バーミキュラなら料理もお菓子も絶品！おいしさを生み出す理由とは？

料理好きの間ではとうに名の知れたバーミキュラは、名古屋で1936年に創業した鋳造メーカー・愛知ドビー株式会社が2010年に発売した鋳物ホーロー鍋。長年培った精密な工業部品の製造技術によって生み出されたバーミキュラには、素材本来のおいしさを最大限に引き出す納得の理由が。メーカーのこだわりや製品の特長、話題のお菓子レシピなどをご紹介します。

高い密閉性による「無水調理」でヘルシーとおいしいを両得

でもバーミキュラなら、野菜を加熱する際に水を加える必要はなく、野菜自体の水分だけで蒸せるんです。うま味が野菜に残っているから、調味料も最小限ですむし、もちろん栄養素もキープ。年々高まる健康志向にも応えてくれます。

この高い気密性を成り立たせているのは、メイド・イン・ジャパンだからこそ。ふたと本体の接合部分を、職人が手作業で、0.01mmの精度で削り出しているそう。

さらに、食材への熱の伝わり方にも着目。熱源から鍋底を通じて直に伝わる「熱伝導」、鍋中で水や空気が動く「対流」、ホーローから発生する遠赤外線による「放射熱」。これら３つをバランスよく機能させることで、食材をおいしい料理に仕上げてくれるのです。鍋底がリブ状（凸凹）になっているのは食材に熱が加わりすぎないようにするため。

使いやすくて美しいデザインも注目の的

また、目に優しいカラーラインナップの多さもバーミキュラの特徴。これは鮮やかな発色を助ける反面、有毒性が気がかりなカドミウムを使用していないから。こんなところにも、毎日安心して使ってほしいという作り手の思いが貫かれているんですね。

「一生サポート」してくれるから、安心して使い続けられる

使い方やお手入れ方法に困ったとき、気軽に相談にのってもらえる存在があれば心強いですよね。バーミキュラでは、難しい社内試験をパスした“バーミキュラ コンシェルジュ”が、さまざまな要望に対応してくれます。

バーミキュラはお菓子作りにも優秀です！

『バーミキュラで作る幸せなお菓子』（主婦の友社刊）の著者でお菓子研究家の吉川文子さんは、バーミキュラを入手して毎日のように料理に使ううちに、バーミキュラの魅力に開眼。お菓子作りにも使ってみようと試作を重ね、保温性、密閉性、熱伝導のよさ、底のリブ（凸凹）が、大いに力を発揮してくれると確信したそう。

バーミキュラで作ると「ケーキやクッキー、プリンなど、どれもがふだん作っていたものとは何かが違う……。素材の持ち味を生かし、理想的な食感に仕上げてくれる」のだそうです。前述の本から、オーブンにバーミキュラごと入れて焼くお菓子と、オーブンを使わずバーミキュラを火にかけて作るお菓子のレシピを一品ずつ紹介します。

しっとりバナナケーキ

バナナをたっぷりまぜ込んだジューシーでスパイシーなケーキです。

《Recipe》
●オーブンポットラウンド 18㎝使用

材料（でき上りサイズ直径16cm１台分）
バナナ…小3本（正味200ｇ）
食塩不使用バター…70ｇ
グラニュー糖…70ｇ
卵…１個
A｜薄力粉…100ｇ
  ｜ベーキングパウダー…小さじ1
プレーンヨーグルト…50ｇ
牛乳…50ｇ
シナモン、ナツメグ（ともにパウダー）…各少々

下準備
◎バターと卵を室温にもどす。
◎Aを合わせてふるう。
◎バナナは皮をむき、縦半分に切る。半量は5mm厚さに切り、シナモンとナツメグを振りまぜ（生地用）、残りの半量はとっておく（トッピング用）。
◎30cm四方のオーブンシートに切り込みを入れて広げ、バーミキュラに敷き込む（切り込み方は下図を参照）
◎オーブンを200度に予熱する。

オーブンシートの切り込み方法

３．１にAの1/3量を加え、ゴムべらにかえてまぜ、粉っぽさが残るうちに２の半量を加えてまぜる。残りのAの半量を加えてまぜ、残りの２、残りのAの順に加え、粉っぽさが少し残る程度にまぜる。

４．生地用のバナナを加えて大きくまぜ、準備したバーミキュラに流し入れる。トッピング用のバナナをのせ、ふたをする。

５．予熱したオーブンの天板に４をのせ、200度で10分、ふたをとって180度で30分焼く。

６．焼き上がったらオーブンシートごととり出し、網の上で冷ます。

チェリーのクラフティ

オーブンがなくてもバーミキュラの保温力で作れる簡単スイーツ。

《Recipe》
●オーブンポットラウンド 18㎝使用

材料（でき上りサイズ直径16cm1台分）
アメリカンチェリー(缶詰)…1/2缶
A｜薄力粉…20ｇ
   |アーモンドパウダー…15ｇ
卵…2個
グラニュー糖…40ｇ
牛乳…200ｇ
バニラオイル…少々
キルシュ…小さじ1
食塩不使用バター（型用）、
　グラニュー糖（型用）、粉糖…各適量

下準備
◎Aを合わせてふるう。
◎チェリーをざるにあけ、キッチンペーパーで汁けをよくふきとる。
◎バーミキュラの側面に型用のバターを塗り、グラニュー糖を振って余分な分を落とす。
◎バーミキュラのふたをふきんで包み、ふたの裏全体を包むようにする。

作り方
１．Aをボウルに入れ、中心にくぼみをつくる。

２．卵を別のボウルに割り入れて泡立て器でときほぐし、グラニュー糖を加えてまぜる。牛乳を耐熱容器に入れ、電子レンジで1分加熱してあたため、少しずつ加えてまぜる。

３．１のくぼみに２を少しずつ加えながら泡立て器でまぜ、バニラオイルとキルシュを加えてまぜ、こす。

４．準備したバーミキュラに３を流し入れ、準備したふたをぴったりとして、弱火にかけて15分加熱する。

５．チェリーを生地の上に並べ入れ、ふたをして弱火で5分加熱し、火を止めてそのまま10分おく。粉糖を振る。

『バーミキュラで作る幸せなお菓子』

著者／吉川文子　撮影／宮濱祐美子

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まとめ

バーミキュラは、ひとつで蒸す、炊く、焼くを引き受けてくれるうえ、お菓子作りにも優秀な魔法のような鍋。何を作ってもおいしく仕上がるので、使ううちにどんどん愛着がわき手放せなくなります。困ったときに相談できる“バーミキュラ コンシェルジュ”の存在も心強いですね。　

バーミキュラをもっと詳しく知りたい！→https://www.vermicular.jp/

まとめ／暮らしニスタ編集部