送迎、買い物、通勤、レジャーなどの足として、日々の暮らしになくてはならない『クルマ』。家と違って車内の快適さは“スルー”しがちですが、おしゃれ暮らしニスタたちは「お金をかけずにリビングのような快適空間に」アレンジして楽しんでいるもよう。いますぐマネしたくなるワザあり実例をレポートします!
クルマの中はもう一つのリビングルーム。移動中だって自分らしく過ごしたい
クルマについてはパパまかせ、子どもがいると汚れるし、多少の居心地の悪さも仕方ない……そんな考えのママも多いのでは? 車内の快適性について(株)デンソーが女性500名を対象に行った調査では、7割以上が「車内環境が快適だとその人の印象は良くなる」と回答。ママ友を乗せておでかけすることも多い子育て世代には気になるデータですよね。
アンケートでは「車内が快適だと、おのずと自宅や身の周りの事も、整理出来てる人だと感じる」(42歳・京都府)、「部屋や鞄の中も綺麗なんだろうと思う」(36歳・福島県)などの回答が。車内は人を写す鏡!
「車内が快適だと、自分自身にもプラス効果が多いんですよ」と言うのは暮らしニスタサイトでハンドメイド達人として知られるこうしまきさん。
高校生と中学生のママとして、塾や習い事の送迎や自身の通勤で「運転はほぼ毎日」。そんなこうしさんの愛車は、手作りのカバーリングや小物でアレンジされ、まるでリビングのようなほっこり快適空間に!
「大好きな物たちに囲まれながら温かい紅茶で一息つくと、『よし、がんばろう』と気持ちが切り替わります。車は私にとって自宅でも職場でもカフェでもない、大切な“第4の空間”なんです」
限られたスペースだからこそ好きな物との距離が近い。車内の快適効果はこんなところにあるのかも。
プチプラリメイクが暮らしニスタサイトで好評の*hinami*さんの場合は、大好きなナチュラルテイストに車内をアレンジしています。
車も家と同じように、ナチュラルな雰囲気に。
「小学生と幼稚園の子がいる我が家はどこに行くのもクルマ。車内ではリラックスしたいので、フェイクグリーンやお家型アイテムを置いて癒し効果をプラス。パパにはちょっとラブリーめだけど、子どもたちには『かわいい』と好評です」
「往復3~4時間の遠出もよくあります」という*hinami*さん。家族との長距離ドライブでよく聞かれるのは「後部座席は暑かったり寒かったり、エアコン効いてるかな?」のお悩みですよね。記事の後半でこのお悩み解決のための快適機能もご紹介しますのでチェックしてください!
いっぽう、クールでカッコいい「男前インテリア」を車内で実現しているのは、大学生~小学生の4人の子どもを持つ4児ママRomiさん。
車内はモノトーンベース。ネックピローをリボンの形にアレンジして遊び心をプラス。
「我が家のインテリアはインダストリアル系のアイテムが多め。車内もモノトーンを中心に、遊び心も忘れずまとめています」。バックシートのネッククッションも、100均アイテムにリボンを巻いた4児ママRomiさんならではの「遊び心」アレンジです。
自宅インテリアのこだわりスタイルを車内にも取り入れ「自分好みの快適空間」を実現している暮らしニスタたち。目をひくのは面積の大きい「ファブリック使い」の巧みさです。
居心地のいい快適な車内はファブリック使いが決め手に
シートのカバーリングには「元気が出る」赤の入ったチェックをチョイス。
赤×紺チェックがかわいいこうしまきさんのカバーリングは、元々は近所の雑貨屋さんで入手したマルチカバーだとか。
「まっすぐカットして端を始末するだけ、とっても簡単ですよ。動物や木のシルエットのプチプラアイテムをポイント使いして、森の中のカフェっぽく快適な空間に仕上げました」
*hinami*さんのファブリックは、花柄とパステルブルーをちりばめた春バージョン。
クッションには子どものお昼寝用ブランケットを入れて実用性も◎。
「毎年春になると、家の中をパステルカラーや水色で飾りたくなるので車内にも♪ 趣味のお家型アイテム作りを、クッションやカーテンにも生かして自分らしい快適空間を演出しています」
車内で活躍する便利アイテムもデザイン性はゆずれない!
限られたカースペースを快適にするには、小物づかいにもセンスが問われます。3人の暮らしニスタの車内を覗かせていただくと、プチプラアイテムをおしゃれに使いこなすアイデアが続々!
左上から時計回りにこうしまきさん、*hinami*さん(×2)、4児ママRomiさんの小物アイデア。三者三様に個性的!
こうしまきさんは、100均の木製ディフューザーをカットしてミラーにハンギング。
*hinami*さんはインパネまわりにグリーン×フラワーアイテムで春らしく。後部座席のワイヤーバスケットは「子どもたちの上着入れ。脱いだら入れるようになったので散らかりが減りました」
4児ママRomiさんは、おしりぼりやティッシュをモノクロストライプ柄のポーチにイン。「必要なものがコンパクトにまとまって、サイドポケットからのぞいた感じもおしゃれで気に入ってます」
プチプラアイテムを上手に車内に取り入れるアイデアとセンスに脱帽です。
車内を快適に保つために実践していること
子どもを乗せる車内はどうしても散らかりがち。狭い空間だからこそ、ニオイだって気になります。(株)デンソーの調査によると、女性ドライバーたちは「ニオイ」「汚れや散らかり」にかなり敏感という結果が。
気になる「ニオイ」の発生源には、灰皿やお菓子のクズなども。
7割以上の人が気になると答えた「ニオイ」。快適な車内空間のためにはケアが欠かせないですね。車内のインテリアと合わせた香りを選んで、エアコンの風にのせて楽しんでみるのもありかも。
また、せっかくの快適空間を台無しにする車内の散らかり対策。3人のアイデアは?
「空いた時間にちょこちょこお掃除しています」
こうしまきさんは後部座席の隙間スペースにミニハタキを置いていて、お迎えの待ち時間などにササっとお掃除。「ビスケット型のケースがかわいいので、つい手に取りたくなります」
*hinami*さんはシート間にバスケットを設置し「どこからでもポイ」を可能に。
4児ママRomiさんは100均ペーパーバッグをゴミ箱に利用。
「内側がアルミシートなので水モノも大丈夫だし、座席ポケットならすぐ手が届いて見せてもおしゃれ。子どもが足でけってしまうこともなくなりました」
左は*hinami*さん、右は4児ママRomiさんのゴミ箱アイデア。かわいいうえに使いやすい!
いずれもかわいいプチプラアイテムばかり、しかも使いやすい!インテリアとして飾りながら、散らかり防止に一役買ってくれます。
車載タイプの快適機能を使いこなすには?
車内の快適化には、すでにクルマに搭載されている機能を使うのも◎。自動車部品メーカーの(株)デンソー・井上英治さんにお話を伺いました。
井上英治さんはカーエアコンシェア世界No.1の(株)デンソー常務役員。
「エアコンの場合、温度や風量をその都度調整するより『オートエアコン』ボタンをポン、が最も効率のいい使い方です。センサーが車内温度、外気温と日差しの強度を検知して、自動でコントロールしてくれます。エアコンに使う動力を自動的に低減、効率化するのでコスパもよいですよ。」という井上さん。
快適な車内空調は『オートエアコン』機能におまかせが◎
あまり知られていない、便利な快適機能も伺いました。
「好みの温度を運転席と助手席別々に設定できる『左右独立コントロール』を使えば、同乗者に気兼ねなく両者にとって快適な車内空間で過ごせますよ。私自身も妻と好みの温度設定が違うので、この機能は便利だなと思います。車内の快適には同乗者同士の雰囲気も大切ですよね。」
ドライバーも同乗者も快適に過ごせる『左右独立コントロール』
「後席にも好みの温度で風を送ることができる『リアエアコン』を活用すると、車内の家族全員が快適に過ごせます。車で家族旅行などの際にはお勧めです。
また、汗ばむ季節になると、シートに座る時も不快ですよね。『シートベンチレーション』を活用すると、背中に冷たい風が流れるので梅雨や夏時期は特に快適ですよ。」運転席、助手席、後部座席、それぞれが快適に過ごせる機能は要チェックですね。
搭載されているのに見逃しがちな快適機能はまだたくさん!
「フロント窓が曇ったら、温泉マークのような『DEFボタン(窓曇り防止機能)』を使うと、焦って窓をあけなくても大丈夫です。」運転中に突然曇り始めると焦りますよね。雨の日など湿度の高い日は、ぜひ活用したいですね。
突然の窓曇りも『DEFボタン』で窓を開けずに解消。
他にもこんなお悩み解決機能も。
「イオン発生器はエアコンの吹き出し口からイオンを含んだ風を発生させることができる機能。この機能で、気になる除菌、脱臭、保湿などの効果が期待できます。」
「車の中は一人ひとりの好みに合わせることができる空間です。また、快適な車内空間は安全運転にもつながりますので、車に搭載されている快適機能を是非もっとご活用いただきたいですね。」
これから、クルマはもっと居心地のいい快適空間に!
少しの工夫で車内が自分好みで快適な空間に! 3人の暮らしニスタのアイデアは、自宅の快適コーデと同じ発想、かつプチプラで完成させているのがお見事です。
車に搭載されている快適機能の数々。これはもう、使わないではいられませんね!
「車内は手つかず」というあなた、便利な快適機能も活用しながら、”車内のステキ化”を実践してみませんか?
提供/株式会社デンソー
文/和田玲子
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