から生まれてきて、昼夜問わずお世話に明け暮れていた赤ちゃん時代は、「私（ママ）と我が子は一心同体」という感覚を持つ方も少なくありません。
子どもも、大人の手を借りないと栄養も摂れず、身の回りのことも1人ではこなせないため、そんなママの愛情を一身に受けてスクスクと成長してきたことでしょう。

ただ、ある程度の年齢を迎えると、多くの物事に「1人でチャレンジする」意欲とノウハウを子どもなりに習得していくものです。
ときには失敗したり、間違った方向へ向かってしまったりすることもあるでしょうが、子どものやる気と意思を尊重して、後ろから見守ってあげることが自立を促し、支えることに繋がります。
ある程度の考え方のズレや誤りを許容してあげることで、ママも子どもも最小限のストレスで成長していけますよ。

２．カテゴライズせずに事実を見る

「うちの子は●●だから…」と決めつけ、カテゴライズしてしまってはいませんか？
「大人の言うことを聞かず、イタズラばかり」という子どもも、別の視点から見ると「好奇心旺盛でチャレンジ精神がある」と捉えることもできますよね。
“わがままが多い子”なら“自分の気持ちをきちんと伝えられる子”、“積極性がなくて大人しい子”なら“周りの空気や相手の様子を汲み取れる子”など、様々な側面を見つけられるのです。

多くの人は、どうしても他人よりも身内に厳しい目を向けてしまうもの。実際、よその子のママに「うちの子は●●だから」と言われても、ピンとこなかったり、贅沢な悩みだと思ったりしますよね。
「長所と短所は表裏一体」を念頭に、いま一度自分の子どものことを見つめなおしてみてください。

３．完璧を求めない

子どもに対して過剰な期待を持ってしまうことも、健全な親子関係を築くうえで障害になる恐れがあります。
子どもがやる気を出して前向きに取り組んでいることがあったら、どんなに些細なことでも“達成できたら褒め”、“失敗してしまったらフォロー”してあげましょう！
このときに「ママはもっとできた」「お友達はもっとできる」と、子どもと誰かを比べてしまうことはタブーです。

また、我が子が苦手なことに対して、できないことを憂いてしまうのは親心としては仕方のないことですが、本人が困らない程度のものであれば、子どもの特性の一つとして寛容になることも必要です。
「できる・できない」「得意・苦手」と二者択一にならず、「少しできる」「やや苦手」といった柔軟なグレーゾーンにも目を向けてみましょう。
成長と共に子どものできることは日々増えていくものですし、大人にだって得手不得手はあるものですよね。
だからこそ、失敗から学ぶことも、子どものうちからたくさん経験させましょう。

親の希望や理想を子どもに押し付け・託してしまうと、子どもが本来持っている特性を見失ってしまうことにも繋がりかねません。
心を落ち着かせて、一歩引いたところから客観的に我が子の性格や得意不得意を見つめなおしてみましょう。
大人のものさしで測ればまだまだ未熟なところも、子どもにとっては大きな喜びであったり、成長だったりするものです。
我が子の伸び代を期待するよりも、まずは現状を褒めて認めてあげてくださいね。

＜プロフィール＞
りうな
ライター
2男1女の育児をしながら、ママも子どもも明るく楽に過ごすためのメソッドやテクニックをWEB媒体に発信中。また、育児テーマのみならず、美容やライフハックなど、日々の暮らしに生かせる身近なネタも得意分野。

写真© kmiragaya - Fotolia.com

Profileりうな

ライター
2男1女の育児をしながら、ママも子どもも明るく楽に過ごすためのメソッドやテクニックをWEB媒体に発信中。また、育児テーマのみならず、美容やライフハックなど、日々の暮らしに生かせる身近なネタも得意分野。

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