ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富なスーパーフードとして、ますます注目されている「ケール」。ヘルシー志向のカフェやレストランでサラダとして提供されたり、スーパーでも少しずつ扱われはじめたりと、より身近な“野菜”になりつつあるようです。
とはいえ、「ケール」と聞くと青汁の原料で「苦い」とか「青臭い」といったイメージ。野菜として食べるのはちょっと……という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、改めて「ケール」について学んでみることに。ケールを使った料理にも挑戦してみました!
「ケール」は身近な野菜だった!?
ケールは、地中海が原産のアブラナ科の野菜。もともとはアブラナ科の雑草が突然変異したと言われています。私たちがいつも食べているおなじみの野菜には、実はケールと同じ原種から品種改良されたものが多いんです。ケールが結球して生まれたのがキャベツ、ケールのつぼみが進化したのがブロッコリー。そう考えるとケールは意外と身近な存在なんですね。
ケールは、キャベツのように結球せず、大きな葉を花びらのように広げて育ちます。太陽のエネルギーをたっぷり浴びようと1枚1枚が元気に葉を伸ばし、最終的には50cmほどに生長し、大人の顔が隠れてしまうほどにもなるのだとか。
豊富な栄養素には主にどんなものがあるの?
出典:キューサイ
具体的な栄養素について見ていきましょう。
ビタミンAをはじめ、食物繊維やカルシウムなど、ケールには日本人に不足しがちな栄養素がたっぷりと含まれています。
特に注目すべきなのは、ポリフェノール・ルテイン・葉酸の3つの栄養素。
1.ポリフェノールの抗酸化力でアンチエイジング!
出典:キューサイ
ポリフェノールはブロッコリーの約1.6倍、キャベツの約3.5倍近く含まれています。ポリフェノールは肌の老化に影響する活性酸素を除去してくれる抗酸化物質。アンチエイジングのためにも積極的に取り入れたいですね。
2.ルテインは目の疲れや紫外線ケアに効果的
出典:キューサイ
眼の疲れを軽減してくれるルテインはホウレンソウの2倍以上。スマホやパソコンのブルーライトによる眼精疲労を和らげ、紫外線からも眼を守ってくれる効果も期待できます。
3.妊婦さんにうれしい葉酸がたっぷり
葉酸は、ビタミンB群の仲間で血液やタンパク質を作るのに必要な成分です。胎児の神経管閉鎖障害のリスクを軽減させるため、妊婦さんにとってはうれしい栄養素。貧血予防にも効果があります。
ゴーヤならぬ「ケールチャンプルー」に初挑戦!
▲近所のスーパーで購入したケール。なんと長さは30cm超!
ケールの栄養素について学んだところで、いよいよ実食へ。最近一人暮らしをはじめたばかり20代男子、新入社員Tが挑みます。
苦味のある野菜を美味しく食べる調理法としておすすめなのが以下の2つです。
① 油で炒める
② 卵と合わせる
この調理法で作られる代表的な料理といえば、そうです、ゴーヤチャンプルー。
ゴーヤも出始めのころは「苦い」と敬遠されましたが、今や普通に食卓に上るほど身近な野菜になりましたよね。
基本的なゴーヤチャンプルーの作り方を参考に、「ケールチャンプルー」を作ってみました。
【材料(2人分)】
・ケール…2枚
・豚バラ肉(薄切り)…100g
・木綿豆腐…1丁
・卵…1個
・ごま油…大さじ1/2
・しょうゆ…小さじ1
・塩、こしょう…適量
・にんにく…お好みで
【作り方】
1.ケールは硬い葉脈や茎の部分を除くか、1cm幅にざく切りする。豆腐はレンチンで水切りし、卵は割りほぐす。
2.フライパンにごま油を入れて熱し、豚肉を入れてゆっくり炒めて脂を出す。にんにく、ケールを加えて炒める。
3.豆腐を加え、くずしながら炒める。しょうゆ・塩・こしょうで調味する。
4.溶き卵を流し入れ、ざっとまぜて器に盛り付ける。
完成した料理がこれ!
彩りのためにプチトマトを飾ってみました。
30cm大のケールを2枚も使ったのですが、炒めるうちに縮み、さらに豚肉も多すぎたこともあり、主役のはずのケールの存在感があまり……。反省点はありますが、料理初心者としては上出来ではないでしょうか。
初めて食べたケールは……美味しい!
味はなんとなく小松菜に似ていて、食感はホウレンソウのような感じ。心配だった苦味や青臭さもぜんぜん気になりません。ごま油との相性が抜群で、単体で炒めものにして食べてみたいほど、気に入りました♪
みんなに伝えたい!「ケール、美味しいです♡」
苦い、青臭いなどクセが強いイメージだった「ケール」でしたが、想像以上に美味しく食べることができました。普段の食事に加えることで、より健康的な食生活が送れそうです。みなさんもぜひ、スーパーフードの「ケール」を料理して味わってみてくださいね。
情報提供/キューサイ
取材・文/竹本成熙
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