オレイン酸やポリフェノールが豊富なオリーブオイルは、良質な油の代表格。栄養価の高い良質な油を摂ることは大切です。 そこで今回は、たっぷりオリーブオイルを摂れて、子どもも喜ぶ美味しいドリアレシピをご紹介します!
子どもの健康を考えて良質な油を選ぶ!
子どもの体づくりをサポートするうえで重要なのが、5大栄養素といわれる「たんぱく質」「炭水化物」「ミネラル」「ビタミン」「脂質」のバランス。 なかでも、筋肉や皮膚、内臓などを作る「たんぱく質」、体や頭を動かすエネルギーとなる「炭水化物」とともに、三大栄養素に数えられるのが、体温を保ち、血管などの細胞膜を作るほか、ビタミンの吸収を助ける働きもある「脂質」、いわゆる油です。
「脂質」や「油」と聞くと、=脂肪、=ダイエットの大敵と思い込んでいる人も多いのではないでしょうか!?もちろん脂質の過剰な摂取は注意が必要ですが、動物性脂肪の飽和脂肪酸に対して、不飽和脂肪酸は、脂質や糖の代謝を助ける性質があり、ダイエットに効果的と言われています。
この“不飽和脂肪酸”・オレイン酸を多く含むオリーブオイルは、植物油のうち、唯一果汁を原料としている、健康的な油。オレイン酸は、血中コレステロール値を下げ、動脈硬化にともなう心筋梗塞や脳梗塞、高血圧など生活習慣病の予防にも役立つとされています。 PREDIMED(Prevention with mediterranean Diet)研究※1 によれば、1日あたり大さじ4杯のオリーブオイルを料理などで摂取すると、心血管発作や脳卒中、糖尿病のリスクは低脂肪食摂取者より30%減少できるということもわかっています。
また、エキストラバージンオリーブオイルにはオレイン酸のほかに、さまざまな健康効果が期待できるポリフェノールも豊富。抗酸化作用をもつポリフェノールは、病気への抵抗力を高めるだけでなく、血流や視機能の改善、細胞の活性化などに役立ちます。将来、子どものころからエキストラバージンオリーブオイルのような良質な油を摂取していたことに、子どもたち自身が感謝する日がくるかもしれません!
そこで今回は、管理栄養士の米山久美子さんに監修いただき、オリーブオイルをたっぷり使った美味しいレシピをご紹介! 子どもも喜ぶドリア仕立てなら、旬の野菜もたくさん食べられますね!
オリーブオイルが美味しくする、秋野菜レシピをご紹介
今回は、秋に旨みを蓄えた鮭やきのこなどに、日本の伝統食である味噌をプラスしたドリアが登場。
レシピを考案してくださった管理栄養士の米山さんにポイントを伺いました!
新米の美味しい季節となり、旬を迎える秋鮭と秋なすやきのこをメインに、やさしくトロッとして甘味がでる長ねぎを加え、油に溶けやすいビタミン(脂溶性ビタミン)が豊富なトマトやブロッコリーをプラスすることで、オリーブオイルとの相性も抜群です。 また、牛乳やチーズに含まれるカルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富なきのことの組み合わせも、育ち盛りのお子さんにはお勧めです。ここに発酵食品であり、日本の伝統食品の味噌を少し加えることで、ほっこりとした、やさしい味わいになります。鮭や野菜をゴロっとトッピングすることで、やさしい味わいだけではなく食べ応えもある一品です。 一皿でまるっと旬の美味しい栄養が摂れるレシピであり、お子さんにもお勧めの一品です☆
鮭と秋野菜のほっこりドリア
◇材料(2〜3人分)
生鮭 ・・・2切れ 料理酒 ・・・小さじ2 なす ・・・1本 しいたけ ・・・2個 しめじ ・・・1/2株 長ねぎ ・・・1本 オリーブオイル・・・大さじ2 トマト(小) ・・・2個 ブロッコリー ・・・60g 水 ・・・大さじ1 温かいご飯 ・・・茶碗2杯分(300g) 薄力粉 ・・・大さじ2 牛乳 ・・・250ml 味噌 ・・・小さじ2 塩 ・・・ひとつまみ こしょう ・・・ひとつまみ ピザ用チーズ ・・・40g オリーブオイル(耐熱皿用)・・・小さじ1
◇作り方
1.生鮭は一口大に切って料理酒をかけ、5分ほどおいたらキッチンペーパー等で水気を拭き取ります。 2.しいたけは石づきを切り落とし薄切りにします。しめじは石づきを切り落とし、手でほぐします。長ねぎは細目の斜め切り、なすとトマトは輪切りにします。 3.ブロッコリーは小房に切り分け、耐熱容器に入れて水を回しかけ、ふんわりとラップをし、500Wの電子レンジで30秒ほど加熱します。 4.中火に熱したフライパンに半量のオリーブオイルをひき、なすをこんがりと焼いて取り出し、同じフライパンに生鮭を入れて焼き、火が通ったら取り出します。 5.フライパンに残り半量のオリーブオイルをひき、しいたけ、しめじ、長ねぎを入れとろりとするまで炒め、薄力粉を加えて粉っぽさがなくなるまでさらに炒めます。 6.弱火にし、味噌をといた牛乳を加えて煮込みます。 7.ホワイトソースにとろみがついてきたら鮭を入れてさらに煮込み、塩、こしょうを加えて味を調えます。 8.オリーブオイルを塗った耐熱皿に温かいご飯をしき、7を上からかけて、なす、ブロッコリー、トマトをトッピングしてピザ用チーズをのせ、オーブントースターで約10分、こんがりと焼き目がつくまで焼いて完成です。
世界有数の“健康な国”スペインからやってきた、ヘルシーなオリーブオイル
栄養豊富なオリーブオイルは、さまざまな種類と原産国があるのもポイント! なかでも、“世界のオリーブオイル生産量1位”という圧倒的なシェアを誇るのが、地中海沿岸に位置し、原料となるオリーブの栽培に適したスペインです 。 スペインは、ブルームバーグが発表した2019年のレポート※2 で「健康な国ランキング」1位に輝いただけでなく、 2040年に日本を追い抜き世界の最長寿国になるという予測も示されており、あらためてオリーブオイルによる健康効果に注目が集まっています 。
今回はドリアレシピをご紹介しましたが、スペイン産オリーブオイルは熱を加えず常温でも料理に使えるので、サラダの風味づけやドレッシングとして、また、料理の仕上げにスプレーなどでひと吹きすれば、しっとりとした口あたりに加え、見た目にも美味しそうなツヤを演出できます。 揚げ物や炒め物はもちろん、お菓子づくりまで、子どもも喜ぶ食卓に、ぜひ栄養豊富なオリーブオイルを活用してみてください!
※1参照:Primary Prevention of Cardiovascular Disease with a Mediterranean Diet Supplemented with Extra-Virgin Olive Oil or Nuts http://www.predimed.es/ ※2参照:Lee J Miller and Wei Lu,"These Are the World’s Healthiest Nations" Bloomberg. https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-02-24/spain-tops-italy-as-world-s-healthiest-nation-while-u-s-slips
提供:スペイン産オリーブオイル専門職連携非営利団体
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