電気料金、ガソリン代、冷凍食品や調味料など、今いろんなものが次々と値上がりしています。日常生活に欠かせないものが多いだけに、この状況は主婦にとって頭が痛いところ……。
今回は最近の「値上げ」について感じていること、節約するためにしていることをリサーチしました。
「値上げラッシュ」はつらいけど、生活のためには仕方ないという意見が約6割!
Q1.最近の値上げラッシュについて、どう思いますか?
つらいけど仕方がない 57.9%
つらい!なんとかして 38%
電気代、ガソリン代に加え、パンや調味料といった食事に関わるものが続々と値上げしている現状について、「生活の必需品で節約のしようがない。つらいけど仕方がない」という回答が約6割近くになりました。
最も値上げして欲しくないのは、生活に欠かせない「電気料金」と「ガソリン」
Q2.値上げで特に気になっているものは何ですか?(複数回答可)
電気料金 68.4%
ガソリン 67.8%
小麦、バターなど 59.1%
パンや麺など 50.9%
ガス料金 50.3%
野菜や果物 49.1%
日用消耗品 46.8%
マヨネーズ、醤油など調味料 45.6%
「電気料金」68.4%、「ガソリン」67.8%、「ガス料金」50.3%と、日常生活のために欠かせないエネルギーの値上げが気になっているという回答が多数。
「小麦、バター」、「パンや麺」、「調味料」などの食品系もそれぞれ約5割。家族には毎日美味しくて栄養があるものを食べさせたいものの、食費に頭を悩ませる主婦が多いようです。
リアルな声を聞いてみました。
●電気
「食べ物は工夫できるが電気は節電しか対応できず困る」
「現在リモートワークで在宅時間が長く、影響が大きい」
「オール電化だから、生活に必要。電気代を節約できない」
●ガソリン
「田舎なので車がないと生活できない。ガソリン価格が上がると灯油代も上がるし、コロナで唯一出かけられるのがドライブなのに、それも控えることに」
「通勤や通院に不可欠。特にコロナ禍なので公共交通機関よりもマイカーにしたい」
「夫が個人タクシーをやっていて、ガソリン代が家計を直撃。夫の売り上げから生活費を出しているので、売り上げを伸ばそうと頑張ってもガソリン台が上がるとその分生活費が少なくなり、私の収入がなくなったらやっていけません」
●食材、食用油など
「毎日食べるものを値上げされると困る」
「中学生の子供がいて育ち盛り。たくさん食べるので困るけど、ちゃんと栄養のあるものを食べさせたい」
「食用の油が上がったので、なるべく油は使わないように、揚げ物をやめました」
「家で子供と一緒にお菓子作りをしたり、家で楽しく過ごす工夫をしていたけど、それも控えてしまう」
コロナ禍の影響でリモートワークの機会も増え、照明や空調もほぼ使いっぱなし……という今だから「電気料金」の値上げは家計の大きな痛手に。
また通勤、子供の送り迎え、親の通院など、自動車を使う頻度が高い家庭はガソリン代の高騰が特に気になる様子。また諸々の値上げにより、子供の楽しみにも影響が。ドライブやお菓子作りなどの趣味を気楽に楽しめなくなるという回答もありました。
まずは光熱費や食費の「無駄」を見直す
Q3.値上げラッシュ対策として、何かしていることはありますか?
いいえ 50.3%
はい 49.7%
僅差で「いいえ」という回答が多い結果に。
「電気」、「ガス」などの光熱費、「パンや麺」、「冷凍食品」、「調味料」など食生活に関わるものの値段が軒並みアップ。毎日の生活に直結しているものの多くが値上げということで、「どんな工夫をして、どう節約すればいいかわからない」と戸惑っている主婦が多いようですが、節約に励むために、「光熱費」、「ガソリン代」、「食費」の無駄な部分を見直しているという意見もありました。
洗濯の回数を減らしたり、車を使う頻度を減らすなど、できることからコツコツ始めている主婦も。また買い物はできるだけ安い店をチェックするなどお得な情報を集めているという回答もありました。
<光熱費の無駄を見直して節約>
「テレビをなんとなく観るのはやめて早く寝る。」
「光熱費対策のため、節電・節水をより意識している。意識してもらえるよう家族にもお願いしている」
「光熱費の無駄使いをしていないか基本的に見直して、電気やガスは契約会社を変更するなどの検討もする」
「電気料金が安い時間帯に家事をする。お風呂の自動保温機能を使わずに、追い炊きしてガスの使用量を減らす」
<なるべく自動車を使わずガソリン代を節約>
「ガソリンを使わないように徒歩や自転車で移動するようにしている」
「食材を無駄にしないように、冷凍して、あえてちょっと少なく使う。買い物に行く回数を減らしてガソリンも節約」
「コストコが、他と比べるとガソリン代が安いので、コトスト会員になって少しでも安く入れるようにしている」
<セールを利用、まとめ買いして食費を節約>
「値上がり前に少し在庫を買う。カップ麺などのなくても大丈夫なものは値上がり後、買わない」
「サラダ油もすごく高くなっているので、揚げ物を控えて健康志向ということにしています」
「野菜や日用品はセールの時にまとめ買いしたり、常に安いところを探します」
「月末に来月何が値上がりするかをチェック。日用品や常温保存可能な物は少し多めに買うようにしています」
「食品の在庫を確実にチェックして無駄を出さない。置き換え食材で作れないか、今ある在庫で何か一品できないか考えます」
「値上げに見合うよう給料も上げてほしい」の声が多数
Q4.値上げについて、リアルな声を聞かせてください。
不安定な世界情勢を考えると値上げは仕方ないと思うものの、「その分、給料をもっと上げて欲しい」、「国民の負担に気が付いて」と政府に物申したいという回答や、値上げの原因ともいえる「戦争」、「コロナ」の1日も早い終結を望む人も多く、世界情勢の安定が日々の暮らしを安定に導くと考えている主婦が多いこともわかりました。
<国民の負担を何とかして!>
「正当な値上げならしょうがないのかなと思います。その分、給与も増えてほしい」
「趣味は我慢すればすみますが、我が家は食べ盛りの子供がいるので食品の値段は大打撃です。その分お給料を上げるなど、国に考えて欲しいです」
「値上げ自体はしょうがないかなと思えるけど、国民ばかりに負担がかかっている状態に怒りを感じる」
「世界情勢的に値上げせざるを得ないところはあると思うので、ある程度はしょうがないと思いますが、電気やガス、水道代など生活していく上でどうしても必要なものは家計にダイレクトに響きますし、これ以上節約しようがないこともあるので何とかして欲しい」
「コロナ禍でいろいろ我慢したりストレスがある中、必死に生活を送っているのに政府はいまだに対策を決めきれず。方針も曖昧で国民が疲れ切っているのに気づきもしない。そんな中での値上げはストレスしかない」
「戦争でさらに値上げラッシュが始まると思うが、個人の節約で乗り切るには限界があるので、政府は国民の生活に役立つことにお金を回してほしい」
「このご時世、値上がりは仕方ないと思いますが、だんだん生きていくのがつらくなっている。給料と年金も上げろーーーー!」
<もっと問題を議論する場を!>
「家計を握ることの多い主婦が「困った、つらい」というだけでなく、今の日本、今後の日本について建設的に向き合う議論ができる機会が増えて欲しいと思います」
「メディアで不安を煽るだけの報道が多いのが気になる。何がどのくらい値上げになるのかということばかり伝えて、今起こっている問題の根本にはあまり切り込まない。目先の不安に悩んで立ち止まってしまう状況を作っているのは好ましくありません」
<戦争とコロナが終結しないと……>
「値上げは仕方ないと思う。世界情勢の安定が暮らしの安定に繋がると思うので、早く世界平和になって欲しい」
「一消費者としては値上げはして欲しくないけど、企業やお店の人たちのことを考えると仕方ないのかなと。戦争とコロナが早く終結して欲しい」
「食べたいものも我慢、節約ばかりの人生じゃ楽しくない。たまには贅沢してハリのある生活を送らないとコロナは乗り越えられない」
<身近なことで値上げを実感>
「お気に入りのキムチの値上げに衝撃を受けました。320gで248〜328円が相場でしたが、先日178円になっていたので飛びついて買ったところ、200gに減っていました」
「カントリーマアムが小さくなったことがさみしい」
以上、今回は「値上げ」についてアンケートを取りました。様々な要因から値上げラッシュが起こっていることを理解はしている一方で、日々の生活に直結するものが次々と値上げして、家計は苦しくなるばかり。
給料は上がらず……と不安と不満が募る中、光熱費や食費の無駄を見直し節約を工夫している主婦も多数いました。また、値上げに関してだけでなくもっと根本的で建設的な話しをする場が必要という意見もあり、家計への影響だけだなく、社会全体のあり方への影響も徐々に出始めているかもしれません。
文/佐久間裕子
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