住宅における屋根や外壁は外部からの耐久性やメンテンナスなどに考慮して、とり入れる素材やデザインを検討しましょう。
外壁材
外壁材はサイディング、モルタル・塗り壁、タイルなどが一般的です。それぞれの特徴をよく知って、デザインや性能、メンテナンスを考慮して選ぶことが大切です。
特にメンテナンスについては、どのくらいの期間で必要なのか、補修の程度、費用なども前もって確認するようにしておきましょう。
外壁材の種類
デザインも色柄も豊富で、最もポピュラーなのがサイディング。工場でつくられた板状の外壁材で、窯業系と金属系、木質系があります。
窯業系サイディング
セメントや珪酸カルシウムなどが主材料の窯業系サイディングが広く使われ、塗り壁風や天然石風、レンガタイル風など多彩なデザインのものから、価格帯も幅広く選べます。
モルタルよりも軽量で、耐久性や耐火性もすぐれています。
独自の技術で新シーリングレス工法を実現した窯業系サイディング。業界最長の塗膜15年保証つき。「AT-WALLガーディナル」/旭トステム外装
金属系サイディング
アルミや鋼板を成形して断熱材を裏打ちした金属系サイディングは、軽量で施工がしやすいのが特徴。建物への負担が少ないことから、地震時に建物への影響を抑えられることができるのも魅力です。
シンプル&モダンな建物にマッチする金属系サイディング。金属ならではのシャープな表情が楽しめ、カラーも豊富。素材はガルバリウム鋼板で耐食性にすぐれる。「Danサイディング」スパンサイディング/旭トステム外装
木質系サイディング
木質系サイディングは無垢材や合板などの種類があり、断熱性などにすぐれていますが、防火上の問題で市街地では使用できないなどの制限があります。
窯業系や金属系は亀裂などの心配がありませんが、色あせや汚れが目立つようになると再塗装が必要になります。
モルタル・塗り壁
モルタルや塗り壁とは、セメントと砂などを水で練り合わせたモルタルを下地に塗り、樹脂系の素材や漆喰、珪藻土などで仕上げたもの。仕上げに使う塗り材の種類や塗り方で、さまざまな色やテクスチャーがつくれるのが特徴です。
最近は健康住宅への関心の高まりから、漆喰や珪藻土などの自然素材の塗り壁がふえています。ただし、年月がたつことで亀裂などが生じることも。様子を見て再塗装や修繕を検討するようにしましょう。
タイル
タイルは外壁だけでなく、床や内装にも使われるおなじみの素材です。従来のモルタルに貼る湿式工法と、専用の下地ボードにタイルを貼りつける乾式工法があり、最近は後者が一般的。高級感があり、耐久性もすぐれているのでメンテナンスもほとんど不要ですが、価格はやや高めです。
タイルをベースとなるサイディングに引っかけて施工する乾式外壁タイル。「ベルニューズ」アンティーロ / LIXIL (INAX)
屋根材
屋根材も外壁材選びと同様、その土地の気候風土はもちろん、性能、メンテナンス面を考慮して選びましょう。特にメンテナンス面を考慮して選びましょう。いくら低価格でも維持管理のコストが高くなってしまうようでは大変です。コストは屋根の形状や勾配などによっても差が出てきます。
外観のイメージに合うデザインや色、形状の屋根材を、費用とのバランスを見ながら選ぶようにするのがポイントです。
屋根材の種類
屋根材は大きく分けて、粘土系、スレート系、金属系の3つのタイプがあります。さらにそのカテゴリー内でさまざまな種類がそろいます。
粘土系の屋根材
粘土系には釉薬(ゆうやく)を使ってつくる陶器瓦や釉薬を用いない素焼き瓦などがあり、重量があって価格は高めですが、耐候性や耐久性にすぐれてため塗り替えは不要です。
スレート・金属系の屋根材
軽量の屋根材にはスレート系、金属系があり、最近は耐震性が上がるということで人気の傾向に。
スレートとはもともと粘板岩(日本では玄昌石など)を薄くした天然スレートのことをいいますが、現在ではほとんど使われず、セメントが主材料の人造スレートが一般的です。洋風の外観に合い、価格も手ごろ。ただし定期的に塗り替えは必要です。
また、金属系の屋根材には鋼板やアルミ、ステンレスなどがあり、いろいろな形に成形しやすいのが特徴。
最近は耐候性にすぐれた仕上げにより、再塗装がほとんど不要なアルミ合金製もふえています。
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