楽しく飲んでいたはずなのに、気分の悪さで目が覚めて… 頭痛に吐き気、倦怠感。トイレまで何度往復したことでしょう。「もう飲まない!」「今度こそお酒なんかやめる」と何度後悔しても、また人は飲んでしまうんですよね、お酒を。あの辛い二日酔いになるとわかっていても。
もう二度と二日酔いになりたくないからと言って、付き合いが悪くなったり、楽しいお酒の席が憂鬱になってしまうのも考えもの。二日酔いを予防するのがベストですが、万が一、また辛い朝を迎えてしまった日のために、症状を少しでも和らげることができる、おすすめの飲み物、食べ物15選をお送りします。
二日酔いの症状はどんなものがある?
辛い二日酔いの症状としては頭痛、吐き気、倦怠感、抑うつ気分が有名なところでしょうか。他に筋肉の痛みが出たり、下痢や腹痛、めまいなどを起こす人もいるようです。
お酒を飲んでいる最中に気分が悪くなって戻してしまうような場合もありますが、二日酔いの定義としては、やはり睡眠をとった翌日の症状ということになります。飲酒の最中でアルコールを吐いてしまった場合などは、返ってスッキリとして、二日酔いにならない場合もありますよね。
二日酔いの原因って?
これほど原因がわかりやすい症状はありません。原因は誰が見ても「お酒の飲み過ぎ」です。が、同じ量を飲んでも、ものすごい二日酔いに襲われる場合や、なぜか体調が悪くならず、今夜も飲みに行けそうだ、なんて思う場合もあるので、自分の体でも、ここまで飲んだら危険、ときっちり線を引けないのが難しいところです。
なぜお酒を飲みすぎると頭痛や吐き気などの症状が出るのかと言えば、それは主に、お酒が肝臓で分解されたあとの物質のせいなのです。
お酒を飲むことで体内に入ったアルコールは、胃で約20%、小腸で約80%が吸収されます。その後、血液の中に入って体じゅうを巡るアルコールは、脳に達すると、脳の神経細胞を麻痺させ、いわゆる「酔った」状態に。
そしてその間にも、胃や小腸で吸収されたアルコールは肝臓へと運ばれ代謝が進みます。アルコールは、肝臓の酵素などの働きで、アセトアルデヒドという物質に分解されたあと、さらにアセテート(酢酸)へと変化。アセテート(酢酸)は血液にのって全身を回りながら、筋肉や脂肪組織で水と二酸化炭素に分解され、吐く息や汗、尿としてからだの外に排出されます。
ここまでの流れがスムースに行けば二日酔いは無し。でも酒量が多かったり、体調が悪くて、肝臓がアセトアルデヒドをアセテートに処理しきれなかった場合に二日酔いになります。全ては吐き気や頭痛などを引き起こす、体内に残ったアセトアルデヒドのせいなのです。
この他、アルコールによる利尿作用や、肝臓で分解する際に体内の水分が使われることでの脱水症状、アルコールによる胃の炎症などから、あの辛い二日酔いの症状が引き起こされるのです。
二日酔いを緩和する飲み物はある?
二日酔いになるひとがこれだけたくさんいても、実は二日酔いに関しては、まだ科学的に良く解明されていない部分も多いのだそう。そのため、二日酔いに効くXXXというのも決定的なものではなく、効き目にも個人差が。
何度も経験したいものではありませんが、自分のおちいりやすい二日酔いのパターンを見極めて、数ある飲み物や食べ物の中から、これが効く!というものを早く見つけたいものですね。
一般的に、二日酔いを緩和できると言われている飲み物を5つご紹介します。
・水
二日酔いの時は何をおいてもまず水分補給を忘れずに。身体に水分が残っていないと、身体は頭からも水分を引き出そうとして、その結果、酷い頭痛やめまいを引き起こす場合があるそうです。
冷たい水はおいしいですが、体を冷やしすぎない常温の水を、500mlから1ℓ程度、少しずつ飲むようにしましょう。
・スポーツドリンク、経口補水液
塩分や糖分の入ったスポーツドリンクは、真水よりも胃にやさしく、二日酔いの時には水分補給の助けになります。ふだんから好みの味の1本を見つけておくと良いかもしれません。
・1杯のコーヒー
アセトアルデヒドには血管の拡張作用があり、それが頭痛の原因となっている場合は、血管を収縮させるカフェインを含むコーヒーを適量飲むのも効果的。
・アミノ酸飲料
肝臓の働きを高めるアミノ酸を積極的にとると、アセトアルデヒドの代謝を促進し、回復が早まる可能性も。吐き気がひどい時には、アミノ酸のサプリなどもおすすめです。
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・頭痛薬や吐き気どめ
頭痛や吐き気がひどくて辛いときは、頭痛薬や胃薬で症状を抑えていけないということはないようです。ただし、深酒をした翌日は胃が荒れていることも多いため、できるだけ胃にやさしく、ふだんから飲み慣れているものを選ぶと良いでしょう。
二日酔いを緩和する食べ物ってあるの?
深酒で弱った胃には、刺激の少ない食べ慣れたものがいちばんですが、アルコールの分解を促すといわれるいくつかの食材も試してみる価値アリです。
・しじみの味噌汁
軽い脱水症状を起こしている体には、水分と塩分の補給が不可欠。プラス、しじみに含まれるタウリンという成分はアミノ酸の一種で、肝臓の働きを助けてくれるものです。また、二日酔いドリンクなどでもおなじみの、アセトアルデヒドの分解を助けてくれるグルタミン、血中のアセトアルデヒド濃度を下げる働きをするアラニンなどの成分も含まれ、二日酔いには効かないわけがない、というイメージです。
・トマト
トマトには、水分を摂取しながら胃腸の働きを助けてくれる成分、クエン酸とリコピンが豊富に含まれています。クエン酸はアルコールで疲れた胃をやさしくケアし、リコピンはアセトアルデヒドの働きを抑制。ダブルで二日酔いの不快な症状を改善してくれます。食欲がない場合は、100%のトマトジュースを飲んでも良いでしょう。
・サラダチキン
アルコールを大量に摂取することで、肝臓はダメージを受けるのだそう。その肝臓の機能を修復させてくれるのがアミノ酸。鶏肉にはそのアミノ酸が豊富に含まれています。朝から調理をするのもな、ということでのサラダチキン購入のススメですが、自分で作れる人は自分でチキンスープや蒸したササミなどを用意しても。
・果物
アルコールの分解をサポートしてくれると考えられている果糖。含有量の多いぶどうやリンゴ、キウイ、グレープフルーツ、キウイなどのフルーツを食べるのも効果がありそうです。
・ヨーグルト
ヨーグルトにはアミノ酸の元となるタンパク質が豊富に含まれています。頭がガンガンするときでも、冷たくて食べやすいのが良いところです。
実は二日酔いには逆効果の飲み物・食べ物・行動は?
「二日酔いに効果あり」と言われているけどウワサにすぎない、というものがチラホラ。ちまたで言われているあんなものやこんなもの、検証してみました。
・迎え酒
二日酔いの辛さを和らげるために、またお酒に酔ってしまおうという「迎え酒」。これはさらにアセトアルデヒドを増加させてしまうだけなのでやめましょう。
・ラーメン
お酒の後のラーメン。体が塩分を欲しがっても、弱った胃にはやや負担が大きいようです。朝からラーメン派は少ないでしょうが、やめておいたほうが無難かも。
・コーヒーの‘’ガブ飲み‘’
頭痛に適量のコーヒーは効果的ですが、カフェインの過剰摂取は利尿作用で体内の水分を失うことになるので、注意したいところです。
・脂肪たっぷりの朝食
何か胃に入れたほうが回復するのでは、とバターたっぷりのトーストや、ベーコン、ドレッシングをかけたサラダなど、疲れた胃で脂肪分を取りすぎるのは消化不良の元なのでやめておきましょう。
・サウナや運動
アルコールを汗といっしょに外に出す、ということはできません。肝臓の働きによってアルコールが分解されるのを待つしかないのです。
まとめ
二日酔いのときは、まずは水分補給を!そして肝臓の働きを助けてくれるアミノ酸を含んだ食品を摂りましょう。結局、飲み過ぎないのがいちばん!ではありますが、人間というのは過ちを犯すもの。次回の二日酔いの際に、このページがお役に立てば幸いです。
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