コラム

女性の2人に1人が経験！「ストーカー」被害の実態とは!?

更新日：2017.10.28

昨今のニュースを騒がす「ストーカー」被害。ストーカー規制法が定めるストーカー行為とは、つきまといなどで相手を不安にさせ、それが反復している場合のこと。主婦100人に「あなたはストーカー被害に遭ったことがありますか」というアンケートをとったところ、なんと46人が「ある」と回答。「ない」と答えた54人も、ストーカーまがいの経験をもっていたり、友人が悩んでいたりとかなりの蔓延ぶり。ケースごとに実例を見ていきましょう。

黙って後をつけてくる【追跡】型

ふと気がつくと同じ男があとをつけてきている…。ストーカーの語源、「忍び寄る、こっそり追跡する」というstalk（ストーク）という単語にそのままあてはまるのが【追跡型】。

「誰だったのか正体は不明ですが、家への帰り道、男につけられていることに気づきました。左へ曲がれば家だったのですが、巻くために違う道へ進むか迷っていたところ、その男は私を追い越して真っ直ぐ進みました。勘違いだったのかと思い、左へ曲がって家へ帰ったらその男が既に家の前で待っていました」という恐怖体験をした人は、「引っ越したらなくなりました」との結末。何ごともなかったのは不幸中の幸い。

「曲がり角を曲がるときに違和感を感じて隣をみたらすぐそばに人が立っていた。イヤホンをしていたから気づくのに時間がかかったが、その後もずっとくっついてきたので、帰り道一緒なんですか？と聞いたら去っていった」「学校帰りに、時々駅から同じ人がついてきているように感じることがあった。しばらく親に迎えに来てもらっていると、いつの間にかいなくなっていた」と、何とか何事もなく収まるケースがあるいっぽう…

「毎日、同じバスで必ず隣に座ってきた人がいました。バスの時間をずらしたら相手もずらしてきて、さらに会社までついてきた。当時はストーカー規制法がなかったし、通勤するのが苦痛になったので、会社を辞めて対策するしかなかった。退職後はバスに乗っていないので会わなくなった」と、退職という大きな犠牲を払う結末も。さらには…

「ずっとストーキングされていて、思い出すのも苦痛なほど、大きなストレスと苦悩の日々でした。結局、ストーカーされている時に交番に逃げ込み、とりあえず落ち着きました」と警察の力を借りるケースも。解決したのは何よりです。

行く先々にあらわれる【待ち伏せ】型

自分の立ち寄り先に先回りして待ち伏せし、視界に入ろう、あわよくば接触を図ろうとする気持ちの悪い【待ち伏せ】型。最初はわからなくても、偶然ではない遭遇率に気づくと一気に戦慄を覚えます。

「会社帰りにスーパーマーケットに行くと必ず見かける男性がいるなと気づいてました。姿が見えたら近くに寄らないようにしていましたが、ヨーグルトをつかもうとしたら、ふいにその人の手が出てびっくり。それからは時間をずらしたり、1つ前の駅で買い物するようにしたら会わなくなりました」。

知り合いがいきなり待ち伏せ型ストーカーに変身するケースでは
「高校生の頃、アルバイト先の上司が自宅前に突然いたりして怖い思いをしました」「合コンで知り合った警察官に家を調べられて、待ち伏せされたことがあります。しばらくして、その人が猥褻容疑で逮捕されているのをニュースで見ました」となるともう世も末です。

問題がこじれがちな【元カレ】型

付き合っていた頃は楽しいこともあったけど、すでに過去の話。こちらにはもう心がないのに相手はそうではないときに起こる、【元カレ】によるストーキング。

「高校生の時に別れたフリーターの彼氏がストーカーのようになり、学校や塾、駅の前で待ち伏せされ、文化祭や体育祭に来ては私のクラスメイトに『彼氏だ』と触れ回っていました。1年無視をし続けて会わないようにしていたら、諦めたのか姿を見なくなりました」

「元カレに会社まで乗り込んでこられたり、家の近くをうろつかれてたり、Facebookのメッセージが届いたり。ずっと無視し続けて3年になります」と現在進行形のケースも。

警察庁によると、今後はLINEやFacebookなどのSNSを利用したストーカー行為を規制対象にすることも検討されているよう。何にしろ、「おかしい」と思ったら早いうちに周囲に相談をするのはマスト。家族や父親、警察などからの警告ではっと我に返るケースも多いようですよ！

文／和田玲子
※既婚女性100人を対象に暮らしニスタ編集部が行ったアンケート調査より。
写真© Innovated Captures - Fotolia.com

Profile和田玲子

女性まわりの記事をコツコツ書いてウン十年のフリーライター。趣味はパン作りと水泳、豆乳ヨーグルトの摂取。最近のトピックスは蜂の巣をふたつやっつけたこと。

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