新築で庭や外構で失敗しないためのポイントと失敗例

更新日：2022.05.20

家を建てるとなると、「子どもと一緒に家庭菜園をしたい」「イングリッシュガーデンに憧れている」など、家の中だけではなく庭づくりにも夢がふくらむもの。けれど庭や外構をのぞみ通りのものにするためには、土地選びの時点から気をつけておかなければいけません。

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新築の庭づくりでの失敗例
新築の庭・外構の理想とは
新築の庭・外構を作るときの考え方
外構工事をしやすくする土地の選び方
新築住宅を建てる際の庭の成功例
新築の庭作り、失敗しないために
外構工事の費用をおさえたい！
まとめ
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新築の庭づくりでの失敗例

庭を広く取りすぎて来客用の駐車スペースが確保できなかった、子ども用の自転車を置くスペースを考えていなかった、アウトドア用品を仕舞う物置を設置すればよかった、雑草を抜くのが大変…など、庭や外構の失敗もさまざまです。

日本庭園に憧れ、大きな岩や石灯籠などを置いたものの手入れが行き届かず、ただ邪魔なだけの岩になってしまったという話も聞いたことがあります。

新築の庭作り、失敗する原因は？

新築の庭を作るにあたって、失敗・後悔をしてしまうことになる原因とは何でしょうか。

まずは「急いで作りすぎる」こと。前述の石灯籠のお宅でも、入居してしばらく経てば、自分の日々の生活の中で、庭にいる時間・庭づくりにかけられる時間がそんなに持てないことに気づいたはずです。庭や外構はDIYできることの多い場所でもありますので、最初から作り込まず、フリースペースを持っておくのも１つの手なのです。

木などを植えるときにも「急がない」を思い出しましょう。家族の誕生などに記念樹を植えたりできるのは持ち家ならではですが、いっぺんに植えすぎて木同士が邪魔しあっている家も見ることがあります。木は種類によっては巨木になります。落ち葉の掃除も必要です。育つことを考えて、1本ずつ数年かけて様子を見ながら植えていきましょう。

新築の庭・外構の理想とは

駐車スペース、趣味の花壇など各家庭に必要なスペースが確保できていること、採光や通風のために家の窓を開けても家の中が丸見えにならないなど、家族のプライバシーが守れること、落ち葉や雑草など掃除の手間が必要以上にかからないことなどを考えましょう。

ただ、外構工事では門を設えたりフェンスを立てたりして、自宅のスペースを区切ることになりますが、オープン外構の家ばかりが並ぶ団地の中で、一軒だけ重厚な高い塀などで囲ってしまっている家は周囲から浮いてしまうことでしょう。家の見た目が浮くだけでなく心情的にも、閉じすぎた家のことは不審に思われることがあります。周囲の環境に馴染む庭や外構であることも、理想の１つかもしれません。

また、あまりに囲み閉じすぎた外構は、一度敷地に入ってしまえば周囲から目撃されないため、泥棒が狙いやすい家となります。防犯の面からも、庭や外構の作り方を考えてください。

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新築の庭・外構を作るときの考え方

子どもの誕生や成長に合わせ、自家用車のサイズが大きくなるかもしれません。もっと子どもが成長すれば、自家用車の数も増えるかもしれません。家族が新たなアウトドアの趣味を持つことになるかもしれません。庭の使い方や過ごし方も、家の中の暮らしと同様に変わっていく可能性があるのです。

こういった変化に対応するためには、庭を作り込みすぎず、フリーなスペースをなるべく残しておくことです。新築の家が建ったときに、庭も外構も一緒に完成させておく必要はありません。

「数年後にはこうしたい」と、ゆるいビジョンを持って、その分の資金も確保しておきましょう。

外構工事をしやすくする土地の選び方

土地の選び方にポイントはあるのでしょうか。ここでは外構工事のしやすさ、庭のとりやすさという点で考えてみます。

まずは、「どの方面から入る土地か」ということです。敷地の北側に道路が面しているのを「北側道路」、南側に道路が面しているのを「南側道路」と言いますが、一般的に北側道路と西側道路が人気の高い土地になります。

南・東側から採光をとりたいため、南・東に庭を作るプランが多くなります。そのため、北・西から出入りをする形の土地だと、駐車場・庭・家のレイアウトが無理なくしやすくなるのです。

新築住宅を建てる際の庭の成功例

広々とした庭、広々とした駐車場、広々とした家は理想ですが、土地の大きさには限りがあります。通勤通学の便利さで選んだ土地が小さいということなどもあり得ます。

しかし、限られた土地でも工夫次第で、駐車場など必要なもの、花壇など趣味のものもレイアウトすることができます。

駐車スペースを確保しながら、趣味のガーデニングも楽しんでいる成功例（施工：UnirTechnica株式会社）　

また、雑草抜きや草刈りもコストの１つだと考えられます。草を生やしたくない場所に防草シートを敷く、草の生えない土を入れるなどの方法がとりやすいのも新築ならではです。

新築の庭作り、失敗しないために

庭作りを失敗しないためには、庭の広さを求めすぎないことを意識するとよいでしょう。家・駐車場などの必要スペース・庭の3項目を土地の中に配置すると考えたら、優先すべきは家と駐車場などの必要スペースです。

庭をリビングのように使うくつろぎスペースにしたいなどの希望を耳にすることがありますが、夏や冬の厳しい気候下では現実的に頻繁に使うことができません。「庭をリビングのように」考えるよりは、居心地のいいリビングを作るように考えましょう。

同じく駐車場なども、スペースが広く必要になるため「車は1台だから1台停められればいい」などと妥協したくなってしまいます。しかし、駐車場は「必要」なスペースです。来客のたびに路上駐車することになり、近所に対して肩身の狭い思いをするのもつらいことです。

外構工事の費用をおさえたい！

外構工事・庭づくりの費用をおさえる方法を考えましょう。

まず、選びたいのが高低差や段差のない、なるべくフラットな土地です。道路から土地に入る際に段差があると、スロープ状のアプローチが必要になり、その分工事費用がかかります。

また、60坪の土地と80坪の土地では、ブロックを積んだりフェンスを立てたりする外周の長さが変わってきます。自分たちに必要なだけの広すぎない土地を探しましょう。

外構工事の費用の目安は100万円とも200万円とも言われます。土地の広さにもよりますが、そんなに大掛かりな工事をするつもりがなくても、駐車場のコンクリ打ち、フェンス、門柱、表札、ポスト、ライト…などと金額がかさんでいきます。

予定外の出費として、後で頭を悩ませることがないように、事前に庭作り・外構の工事も、見積もりを取ることを心がけてください。多くのハウスメーカーなど施工業者は、外構工事の業者も紹介してくれますが、必ずしもその業者を使わなければいけないわけではありません。相見積もりを取るなどで、プラン的にも予算的にも自分たちに合った業者を選びたいですね。

また外構は整っていないと住めないというものではありません。予算的に厳しいようであれば、住みながら少しずつ手を加えて完成させていくという方法もあります、。