世の中には、すてきなアイテムや便利なグッズが星の数ほど存在しますが、心から、そしてぶれずに「いい!」と思えるアイテムって、どのくらいありますか?審美眼に定評のある“あの人”が、愛してやまないグッズとは?
――男児3人の母であり、忙しい毎日を送る神崎 恵さんに毎日の暮らしでもはや手ばなせない! 逸品について、語ってもらうことに。料理上手と評判の神崎さんのおすすめは、意外な調理グッズでした。
GLOBAL-IST IST-01 (万能19㎝)
Selected by 神崎 恵(美容家)
私がいま「絶対欠かせない!」と思う暮らし周りの“神goods”は、プロにも人気の『GLOBAL(グローバル)』ブランドの包丁。以前お仕事でお世話になった方から、ギフトで頂いたのが出合いです。お鍋とか食器にはこだわることはあっても、キッチンツールって基本、ついつい二の次になりがち。包丁なんて、最たるものですが、これは、使ってみて「こんなに違うのか!」と、目からウロコが落ちた感じでした。
毎日の料理時間が、自然と楽しく感じられるんです
包丁に求めることといえば、なんと言っても「切りやすさ」ですが、これは適度な重みがあって、グリップもしっかりとできるデザイン。そのおかげで、力を入れなくてもすっと切れます。
ちょっと硬い野菜やごつっとしたお肉を薄く切るのもラクラクだし、やわらかいけど皮が切りづらいトマトみたいなものだってするっと切れるから、切ること自体が楽しくなっちゃう。そう思えるようになったのは、毎日料理を作る身にしてみたらすごく大きなことです。
[刀身(刃)と柄(ハンドル)が一体化した構造は、見た目の美しさだけでなく、つなぎ目に雑菌が溜まりにくく、清潔を保ちやすいことも大きな魅力。ハンドル部分には凹みが細かくあしらわれているので、握りやすい。]
[オールステンレスなので洗いやすく、熱湯消毒ができるという利点も。]
初めて使ったのが、去年の夏だったかな。ハマると凝るタイプなのでいろいろ試したくなって、それから1本ずついろんな種類を揃えて。ペティタイプなど、じつはすでに5本持っているんですが……とにかく万能に使えるので、ほぼ“この子”1本でまかなえちゃって(笑)。
ちょっとハンサムなデザインも好み。包丁はマグネットのホルダーにまとめてぺたぺたと貼りつけて収納していますが、スタイリッシュなオールステンレス製でキッチン映えするし、なによりお手入れが簡単! 使い始めて間もなく1年ですが、お手入れ無しでも切れ味がぜんぜんおとろえません。これまでの包丁は自分で研いだりもしていましたが、この子に関しては自分でやったらもったいなくて! メンテナンスサービスがあるので、そろそろ利用してみようかなと思っているところです。
そうそう、名前を入れてカスタムもできるんですよ。私も入れてもらったんですが、それによってびっくりするくらい、気持ちも上がります。
[神崎さんの包丁への愛情をさらに深くしてくれるという、「Megumi」の刻印。これはレーザータイプで、アルファベット・記号・数字が計25文字まで/1カ所1,000円(税別)。プロ受けする、職人によるハンドメイド彫りタイプも。アルファベットなら7文字、ひらがな・カタカナで4文字程度、漢字なら3文字程度まで/1カ所800円(税別)。]
お料理上手にしてくれて時短も叶う。毎日の必需品です
料理上手なイメージありますか? わぁ、うれしい! でも、料理上手じゃなくて、たぶん手抜きが上手なんだと思う(笑)。素材をこねくり回さなくても、例えば切って焼くだけでも、美味しいじゃないですか。だから、私の料理は至ってシンプルです。
ただ、彩りや盛り付けのちょっとした工夫をするとぐっと美味しそうになるので、それは心がけているかも。たとえば盛り付けに大皿を使うとき、全面を使わないで中央に高く盛りつけてみたりとか、ナッツやチーズを散らしてみたりだとか。お料理ってそういうちょっとしたことで、グンと映える気がします。
わが家は食べ盛りの男ばかりだし、私を含めて、みんな肉食。毎日、肉、肉、肉!(笑) だから余計に、絶対的に切れる包丁が必要なんです。切れ味がいいと料理がおいしく仕上がって、時短もできる。この包丁があることが、結果手抜きにつながっているのかも(笑)。
[刃先から柄まで、オールステンレス一体型包丁の草分け的存在である『GLOBAL』。そのグローバル包丁をさらに“日本人が使いやすい包丁”を目指してブラッシュアップした「GLOBAL-IST」シリーズ。なかでもベーシックなモデル「IST-01」は“三徳と牛刀のいいとこどり”というだけあって、肉・魚・野菜などさまざまな素材を力まずともスムーズに、美しく切ることができます。プロに絶大な支持を得る反面、腕に自信のない人にとっても料理の腕が上がった? と思わせてくれる、頼れる一本。研ぎ直しのメンテナンスサービス(1,000円~(税別))もあり、包丁を研ぐのが苦手という人も安心。●10,000円(税別)/吉田金属工業]
夕食作りは1日3回。家に帰ると、ほぼキッチンにいます
日々の悩み? うーん、家族の時間が合わないことですかねえ……。わが家はいまみんなライフスタイルが違うので、ごはんの時間がとにかく合わないんです。でも、家族には出来たての料理を食べさせたいし、作り置きはしたくなくて。だから、みんなのごはんを時間差で作っては食べさせて……を繰り返す毎日です。慌ただしいですよ~(笑)。
たとえば平日なら、16時半に一番下の息子を保育園にお迎えに。お兄ちゃんたちの好きなメニューとパパの好きなお料理をイメージしながら、「今日は帰ったらこのくらいの時間の余裕があるから、そのなかで作れるものを」……って頭の中で掛け合わせてメニューを決め、ダッシュで買い物をするところからスタートします。
まず、帰ったら18時半に主人と一番下の息子のごはん。その後21時半に、塾から帰って来る真ん中の息子がごはん。最後に22時に一番上の息子がごはんを食べます。だから、家に帰るとほぼずーっと、キッチンにいる感じ。
朝も、5時半から6時半の間にお弁当を作って、7時に一番上の息子の朝食。次に真ん中の子が7時50分に。8時に一番下の息子が食べて……と朝ごはんもちょこちょこ作り続けているので、計算すると、朝と晩で都合7~8時間キッチンにいることになるのかな? 改めて意識してみると、われながら長くてびっくり!(笑)
でもね、やってみるとおチビとパパとの時間ができて、真ん中のお兄ちゃんとの時間ができて、一番上のお兄ちゃんとも時間がもてて。それぞれとしっかり向き合えて、すごくいいんですよ。息子たちの対応がね、みんなといるときと全然違うんです。ご飯を食べながらだと、なぜだかすごくよく話をしてくれて。だから、大変ではあるけどこういうのもいいなぁって思っています。
気づいたら残り少ない息子たちとの時間がいま、いちばん大切です
わが家は一見、末っ子が中心ですが、実際は私の中では“上の子中心”になっているような気がしています。うちでは大学生になったら一人暮らしをすることをルールにしているんですが、一番上のお兄ちゃんは高3で、もうあと1年ない。真ん中のお兄ちゃんもいま中2だから、もうあと4年ちょっと。4年だって、あっという間です。
毎年お兄ちゃんたちの誕生日が来るたびに、ボロボロ涙を流して泣いちゃうんですよね。もうこんなに大きくなっちゃった~! って(笑)。あの2人に関しては本当に涙もろくて。もっとああしてあげればよかった、ワガママももっと聞いてあげられたな、て……思い返しちゃうんですよ、今までの時間を。あれはすごい不思議な感情です。そんなとき、彼らは「も~また~」みたいな顔してますけどね(笑)。
だからいまはできるだけお兄ちゃんたちと一緒の時間を過ごしたいというか。上の2人の食べたいものリクエストにそれぞれ応えて作るのには、そういう理由もあるのかも。彼らと共有できる時間を意識しながら日々、過ごしている感じです。
彼らにしたら今後私に会う回数って、数えられちゃうくらい少ないかもしれないんですよね。さびしいけど……それぞれと、彼らの大学受験が終わったら「2人だけで旅行に行こうね」って約束していて、それを楽しみに、がんばろうと思っていますね。
MEGUMI KANZAKI 【PROFILE】
かんざき・めぐみ●1975年生まれ。美容研究家であり、17才、14才、2才の3人の男児の母。ママ雑誌の読者専属モデル時代に自ら脚を使ってコスメ情報を収集し、研究した経験に基づく美容に対する深い知識と、それに裏付けされたぶれない目線が売り。「自分で使っていいと思ったものしかおすすめしない」というスタイルが世代を超えて女性の支持を受け、自身の著書売り上げが計118万部を突破する影響力をもつ。ビューティ誌をはじめとしたメディアやイベント、美容アイテムのプロデュース等で幅広く活躍。
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『わたしを幸せにする41のルール』
専業主婦だった神崎さんが離婚後、息子たちを育てていくため次々と美容業界の常識を覆しながら、生きるために身に着けた「ママ美容」という武器。迷いながらも実践、実証を重ねてきた自身の人生を振り返りながら、見た目を美しくする美容法だけにとどまらず、生き方までしなやかにする考え方やテクニックをぎゅっと詰め込んだ一冊。仕事や育児、家事など目の前のことに追われて、いま自分がなにをするべきか疑問をもっている――そんな人にこそ読んでほしい、「自分らしく、後悔しない」ための生き方指南本。●1,400円(税別)/廣済堂出版
[GLOBAL-IST IST-01(万能19㎝)]
勝手に評価 by 神崎 恵
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お役立ち度 ★★★★★
「ステンレスのグリップが握りやすく、ほどよい重みがあって、使いやすい。なんでもするっとスムーズに切れるので時短になるし、料理上手にも見せてくれます」
おしゃれ度 ★★★★☆
「オールステンレスのハンサムなビジュアル。マグネットのナイフラックを使っているんですが、並べてあるとキッチンでとびきり映えて、しゃれた雰囲気に」
お手入れラクチン度 ★★★★★
「持ち手の部分もすべてステンレスで凹凸がないので、洗うのも簡単。食材に触れるものなので、清潔を保ちやすいのは、なによりうれしいポイントです」
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撮影/朴 玉順(CUBE) ヘア/赤羽麻希(joemi by Un ami) 取材・文/村上 歩
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