休校中の外遊びってアリ？コロナ疲れのときこそ日光浴をするべき理由

新型コロナウイルスの感染抑止のために、一斉休校になって2週間がたとうとしています。人が集まらないことが大切だから、出かけることもできず、家の中でモンモンとして過ごしていらっしゃるご家庭も多いのではないでしょうか。

ここで、3月9日に、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が発表した「新型コロナウイルス感染症のクラスター（集団）発生のリスクが高い日常生活における場面についての考え方」を見ておきましょう。

クラスター発生（集団感染）のリスクが高まる３つの条件とは？

１． 密閉空間であり換気が悪いこと

２． 手の届く距離に多くの人がいること

３． 近距離での会話や発声があること

これら３つが揃った場面ではクラスター発生が起こりやすくなることがわかってきました。
それならば、逆に感染リスクを下げる行動を心がければいいということ。同専門家会議による、『クラスター（集団）の発生のリスクを下げるための３つの原則』がこちらです。

１． 換気を励行する
可能であれば2方向の窓を同時に開け、空気が入れ替わるようにする。

２． 人の密度を下げる
お互いの距離を１~2メートル程あけるなどして、人の密度を減らす。

３． 近距離での会話や発声、高唱を避ける
やむを得ず近距離での会話が必要な場合には、自分から飛沫を飛ばさないようマスクをつける。

これらに加えて、こまめな手洗い、咳エチケットの徹底など一人ひとりがやるべきことをしっかり行うことが大切なのですね。

参照：厚生労働省資料

コロナ疲れとどうつき合う？

こうしてウイルスの感染防止に努める一方で、コロナ疲れを解消するにはどうすればよいのでしょうか？　

文部科学省のサイトにある3月9日更新のQ＆Aには、休校中の【子供の居場所の確保】について、感染リスクを下げるように行動すれば、「健康維持のために屋外で適度な運動をしたり散歩をしたりすること等について妨げるものではなく」との記述があります。

お天気のいい日に、近所を散歩したり、混んでいない公園でボール遊びや縄跳びなど、体を動かすことで、ある程度はコロナ疲れによるイライラが解消されるはず。

また、外遊びには体を動かすことだけでなく、お日様の光を浴びること自体にも効用があるようです。

日光＝紫外線を浴びることの効用とは？

「世界一簡単＆お金がかからない病気予防・不調改善法は日光に当たることです！」とは、テレビでもおなじみのナグモクリニック総医院長の南雲吉則生の言葉。

南雲先生は、日本を代表する乳腺専門医で、乳がん罹患患者の半減をミッションとして日夜臨床や研究に励んでいらっしゃいます。その南雲先生がいま最も注目しているのが「紫外線（＝ビタミンD）の力」なのです。

かつては、ほどよく日焼けした「小麦色の肌」が健康の証といわれていたのに、20年程前にオゾンホールが発見されたのを機に、紫外線をたくさん浴びると皮ふ癌になる、「紫外線＝悪」という価値観の転換が起こりました。しかし、この20年間に、日本で皮膚がん患者が急増したという事実はないそうで、むしろ乳がん患者の死亡率は上がっており、これは「紫外線予防キャンペーン」による弊害と言えるかもしれません。

紫外線を浴びることで体内に作られるビタミンD

ビタミンDには、骨や筋肉の成長を促したり、免疫機能をコントロールしたり、脳の働きを活性化する働きがあります。

ビタミンDは、きのこや魚卵など一部の食品に含まれているものの、食品から必要量を摂ることは非現実的。紫外線を浴びると、光反応によって皮下にあるコレステロールがビタミンDに変わるのだそう。また、紫外線を浴びた皮ふでは、快楽ホルモン「βエンドルフィン」がつくられ、うつ症状を改善させてくれるそうです。

お子さんと一緒に散歩や外遊びをすることで、コロナ疲れの解消になり、体内にビタミンDを増やせて一石二鳥。ビタミンDの働きについてもっと知りたいと思ったら、南雲先生の本をご一読くださいね。

『病気が逃げていく！紫外線のすごい力』

著：南雲吉則

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まとめ／暮らしニスタ編集部