コラム

こんな時どうする？帰省時の“困った”姑操縦法～家事編

更新日：2017.10.28

夫の実家最大の難敵はズバリ姑！　できればうまくやりたい、でもどうすれば？　主婦向け雑誌にて幾多の嫁姑戦争を取材、記事にし、自らも嫁から姑へと変遷を遂げたアラ還記者が、盆暮れの帰省時に使える“結論”を授けます。

嫁の悩み1「“座ってていいのよ”攻撃にはどう対処したら？」

「嫁だし、帰省したときくらいはと食事作りのとき『お手伝いします』と申し出るのですが、『○子さんは座ってていいわよ』ばかりの姑。言われたとおりにしているけれど、思いっきり手持ち無沙汰です。こんな姑でも自分の娘が来たときは話が別。台所にふたりで立ち、見事な連携プレーで食事を作ります。居場所がない私は嫁なのにいつまでたってもお客様のよう。私はほんとうに黙って座っていていいの？」

→嫁には嫁の手の出し方を心得よ！

まずはお姑さんの性格を把握して、本音ならいいけど言わないタイプなら「何をおっしゃいますやら」と手を出しましょう。ただし台所は主婦の城。女王様は二人はいらないわけで、料理を作る、盛り付けるといったことはお姑さん、嫁はそれ以外のことを。拭く、洗うなど、自分のやりかたがあったとしても「これでいいですか？」と聞いてコミュニケーションをとれれば上等。小姑がいてやりにくいなら台所以外の、掃除機をかけるなんて仕事もあります。居場所がない、なんて悩む必要はなし。なぜなら長くても1週間の我慢だから！

嫁の悩み2「帰省するとすべての家事を押付けられる！」

「旦那の実家は農家で、嫁＝使用人としか思っていないフシが。3年前、初帰省で泊まった翌朝は『早く起きて食事を作って』と姑に起こされお客さん気分が吹き飛びました。以来、盆暮れはもちろん、一年中『今度はいつ帰ってくる？』と催促され、行けば待ってましたとばかりに掃除、洗濯、食事作りと家事一切を全部私ひとりでやらされ、その合間には畑の草取りにビニールハウスの取りかえなどもやらされました。共働きの我が家はふだん、食事作りは夫と私のどちらか手のあいたほうがやるので、疲れた私がいつものように夫に夕飯作りを頼んだところ、姑が聞きつけて『食事を作らないなら帰れ！』と一喝。食事を作らないなら存在意義がない私っていったい何？」

→郷に入っては郷に従え。ただし帰省を短縮するのも手！

その家にうかがったらそこのやり方に合わせるのが基本。帰省＝家事や農作業をすること、が前提になっているなら、これはもう仕方がない、やりましょう。子どもたちを夫の両親に見せないといけないし、子どもたちやご主人も行くのを楽しみにしているならなおさら。逆に仕事さえしていれば気の合わない姑と余計な話をしなくていいと考えれば気が楽です。
ただしご主人に「今の家族でもたいへんなのに、もうひと家族の世話をするのは限界がある。1週間のところを4日にしてほしい」と話し合ってみる余地はあります。そこで「そうか、いろいろ気苦労かけるな」となるのか、「そんなのやってあたりまえ、できないおまえに問題が云々！」となるかはふだんのご主人とのコミュニケーション次第。日ごろから自分の家庭をきちっと守っていれば、いざというときに家族はあなたに味方してくれ、トラブルが起きてもわりとスムーズに解決できるものです。

嫁の悩み３「何事もずぼらな姑。私が率先して家事をしていいの？」

「姑は大雑把な性格でとにかく掃除がキライ。実家の廊下を素足で歩くとザラザラして気持ち悪く、ダイニングテーブルは古新聞や郵便物で半分以上占められています。ぞうきんとの区別があいまいなフキンで子どもの顔を拭こうとして飛び上がりそうになったことも。洗い方が雑な食器を私が洗いなおしたりしてもいいものでしょうか？」

→洗いなおすのは避け、帰省の間だけと目をつぶって！

整理整頓下手な性格はまわりがどうこうしても直らないもの。だから洗いなおしたりはしないで、帰省の1週間と割り切って見ないようにするしかないのが結論。ただ雑巾で顔を拭こうとしたら、「あっお義母さま、このハンカチでお願いします！」って明るく差し出せば、「ああ、これ雑巾だったわね」って笑って終わると思います。大雑把な人に意地悪な人は案外少ない。悪気はないと思って目をつぶるのが得策です。

まとめ／和田玲子
※出典：雑誌『Ｃｏｍｏ』（主婦の友社）より
※写真© paylessimages - Fotolia.com

Profile和田玲子

女性まわりの記事をコツコツ書いてウン十年のフリーライター。趣味はパン作りと水泳、豆乳ヨーグルトの摂取。最近のトピックスは蜂の巣をふたつやっつけたこと。

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