コラム

子どもを“英語好き”にするには「親子一緒」がカギ？！

更新日：2017.10.28

子どもたちが大人になったとき、今以上に英語力が重要視されるであろうことは言うまでもありませんが、そのため、幼い頃から英語教育に熱心なママも増えてきているようです。
そんな子どもの英語教育で最も大切なことは、ママも一緒に英語を楽しむこと！　ママが一緒に楽しめば、子どもは自ずと「英語好き」になっていきますよ！

「英語＝楽しい＝ママが一緒」という構図

幼い頃の英語教育で最も大切なことは、「英語＝楽しい」という意識を植えつけること。これが根底にあるかないかでは、その後の英語学習に対する姿勢やモチベーションが大きく変わっていきます。
幼い頃に「英語は楽しい」という意識を持つようになれば、残りの人生で英語がキライになることはほぼないと言えるでしょう。
また、英語をママと一緒に楽しんだら、「英語＝楽しい＝ママが一緒」という、子どもにとって安心できる構図ができ上がります。

その際、ママが英語を教えるのではなく、ママも一緒に英語を楽しく習って、その習った英語を子どもとのコミュニケーションに取り入れてみてください。数を数えたり、野菜や果物を英語で言ったりするなど、シンプルな英語でもいいのです。
それを繰り返すうちに、「英語好きの子」になっていくはずですよ。

脳科学的にもママが一緒に楽しんだ方がいい

親子で英語を楽しむと「英語好きな子」になるということは、脳科学的にも説明が可能です。
これは、私たち人間が持つ「ミラーニューロン」という脳の神経細胞によるもの。
ミラーニューロンとは、脳の鏡といわれる「モノマネ細胞」のことで、他の人が感じることへの共感能力や自己意識形成などを制御するといわれています。

赤ちゃんに笑いかけると、赤ちゃんは笑い返してきますよね？　それも、この脳細胞が働き、同じような体験をしていると赤ちゃんが感じるからです。
ミラーニューロンという脳の神経細胞は、お互いの関係が親密であればあるほど強力になるといわれているため、ママと子どもの間では最強の働きをしてくれるはずです。
つまり、ママが楽しめば子どもはどんなことでも楽しく感じるということ。そのため、子どもが英語を楽しむためには、ママが子ども以上に英語を楽しむ方が効果を上げられるということなのです。

お家でできる英語の楽しみ方

次に肝心の英語教育についてですが、教室に通ったり、専用の教材を使ったりすることなく始めることができますよ。
例えば、CDや絵本の読み聞かせなどもいいですね。ここでポイントになるのは、「ママが楽しめるもの」を選ぶこと。好きなミュージシャンのCDでもOKですよ。
このように子ども中心に選ぶ必要はありませんが、やはり子どもと一緒に楽しめるものを選ぶのがベストでしょう。

そのほかには、英語の字幕が付いた日本語音声のDVDを一緒に見るのもオススメです。反対に、英語の字幕付きで、英語音声のDVDならさらに効果的。なぜなら、子どもは耳から聞いて覚えていくからです。
それに、ママにとっても字幕があれば理解しやすいうえ、ネイティブがどのように発音するのかも分かり、上達が早まるでしょう。
もちろん、ただじっと見ているのではなく、「面白いね～」「スゴイね～」などと会話をすることも忘れずに。

注意すべきこと

英語をはじめてしばらくすると、簡単なことが分かるようになったり、話したりするようになりますが、中にはなかなか上手に話せるようにならない子どももいます。
そんなときでも、「せめて●●くらいは言えるようになろうね」「これ前やったじゃない！　覚えていないの？」というような強要はしてはいけません。
これでは英語をキライになってしまい、逆効果です。大切なのは、子どもが何を覚えるかではなく、親子で共に楽しむこと、「英語を好き」になってもらうことです。

ただ、「育児中は日々のことに追われて、英語教育どころではない！」という場合は、一旦英語のことは忘れて育児に専念するのもひとつの方法です。時がくれば、時間的にも精神的にも余裕が生まれるもの。そのときに始めても、遅すぎるということはないでしょう。
大切なのは「ママが楽しむ」ことです。さあ、今から子どもと一緒に英語を楽しんでみませんか？

＜プロフィール＞
ナツキレイ
フリーライター/日本語家庭教師
タイ在住を経てオーストラリアへ。現在はオーストラリアの田舎で日本語を教える傍ら、ライターとしても活動。政治・経済・教育などの分野から、子育て・旅行・セレブ情報など生活や趣味の分野まで幅広いジャンルで執筆中。定期的に英語のニュース・雑誌サイトの記事を翻訳してリライトも行う。日本生まれ海外育ちの2児の母。

写真© tatsushi - Fotolia.com

Profileナツキレイ

フリーライター/日本語家庭教師。タイ在住を経て、オーストラリアで日本語を教える傍ら、ライターとしても活動。政治・経済・教育などの分野から、子育て・旅行・セレブ情報など生活や趣味の分野まで幅広いジャンルで執筆中。定期的に英語のニュース・雑誌サイトの記事を翻訳してリライトも行う。日本生まれ海外育ちの2児の母。

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