ご主人に何か手伝ってもらいたいことがある時、あなたはどんなふうにお願いしていますか?こちらの言い方一つで、ご主人の反発を招き、けんかに発展する場合もあれば、逆に、喜んで期待以上のことをやってくれる場合もあるもの。夫婦生活で「言葉」というのは非常に大切ですよね?
仲良し夫婦として知られるミキティこと藤本美貴さんは、いったいどんな言葉がけをしているのでしょうか?4才と1才の2人の子どものママでもある藤本さん。育児に仕事に家事に毎日がフル稼働の中、“夫を上手に動かすため”に心がけていることを聞いてみました。
「○○だけお願い」と“だけ”をつけると心よくやってくれる!
「たとえば、お風呂掃除をお願いしたいとき、“お風呂掃除やって!”だと、男性は命令されているような気分になるし、心よくやれない人が多いと思うんです。それに、この言い方って、お風呂掃除が終わったら、次々とほかのことも頼みそうな雰囲気を醸し出していますよね(笑)。
なので私は、“お風呂掃除だけお願い”と言うようにしています。“だけ”とつくと、“これさえやっておけばいい”とハードルが下がりますし、たくさんある家事の中で“これだけお願い!”と頼っている気持ちも伝わるんじゃないかと思うんです。
命令調で“お風呂掃除やって!”なんて言われると、ちょっとムッとした様子で掃除に向かう旦那さんも、この言い方だと“わかった!”と気持ちよく動いてくれますよ。ただし、お願いする時には“いまものすごく忙しいの~”というオーラをしっかり出してアピールすることもポイント。人を動かしておいて、自分は動いてなかったら、それはダメですよね(笑)」
はじめから期待しなければ、イライラもなし!
世の奥様たちの中には、「私がてんてこ舞いなのにまったく気づかず、こちらからお願いしないとやってくれない!いったいどうして?」という不満を抱いている人も少なくないようですが、藤本さんはそんな気持ちになることはないのでしょうか?
「ないですね(笑)。やっぱり男性って、気づかないんですよ。ちゃんとやってほしいことを言葉で伝えないと、気づくことはほぼないですね。それに、私の性格上、イライラの原因になるようなことは事前に排除したいので、言わないでイライラするくらいなら、はっきり言葉にします。“気づかないなら、教えてあげよっか”って感じです(笑)。
それと、家事を頼んだら、仕上がりに文句を言わないこと。お皿を洗ってもらって米粒が残っていても、その場で旦那さんを責めることはせず、あとでこっそり洗い直します。いったんまかせたら、どんな仕上がりのクオリティでも文句は言わないというのは、夫に家事を頼むときの鉄則だと思いますね」
共働きの場合は特に、「お互いに家事をやるのが当たり前」と思いがちですが、藤本さんは「私、けっこう古風なんです。基本的に家事の98%は自分がやるという考えなので、仕上がりのクオリティが低くても、気づかなくても腹がたたない」のだとか。
「旦那さんだって、毎日遊んでいるわけではなく、仕事をして疲れているんですよね。それを考えると、たまに手伝ってもらえるだけで、“本当に助かる”“ありがとう”って思えます。やってくれないことにイライラするより、自分がやるのが当たり前と思っていたほうが気持ちがザワつくこともないし、毎日ハッピーに暮らせますよ」
当たり前だけどできない!“ありがとう”は人を動かす最高の言葉
「ありがとう」と思うことで、自分自身も穏やかに過ごせるだけでなく、夫婦関係にも影響を与えるのは確か。先日起こったこんなエピソードもお話ししてくれました。
「取り込んだ洗濯物を、帰ってからたたもうと思って出かけたのですが、家にいた旦那さんが気づいてたたんでおいてくれたんです。私はもうそれだけで大感激!帰宅した時、彼は仕事に出たあとだったので、すぐに洗濯物の写メを撮り、“たたんであってびっくりした!ありがとう”とメールで伝えました。
やってもらったら、その都度“ありがとう”と伝えることは、当たり前のようでいて、実はできていない人も多いんじゃないかな。旦那さんを動かそうと思ったら、次も手伝いたくなるような努力をこちらがしてるかどうかってこともポイントですね。人を動かすのって、大変なんですよ(笑)」。
と、ユーモアたっぷりに語ってくれた藤本さん。
「○○だけお願い」と男性のハードルを下げてあげる言い方と、当たり前だけど言えていない人も多い「ありがとう」。藤本さんが実践している声がけテクニック、あなたも試してみては?
- Profile 藤本美貴
- 1985年2月26日生まれ。2001年歌手デビュー後、モーニング娘。として活躍。2009年にお笑い芸人の庄司智春さんと結婚。2012年に第一子の男の子、2015年に第二子の女の子を出産。産後ダイエットでヨガと出会い、インストラクターの資格を取得。現在、『ミキティが東大教授に聞いた 赤ちゃんのなぜ?』(中央法規出版)が好評発売中。
取材・文/金澤友絵 撮影/鈴木江実子
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