2020年7月、買い物袋の有料化がスタートして、一気に需要が高まったのがエコバッグ。
ところで、みなさん、普段エコバッグはお手入れしてますか? 使った後はすぐたたんでしまう、特に何もしていない…という人も多いかもしれませんが、実はそれ要注意!放っておくと汚れや湿り気から菌が繁殖する恐れがあります。
エコバッグ、清潔に使い続けるにはどうしたらいいの? 今回はそのお手入れ、気を付けるべきことについて、徹底解説していきます!
野菜の土、食材のクズ…思っている以上に汚れやすいエコバッグ
エコバッグが活躍するのはなんといっても食材の買い出し。しかし、野菜や食品を入れると、バッグの中に野菜の土や食べ物の汁、食材のクズなどが付着しがちです。そして、それらを放っておくとカビやニオイの原因になることも。また、見た目には汚れていなくとも、湿ったままにしておいて雑菌が繁殖してしまう…なんていうこともありえます。
エコバッグは食材を詰め込んで定期的に、そして長期的に使っていくアイテム。だからこそ、衛生面でも気を配ることがとても大切といえますね。
エコバッグを衛生的に使うには? 気をつけたい5つのポイント
エコバッグをきれいに使っていくコツとして、以下の5つのポイントに気を付けるのがおすすめです。
1.定期的に洗う
清潔に保つには、やはり洗うこと! バッグの取り扱い表示に従って、洗濯機や手洗いなどで定期的に洗うようにしましょう。洗った後はしっかり乾かすのもお忘れなく。
2.肉、魚、野菜はポリ袋に入れる
肉や魚の汁、野菜の土などがエコバッグに直接つかないよう、ポリ袋を用意して、まずそこに買った食材を入れましょう。なお使ったポリ袋は再利用せず適切に処分すること。
3.エコバッグに入れる順番に気を付ける
買ったものを入れるときは、肉や魚、冷蔵・冷凍食品などはまとめて入れて、温かいものと密着しないようにしましょう。また、箱やケースが傾いて食材の汁がこぼれるのを防ぐため、まず硬いものや重たいものを下に入れて底を安定させること。底が平らになったエコバッグを使うのもよいでしょう。
4.食品と日用品を入れるバッグを区別する
衛生面から考えると、食品を入れるバッグとそれ以外の日用品を入れるバッグは別々にして使い分けるのもよい方法です。
5.エコバッグの持ち運びは短時間にする
お店で買った肉や魚、冷蔵・冷凍食品などをエコバッグに入れたら、短時間で持ち帰って冷蔵庫に入れましょう。車で運ぶなら、トランクは避けて、涼しくて清潔な場所にバッグを置くことです。
拭いて、洗って、実践! エコバッグのお手入れ方法とは?
エコバッグを清潔に使うために必要なお手入れ。お家でできる実践方法をご紹介しましょう。
ちょっとした汚れなら、拭きとるだけでも十分OK
目に見えるほど汚れてはいないけど、バッグを清潔にしておきたい…そんなちょっとしたお手入れなら、バッグを拭くだけで大丈夫。
食卓用のクロスや、食卓用清潔スプレーをかけたペーパーを使って、バッグの内側と外側を拭いていきます。なお、バッグによっては、拭くことで色落ちしたり、防水加工が落ちてしまったりすることがあるので、まず目立ちにいくところを拭いて試すのがベター。スプレーをする場合は必ず吹き付けた布やペーパーを使い、バッグに直接吹きかけないようにしましょう。
拭いたあとは、ハンガーにかけて乾かしたり、乾いたペーパーで拭きとったりして、湿り気が残らないようにしていきます。
「洗える」エコバッグの洗い方
エコバッグは、ナイロン、コットン、リネン、保冷バッグなど、さまざまな素材でできていて、洗えるタイプ、洗えないタイプがあります。
お家のエコバッグについている取り扱い表示を見て、洗える素材かどうかをまず確かめましょう。もし取り扱い表示がなくても、商品のタグや販売店(オンラインショップなど)で「洗える」記載があれば、洗って大丈夫。洗えることがわかったら表示に従って、適宜洗濯機や手洗いで洗っていきます。
なお、色が濃いエコバッグは、洗う前に色落ちも確かめておくのが安全かもしれません。その場合は、洗たく洗剤の原液を目立たない場所につけて、5分後に白い布で押さえてみてください。もしも色が付くようであれば、単独で洗たくしたほうがよいでしょう。
・洗濯機で洗う場合
他のものと絡まないように、できれば洗たくネットなどに入れて洗いましょう。
・手洗いをする場合
まず、洗い桶などに洗たく液を作りましょう。30℃以下の水をはって、濃縮タイプの液体洗剤やおしゃれ着用洗剤で溶かします。
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エコバッグを沈めたり浮かせたりを20~30回繰り返して、やさしく押し洗いしていきます。
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洗い桶をきれいな水に入れ替えて、押し洗いの要領ですすぎます。水を通しにくい素材や加工がしてあるバッグは、流水を直接あててすすぎましょう。
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洗濯機で軽く脱水します。素材が痛まないように短め(1分以内)で。
洗ったエコバッグの干し方
洗たくしてぬれたエコバッグは、放置しておくと他の衣服などに色を移す可能性もあるので、脱水したらすぐに干しましょう。
まず干す前にエコバッグを裏返して全体を振りさばき、両手ではさむようにたたいてシワを伸ばして整えます。その後、ピンチハンガーなどで中に空気が通るように干せば、中身までしっかりと乾かすことができますよ。
「洗えない」エコバッグのお手入れ方法
エコバッグ、素材によってはお洗たくが難しいものもあります。そうしたバッグは、シミや汚れを拭きとるお手入れがおすすめです。
水でぬらした布を使って、エコバッグの汚れているところを拭きます。
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汚れがとれない場合は、洗たく洗剤の原液を少々布につけて、汚れている部分をたたきます。
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さらに、水を含ませたきれいな布で汚れている部分をたたいて、洗剤と汚れを移し取ります。
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乾いた布やペーパーで水分を拭きとれば、お手入れ完了です。
お買い物に欠かせない相棒として、これからどんどん出番が増えていくに違いないエコバッグ。長く衛生的に使っていくためには、使い方の工夫やお手入れがやはり必要です。
買い物した後の汚れの拭きとりや定期的なお洗たくなど、ぜひ習慣にして賢くエコバッグを活用していきましょう。
出典・参考
農林水産省リリース
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/ecobag.html
花王株式会社 リリース
https://kyodonewsprwire.jp/release/202006261343
フリーライター。エンタメやオタク系コンテンツを中心に仕事をしていますが、文房具や100均・300均アイテムも大好きです。
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