コラム

ママ同士の壮絶な戦い！PTA役員逃れの驚愕“口実”列伝

更新日：2017.10.28

家事に育児に仕事にと忙しいママたちにとって、PTA役員はできればやりたくないお仕事ですよね。
でも、「外で働いている」「小さい子がいる」くらいの言い訳では免除してもらえないキビシ～イ世界ゆえ、そこを何とか“あの手この手”で逃げ切ってしまおうというツワモノママたちも出現するわけで…。そんな驚きの目撃証言をご紹介します！

「具合が悪い」系で逃げきる

・「難航している役員決めの席で、いつもランチをしているママ友が『私は家から出られない病気なので』と言っていたのには驚いた。もちろん、『病気なら仕方ない』と役員はやらずに済んでいました」

・「『更年期』を理由に免れようとした人がいました。本当かどうかは確かめられないので本人の言うまま免除になりましたが、なんとも嫌な雰囲気が漂いました」

・「『私は貧血気味で、体が弱いのでできません』と言ったママは、普段とても元気に学校行事に参加している人。みんながそれを聞いてドン引きしていたら急に泣き始めてしまい、面倒くさいのでその人をはずして選びました」

「家族が病気」「介護中」は通用しなくても、「ママ本人が病気」なら致し方なしの空気にならざるをえないもの。ただ、いつも元気な人がこの手を使うと、本当に病気になるくらいのバッシングをうける可能性はあるので要注意です。

「夫」をダシに逃げ切る

・「『今朝、主人が血を吐いたんです！』と言って周囲をドン引かせ、見事、役員を免除されたママ。『夫が●●』系の理由って毎年必ず出ますけど、『これなら絶対に通る言い訳集』なんてものでも出回っているのでしょうか…？？」

・「『主人が仕事を辞めて求職中なので、それどころではありません』と言ったお母さんがいました。けど、安定した公務員のお父さんのはずだし、どう考えても嘘なので、あまりにバレバレの嘘に周りはドン引きするものの、結局やらずに済んでいました。バカバカしい嘘でも、言ったもん勝ちなんだな…と、唖然としたのを覚えています」

・「『私が役員をやると、夫が怒って機嫌が悪くなるのでできない』と、小・中学校９年間の役員決めのときにずっと言い続けてきた人がいて、見事に役員をせずに済んでいました。その代償か、その人と友達の人はいません」

・「『もうすぐ家を出て夫と別居するので』と言って役員を断った奥様が、その１ヶ月後に妊娠発覚。お幸せそうなのは何よりですが…」

・「どうしても役員のクジを引きたくなかった人がいて、何と『離婚調停中』と言ってクジ引きを逃れていた。でも、ご近所で見かける限り、いつも仲良さげだけども～気のせいだろうか？」

一家の大黒柱である夫のトラブルは、確かに配慮されるべき一大事。ただし、役員のがれのための「ウソ」だったと発覚した場合、「よかったね」とはならないので要注意。

「唖然」な理由で逃げ切る

・「PTAへの立候補者が一人もおらず、業を煮やした先生が『お一人ずつ、引き受けられない理由を言っていってください』と言ったところ、ひとりのお母さんが『私は川崎フロンターレの追っかけをしているので引き受けられません。地方観戦もあるので』と、いけしゃあしゃあとのたまっていました。もちろん、みんなアングリ」

・「役員が決まらなかったとき、ひとりのお母さんが『私はここの地主なので、私が役員になったら、私の言うことが全部通りますがいいですか？』と仰天発言。他の方が立候補したので何事もありませんでしたが、いったい何だったんだろう…」

・「中学校の地区役員を決める会合で、『私は、役員を引き受けるような資格がある人間ではありません』と言って断った人がいて、一同『へ？』となりました。結局、以前も役員をしたことのある私を含めた数人がやることになったのですが、面白すぎて未だに語り草です」

・「日本語に何の支障もない日系人のママが、会議が始まったら急に『ニホンゴ、ワカリマセン』と言い出し、役員決めから降りたときはビックリした」

衝撃発言によって、周囲を「あいた口がふさがらない」状態にして黙らせるという高度な戦法。でも、この方法「子どももろとも変人認定されてもかまわない」という方にしか使えません。

「クジに当たっても」逃げきる

・「小学校の役員選出のときのこと。看護士をしているお母さんが当たりくじを引いてしまい、怒濤の猛抗議を始めました。しかも内容が、『私は人の命を守る仕事をしている。あなたたちよりずっと世の中のためになることをしているので、役員は暇な人がやればいい』と言い切っていました。逆にここまで言える人はある意味すごいなと思いましたが、当然ながらくじ引きの結果なので覆らず。しかし、のちに後執行部に直談判して逃れていました…」

・「PTA役員になりたい人などいるわけもなく、押し付け合いの末にクジ引きをすることになりました。それなのに、当たった方が『できない』とグズグズと言い訳を続け、日が傾き、夕日が教室に差し込む頃になってもみんな帰れずにいました。結局、当たった人は他の方への押し付けに成功していました」

・「くじ引きで役員に当たった人が、いきなり『実は妊娠している』と言ってその役を免除されました。しかし、何ヶ月たってもお腹が大きくなってこず、出産した形跡もありません」

・「くじ引きで役員を引き当ててしまい、泣いて拒絶する人がいてビックリしました。それも号泣のレベルで…。そんなことがあったからか、翌年から予めアンケートが実施され、『どうしてもできないというのならば、その理由をきちんと説明せよ』ということになった」

くじ引きに同意しておいて、当たったからと逃げるのはアウト中のアウト！　子どもでも分かることです！！　どうしても無理な場合は「今年は●●な理由で無理ですが、来年はぜひやらせてください」というように、やる気と期限を明確にしつつ、低姿勢でお願いするとまだ納得してもらいやすいようですよ。でも、言ったからには有言実行！　かわいいわが子のために覚悟を決めるっきゃないですね。

文／和田玲子
※既婚女性100人を対象に暮らしニスタ編集部が行ったアンケート調査より
写真© liza5450 - Fotolia.com

Profile和田玲子

女性まわりの記事をコツコツ書いてウン十年のフリーライター。趣味はパン作りと水泳、豆乳ヨーグルトの摂取。最近のトピックスは蜂の巣をふたつやっつけたこと。

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