さあ、家づくりを始めよう。そう思ったとき、まず最初に迷うのが「どの業者に建ててもらうのか」
それを決めるための1つの手段が「相見積もり」です。
あなたの家づくりに最適なパートナーを選ぶために、複数の依頼先業者への相見積もりを行ないましょう。
相見積もりとは
相見積もりとは、見積もりを複数の業者から出してもらい、それぞれのプランを比較することを言います。「あいみつ」と略されることがあります。
相見積もりは必要?
では、そもそも家づくりで複数業者への相見積もりを行なう必要性はあるのでしょうか。
結論としては、多くの方が一生の内で一番高価な買い物となる家だからこそ、複数の依頼先業者の相見積もりが大切といえます。
例えばテレビを買おうと思ったとき、直接電気屋さんに行って「これください」と即決する人はなかなか居ません。何軒かの電気屋さんを回ったり、インターネットの価格比較サイトを調べたりして、なるべくお得な買い物ができるように工夫をすることでしょう。これも相見積もりと同じことです。
自分の予算内で、なるべく希望をしっかり叶えた理想の家づくりができる業者はどこなのか。それを見極めるのが「相見積もり」なのです。
家づくりの相見積もりを依頼する手順
家づくりの相見積もりを上手に取るために、ざっくりした手順を頭に入れておきましょう。
①家づくりの希望をまとめる
②予算を設定する
③希望に沿ったイメージに合う施工業者を選ぶ
④依頼業者を2〜3社に絞る
⑤見積もりを出してほしい期限を伝える
①家づくりの希望をまとめる
まず最初に、家づくりの希望をまとめます。「木の香りがする家がいい」「豪華なインテリアに囲まれた輸入住宅に暮らしたい」「将来二世帯住宅にリフォームすることを考えている」など、家づくりに対する希望は人それぞれ。自分たちの家族がどういう家でどういう暮らしをしたいのかということを、家族みんなで話し合って把握しましょう。
②予算を設定する
次に、資金計画を立て、家づくりにいくらかけられるのか、予算を設定します。多くの人にとって一生に一番大きな買い物と言ってもいい「家」は、建てるのに数千万かかります。固定資産税や数年後の修繕費の積み立てなどのお金も必要です。頭金がいくらあるか、親御さんからの援助があるかなど、個々の事情も含めて無理のない計画を建てましょう。
一般的には、住宅の金額は年収の6倍が目安と言われます。年収500万なら6をかけて3,000万円ぐらいだと考えられています。
③希望に沿ったイメージに合う施工業者を選ぶ
家づくりの希望がまとまったら、インターネットや住宅情報誌、各ハウスメーカーのモデルハウスやオープンハウス、カタログなどで、イメージに合う施工業者を選びます。
④依頼業者を2〜3社に絞る
相見積もりは、たくさん頼むほどよいわけではありません。あまり数多く比べすぎると自分の本当の理想の家が分からなくなって決められなくなることもありますし、依頼の打ち合わせにも時間がかかります。イメージに合う施工業者の中から、2〜3社に絞り込みましょう。
⑤見積もりを出してほしい期限を伝える
見積もりを依頼したからといって、翌日すぐに見積書をもらえるわけではありません。施工業者によっては、打ち合わせも含め、一週間から一ヶ月ほど時間がかかるところもあるそうです。建築したい時期が決まっている場合には、そこから逆算して、相見積もりを出してほしい期限を区切っておくとよいでしょう。
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上手な相見積もりの取り方とコツ
では、上手な相見積もりの取り方はあるのでしょうか。
どのように相見積もりをとるべきか、次3つの「コツ」を意識してください。
①予算をしっかり伝える
あくまでも予算厳守なのか、よい提案があれば予算を少しアップさせるのか…。担当者に、しっかり伝えます。
②プランを統一する
A社には3LDK、B社には4LDKで見積もりを取ったとすると、両者の比較ができません。同じプランで見積もりをしてもらいましょう。
リビングに吹き抜けが欲しい、主寝室には大容量のクローゼットが必要、キッチンは対面式で…など、要望は細かく全社に伝えましょう。こだわりのある箇所は、雑誌の切り抜きなどイメージ写真を用意するのもおすすめです。
③相見積もりであることを伝える
同じプランで複数の業者に見積もりを取っていること、まだ業者選びの検討段階であることを伝えましょう。ライバルがいると分かった状態で出してくれるプランは、利益を乗せすぎたり、逆に過剰なコストダウンをするようなものではない、「適正」なプランであることが多いです。
相見積もりを依頼するときの注意点
家づくりに必要不可欠な相見積もり。依頼の際の注意点をまとめます。
金額だけにとらわれない
やはり気になるのは価格。しかし、価格だけで施工業者を選ぶのは考えものです。あまりに安いところは手抜き工事の危険性がないとも限りません。施工業者のプラン内容、サービスなども含めて全体的な比較を心がけましょう。
相見積もりは3社まで
見積もりをする施工業者の数だけ、それぞれの打ち合わせをこなさなければいけません。多くの人が、休日を使っての打ち合わせをすることになりますし、休日をすべて家づくりに割けるとも限りません。また、たくさんのプランを見て迷って決められなくなることも。1件ずつの検討をしっかり行なうためにも、相見積もりは3社までにしましょう。
値引き交渉は控える
値引きされれば助かりますし、嬉しいものです。ただでさえ高い買い物を、少しでも安く…と思うのは当然ですが、「自分たち家族のための住みやすい家」を作るという一番の目的を忘れないでください。値引きにとらわれて、住み心地の悪い家になってしまうのは本末転倒です。
家づくりの見積もり書の見方
相見積もりを取ったら、その内容を理解しなければいけません。希望の家づくりにあたって、見積書の見方を学びましょう。
注文住宅では、多くの費用がかかります。内訳には
・本体工事費
・付帯工事費
・調査・設計費用
・その他費用
・諸費用
などがあります。それぞれ見ていきましょう。
本体工事費
標準本体工事費、オプション工事費などが含まれる
付帯工事費
道路から建物までの給排水工事費用、道路から建物までの電気引き込み費用、ガスの配管工事やアンテナ工事、必要があれば地盤補強工事費や解体工事費などが含まれる
調査・設計費用
確認申請書類作成料、必要な図面の制作費などが含まれる
その他費用
照明器具、カーテン、外構エクステリアなどが含まれる
諸費用
住宅ローン諸費用、収入印紙代、新規に水道をひくときに必要な上下水道分担金、確認申請手数料、地鎮祭や上棟式などの費用、仮住まい費用や引っ越し費用などが含まれる
これらの項目は、業者によって細かく項目分けされていることもあれば「工事一式」とまとめられていることもあります。
本体工事費に含まれない「追加工事費」が、あとからかかることもあります。本体工事費にはどんな工事が含まれているのか、追加工事にはどんな工事が含まれているのか。それぞれの項目の内容を理解してください。
特に「一式」のという項目のときには、この一式にどんな工事が含まれているのかを必ず把握しましょう。
見積もり費用を抑える方法
家づくりの際に大切な見積もり。では見積もり費用を抑える方法はあるのでしょうか。
安く見積もってくださいとお願いすればいいような気もしますが、あまりに「安く」を優先させるあまり、希望するプランが盛り込まれていない状態では満足いく家づくりはできません。
もちろん予算上限をしっかり伝えることは必要ですが、見積もりの段階で値切ることは避けた方がよいかもしれません。
相見積もりであることを伝えておくと、お互いに他社を意識して、提案的にも金額的にも「よいプラン」を出してもらえるのではないでしょうか。
よくある質問
Q.依頼先に見積もりを頼む場合、どこまで無料でやってくれるの?
A.初回のプラン作成は無料という会社が多いです。2回目以降の修正・変更などは、会社によっては料金がかかったり、本契約のあとにしてほしいと言われたりすることがあります。
Q.見積もりを取るベストなタイミングっていつ?
A.「このプランの建物が建てられる土地を探す」のは、あまり現実的ではありません。要するに、土地が決まらないことには、プランの決めようがありません。
土地が決まったら、すぐに相見積もりを頼みましょう。場合によっては、土地に手付金を払う必要があるかもしれません。
Q.見積もりは何社に頼めばいいの?
A.3社がおすすめです。2社では相場感がつかみにくく、4社では多すぎます。
Q.見積もり時の値引き交渉ってできるの?
A.できなくはありませんが、見積もり時の値引きは現実的にも心情的にも難しいことが多いでしょう。値引きを頼むなら、契約する会社を決めたときがいいでしょう。「御社と契約をしたいのだが、このオプションが無料でつけられないか…」などと交渉してみると、うまくいくこともあると思います。
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まとめ
3社から相見積もりを取って、そしてそれを吟味して1社に決めたときには、「理想の家」がかなり具体的にイメージできているはずです。何度もプランを練る中で、自分たち家族が暮らす中での優先順位もはっきりしてくるでしょう。業者選びは大変ですが、家づくりがうまくいくかどうかは、納得できる業者と出会えるかどうかだと言っても過言ではありません。納得できる業者と出会うためにも、しっかりと相見積もりをしてください。
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記事作成協力:UnirTechnica(ユニールテクニカ)株式会社
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