コラム

親子で泣ける！感動のオススメ動物映画5選

更新日：2017.10.28

犬や猫を飼っている人はもちろん、ペットは飼えないけれど動物好きな人は多いもの。
ときに、人間以上に人に寄り沿ってくれる動物が、心の支えになることってありますよね。
今回は、そんな動物好きな方必見の『親子で泣ける！感動の動物映画』5本を紹介します。

心優しい子ブタのストーリー『ベイブ』

「子豚の体重当てコンテスト」の賞品として、農場主アーサーにもらわれた子ブタのベイブ。最初は、ベイブを太らせて食べようとしていたアーサーですが、あるきっかけから、ベイブに牧羊犬の素質があることに気付きます。

ベイブは牧羊犬のように吠えて脅すのではなく、優しくお願いすることによって羊を整列させたり、小屋に入れたりすることができます。そんなことができるのも、ベイブの心の優しさのおかげ。そんなベイブの優しさは、農場に住むさまざまな動物たちの心を動かし、やがてはアーサーの心を動かします。
どんなにツラいことがあっても乗り越えるベイブは、優しさだけでなく強さも持ち合わせています。ぜひ、お子さんと一緒に見て何かを感じとってほしい作品です。

目が見えない、耳が聞こえない子ぎつねとの触れ合い『子ぎつねヘレン』

太一はカメラマンの母・律子の海外撮影をきっかけに、母の恋人で動物診療所の獣医・矢島の元に預けられます。母と離れて寂しい思いをしていた太一ですが、ある日、子ぎつねのヘレンと出会います。

母に置いていかれた自分と重ね合わせるように、ひとりぼっちのヘレンを可愛がる太一。しかし、矢島の診察により、ヘレンは目が見えず耳が聞こえないということがわかります。その事実を知った太一は、ヘレンが再び母親と一緒に住めるようにと、目と耳を回復させようと頑張ります。
太一もヘレンを必要としていますが、ヘレンも母親のように太一を慕っています。
子どもと動物の映画ですが、「母親とは何か」を考えさせてくれる一作です。

保健所で働く父と娘の物語『ひまわりと子犬の７日間』

シングルファーザーとして2人の子どもを育てる保健所職員の彰司は、ある日、命懸けでわが子を守ろうとする母犬と出会います。その犬は老夫婦のもとで大切に育てられていたのですが、夫婦が去ってしまい、孤独な中で子犬を生んで育てていました。

保健所で働く彰司は動物好きではあるのですが、動物を殺さなければいけない立場でもあります。そのため、小学生の娘の里美や息子の冬樹にも手伝ってもらい、一匹でも多くの命を救おうと奮闘します。
そんな父の仕事を知らずに手伝っていた里美ですが、あるきっかけで殺処分のことを知ってしまい、親子に亀裂が入ってしまいます。
家族とはなにか、命とはなにかといった重い問題を考えさせる本作。ぜひ、親子で見て頂ければと思います。

犬と共に暮らすことについて『犬と私の10の約束』

函館に住む14歳の少女あかりは、ある日、家の庭で片方の前足だけが靴下を履いたように白くなっているゴールデンレトリバーの子犬を見つけます。その子犬にソックスと名付けたあかり。そんなあかりに母は、犬を飼うときにする「10の約束」を教えます。

母が教える10の約束の中には、「私にたくさん話しかけて下さい。人の言葉は話せないけどわかっています」「私は10年くらいしか生きられません。だから、できるだけ一緒にいて下さい」など、犬好きなら心を打たれるものがたくさんあります。
そんな10の約束を教えてくれた母も早くに病気で亡くなってしまいますが、あかりはソックスがそばにいるおかげで、さまざまな寂しさを乗り越えることができます。また、家族の問題や恋愛の悩みなどもソックスが一緒に解決してくれます。犬は家族の一因であるというのがよくわかる作品です。

犬にまつわる話のオムニバス『犬とあなたの物語　いぬのえいが』

犬にまつわる短編5本を収録した本作品。
シェフを雇って犬の餌を作る飼い主、犬にSPをつけて異常なほど警護する飼い主など、過剰に犬をかわいがる愛犬家を描いた『愛犬家をたずねて』や、人間と犬の誘拐を間違え捜査をする警察を描いた『DOG NAP』などコメディ作品も多くある本作ですが、犬を亡くした飼い主の気持ちが描かれる『バニラのかけら』や、若年性アルツハイマーにかかった夫婦と犬の物語『犬の名前』などのシリアスな作品も収録されています。

幅広い内容の作品が収録された本作ですが、犬好きならどの作品でも「その気持ちわかる」と思わず頷いてしまうものばかり。
とくに『犬の名前』は、若年性アルツハイマーという病魔に襲われた夫を支える犬の姿が描かれ、ペットは人間と繋がっているんだと改めて感じさせてくれます。

今回ご紹介した5作品は、大人から子どもまで楽しめるものばかり。ぜひ親子で一緒に鑑賞してみてくださいね。

＜プロフィール＞
舟崎泉美
ライター／エンタメライター。富山県出身、東京都在住。小説や脚本を執筆し、その経験を活かしライターとして雑誌やWEBなどに、本のレビュー、映画レビューなどを書く。最近はエンタメに限らず、女性向き媒体でさまざまなジャンルの記事を執筆。第一回本にしたい大賞受賞。著書「ほんとうはいないかもしれない彼女へ」（学研パブリッシング）。

写真© takashikiji - Fotolia.com

Profile舟崎泉美

ライター／エンタメライター。富山県出身、東京都在住。
小説や脚本を執筆し、その経験を活かしライターとして雑誌やWEBなどに、本のレビュー、映画レビューなどを書く。最近はエンタメに限らず、女性向き媒体でさまざまなジャンルの記事を執筆。第一回本にしたい大賞受賞。
著書「ほんとうはいないかもしれない彼女へ」（学研パブリッシング）。

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