空間の整理の達人!ライフオーガナイザーとして活動中
モノ・情報などに溢れた生活と時間を見直すことで、豊かな生活を送ることができるもの――。部屋の片づけはもちろん、暮らし自体を根本的に見直し、整理するアドバイザー、ライフオーガナイザーの原田ひろみさん。アメリカでは一般的に認知されているライフオーガナイザーの資格を取ろうと思ったきっかけは?
「小学1年生の息子がいるのですが、出産をきっかけに13年間続けていた職場を退職し、一度専業主婦になりました。家にいる時間が増え、家事や育児に追われる毎日を過ごす中で『もっと気持ちに余裕がある暮らしがしたい』、『自分の時間を見つけてやりたいことを少しでもやりたい』と思っている時にライフオーガナイズに出会いました。ライフオーガナイズとは、モノ空間の片づけだけでなく、時間も整理することができる…つまり時間のやりくりが上手になるというところに惹かれて勉強することにしました」
講座に通い3ヵ月間、一生懸命に勉強をして、無事資格を取得した原田さん。じつはライフオーガナイズと出会うまでは、片づけはどちらかというと苦手だったのだと言うから驚きです。
「収納や片づけには興味があったので、そういった雑誌はよく読んでいましたけど。整った状態を維持することが苦手で、片づけてもすぐにリバウンドを繰り返すばかり。とにかくモノが多くて、収納スペースにはモノがびっしり溢れていましたからね(笑)。すき間があれば、つい詰め込んでいたので戻すことが面倒になることもしばしば…。それが、ライフオーガナイズを学んでからは、モノも時間も“今の自分に必要なものを選び取ること”ができるようになりました。おかげで時間と心にゆとりが生まれたと思います」
時間と心にゆとりを生むコツは、無駄な時間を失くすこと。“やらないこと”を決めるのが大事だといいます。
「ダラダラと目的もなく、テレビやスマートフォンを見る時間は、本当にもったいないので極力カット。それだけで1時間くらい有効に使える時間が生み出せます。私はまず1日の始めに“今日はこれをやる”とスケジュールを決める時間を15分間作っています。仕事で忙しい日は、やるべきことの優先順位を確認して、家事は別の日に。家族にも協力してもらい、使ったモノはこまめに元に戻す習慣をつけていれば、大掛かりな片づけをする必要がないですからね」
ライフオーガナイザーとしての活動は、お客様のお宅でクローゼットや各部屋の片づけのサポートをしたり、クローゼットの片づけ方、片づけ全般の講座を自宅で開催しているそう。
「アドバイザーとして、一人でお客様の元におうかがいするようになるまでは、日本ライフオーガナイザー協会にたくさんサポートして頂きました。資格を取った後も片づけ講座をやるための勉強会など、いろいろな勉強会に参加しました。先輩のオーガナイザーさんにも助けていただきましたね。認定トレーナーのアシスタントに何度も入って、現場で実践経験を積むことで、そこからお仕事に結びつきました。また、ライフオーガナイザーとしてブログで発信することで、そこから部屋の片づけの依頼を頂くようになって今に至ります」
これまで暮らしニスタで発表した作品では、「100円SHOPの突っ張り棒で空間を使い切る」の総アクセス数が254649、“ステキ”を530とたくさんの読者から支持を獲得。
「私自身、DIYなどは経験もなく苦手なので、収納スペースをより効率的にする時はまず、身近なもので簡単に収納スペースを作ります。洗面所の吊戸棚のデッドスペースを活用して収納量を増やしたり、突っ張り棒とカーテンクリップで空間を有効利用したり。デッドスペースの有効活用として、100円ショップの突っ張り棒やかごを使用したものはとても反響が多くて嬉しかったです。驚くほどたくさんの人に“ステキ”と言って頂けて感謝しています」
ゴールを決めてコツコツ継続することが人生のモットー!
収納はもちろん、“何事もコツコツ持続すること”がモットー。それは、学生時代にスポーツをやっていたとき、目標を達成しようとコツコツ努力を継続してきたことから培われたと語ります。
「学生時代はテニスやスキーに夢中でした。もともと身体を動かすことが好きなので、テニスはいろいろな試合に出ていました。高校時代から今でもリフレッシュするために継続していて、すでにテニス歴25年になります(笑)。スキーはただ楽しく滑るだけでなく、技能検定試験2級を取得しました。テニスやスキーの経験は“試合に勝つ”とか“級を取得する”など目標を立てて頑張ることで、忍耐力が身につきましたし、今の生活にも繋がっているように感じますね。ただなんとなくするのではなく、ゴールを決めて行動することでやりがいや達成感が得られると思っています」
アクティブなところは、ご家族も同じ。小学1年生の息子さんと旦那様、家族3人そろってお休みの日は外出を楽しむことが多いのだとか。
「息子はとてもワンパクでじっとしていないので、お休みの日は、自転車に乗ってみんなでサイクリングに出かけています。おもちゃの片づけも息子がやってくれるようになりました。子供の目線になって、最初に置く場所を決めることでどこに何のおもちゃが置いてあるか把握できます。家の中は、家族の癖を知って、それぞれの目線で使いやすいように工夫してあるので、以前のように散らかることがなくなりましたね」
今やりたいことを尋ねると、「最近スキーに行けていないので…。カナダでヘリスキーがやってみたいです(笑)。いつか新雪の上を軽快に滑り降りる快感を味わいたいです!」と笑顔に。やりたいことがつきない原田さんのこれからの夢は――?
「ありきたりのことですが、暮らしをもっと楽しみ充実させたいですね。子供との時間も大切にしたいですし、一人の女性としても充実した人生を送りたいです。ファッションも楽しみたいし、自分の好きなことにも時間を作っていろいろ挑戦したいですね。今は通信でパーソナルカラーや色の勉強をしているところ。色の世界は奥が深く難しいのですが、とても面白いですよ。色彩について知って、ファッションやインテリア、生活においても活用したいと思います。いろいろ知識を深めて、ライフオーガナイザーとして、“もっと暮らしを楽しみたい”今の生活をもっとラクに充実した毎日をおくりたい”と思っている方のサポートを続けて行きたいです」
取材・文/福田恵子
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