こんにちは。和田明日香です。
外にいなくちゃもったいないな、って、つくづく思う季節です。
気温も湿度もちょうどよくて、なんだか性格まで良くなっちゃうような。本当にいい季節。
この頃から、我が家では庭ごはんを始めます。
家族はみんな寒いのが苦手なので、庭ごはんができる季節は限られてしまいますが、だからこそ、今日は庭で食べるか!となると、テンションが上がって1秒でも早く外に出たくなる私です。
▲生田の日本民家園にて。にわ仕事の真似なのか?ここでも「にわ」にテンション上がってますね
庭で食べるとなると、いつもとは全然違う基準でおかずを考えます。
家の中から外へ持ち出す食器やカトラリーを最小限に抑えたいので、大皿に盛りあわせることができて、手でつまんじゃえるもの、という基準になるわけです。
この日用意したのは、スティック野菜とバーニャソース、春巻き2種、茹でて塩振っただけのとうもろこしと枝豆、次女の熱烈なリクエストにより仕方なく採用した刺身こんにゃく(食べにくかった)、友人作の激ウマローストビーフ、スーパーで買ってきたネギトロ巻き、です。
▲夕暮れの光とライトの灯で、なんてことないおかずもいい雰囲気〜
スティック野菜は、茹でたり切ったりするだけですが、大きさを揃えることを意識するときれいです。きゅうりは縞目に皮をむいてから切ると、ひと仕事してある感が出せておすすめ。
バーニャソースは、イタリアンの巨匠である落合シェフに習った作り方で。牛乳で煮たにんにくとアンチョビを、オリーブオイルとあわせてハンドミキサーでペースト状にしました。濃厚クリーミーでさすがの本格味。
▲このソースはこのままパスタに和えても美味しい。パルメザンチーズと黒胡椒をたっぷりとかけてカチョエペペ風に
春巻きは、サイズの違う春巻きの皮を使い分けて、味の違いがぱっと見てわかるようにしました。小さい方は、最後の一個をかけて家族で争いがおきるほど人気の「カニカマ&クリームチーズ巻き」。大きい方は「豚キムもやし巻き」にしました。
春巻きの皮に豚肩ロースしゃぶしゃぶ肉を広げて、もやしとキムチを並べて、普通に巻くだけ。しゃぶしゃぶ用の薄い肉を使えば、揚げている間に豚肉に火が通るので、巻く前に具を炒めたりそれを冷ましたり、なんて手間はかかりません。
我が家の据え置きキムチである、カナモト食品の「こだわりキムチ」なら、子ども達でも食べられる辛さ。そのかわり大人はコチュジャンをつけて辛さアップ、ビールのうまさもアップです。
▲これも外なら手でいっちゃう。家の中なら「箸使いなさい!」って言いたくなるのに。気持ち良い空気はやっぱり人間をやさしくしますね
途中でレミさんもやってきて、真っ暗になるまでみんなでダラダラ過ごしました。
途中お風呂に入りに行った子ども達が、アイスを持ってまた外に出てきたり。
庭ごはんの時にいつも思うのが、「隕石が落ちて地球がなくなるなら、今この瞬間ここに落ちてほしいなぁ」ということ。
いや、実際落ちてきたら超困りますが、それぐらい幸せ。
外の空気を思いっきり吸って、おいしいごはん食べて、のびのび生きる気持ちを取り戻したいですね。
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和田明日香(わだ・あすか)●料理家。東京都出身、3児の母。料理愛好家・平野レミの次男と結婚後、食育インストラクターの資格を取得。オリジナルレシピの紹介、企業へのレシピ提供のほか、講演会、コラム執筆、CM、ドラマ出演など幅広く活躍。近著『10年かかって地味ごはん。』は20万部を突破。
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