コラム

まさに垂涎！おいしそうな料理が出てくるおすすめ映画5選

更新日：2017.10.28

朝、昼、晩と考える献立。家族の好みを極力取り入れたいけれど、栄養も偏らないようにしないとと頭を巡らしていると、作りはじめる前に疲れてしまう……なんて日もありますよね。
そこで今回は、料理への意欲がUPする『思わず真似したくなる料理』をテーマに、映画を5つ紹介いたします！

1作目：南極ならではの料理事情がいっぱい！『南極料理人』

南極観測隊の西村淳（堺雅人）は、昭和基地から遠く離れた陸の孤島・ドームふじ基地へ料理人として派遣されます。
妻と娘を日本に置いてきた単身赴任生活の中で、彼は南極越冬隊員たちの胃袋を満たすという任務を命じられ……。

南極へ持っていける食事は、缶詰、乾物、冷凍ものなどに限られています。そのため、こんにゃくや豆腐など冷凍に向いていないものは持っていけず、ロブスターや蟹、近江牛など、高級食材に偏ってしまうという特殊な環境です。
また、低気圧のためお湯は85℃で沸騰し、麺をゆでても芯が残ってしまうという南極ならではの事情も。そんな中でも“隊員たちにおいしいご飯を食べてもらいたい”と試行錯誤する西村の姿は料理愛に溢れています。

2作目：大統領のプライベートシェフ『大統領の料理人』

ある日、フランスの田舎で小さなレストランを経営するオルタンス・ラボリ（カトリーヌ・フロ）のもとに、フランス政府の公用車がやって来ます。
彼女はそのまま大統領官邸へ招かれ、フランソワ・ミッテラン大統領のプライベートシェフとして腕を振るうことに……。

1998年から2年間、大統領のプライベートシェフをした実在する女性をモデルに描かれた本作。
ポルチーニ茸のスクランブルエッグ、サーモンのファルシ、黒トリュフのタルティーヌなど、大統領のために考え抜かれたフレンチ料理の数々は、思わず「おいしそう」と声が漏れてしまいそうなものばかり。
料理はもちろんですが主人公も魅力的な作品で、官邸料理人の嫉妬や嫌がらせに立ち向かう彼女の姿に落ち着いた大人の女性の芯の強さが感じられます。

3作目：食べて、飲んで、笑えるコメディ『シェフ！～三ツ星レストランの舞台裏』

シェフのジャッキー（ミカエル・ユーン）は舌でレシピを覚える才能を持っていますが、料理のこだわりが強すぎてレストランをクビになってしまいます。
一方、高級レストランのシェフであるアレクサンドル（ジャン・レノ）は三ツ星存続の危機に陥っていました。そんな2人がある日出会い、アレクサンドルはジャッキーを助手とし……。

ジャッキーとアレクサンドルはお互い料理へのこだわりが強く、何度もぶつかりあいます。しかし、料理への深い愛はどちらも同じ。数々の危機を乗り越えながらも信頼関係を築いていきます。
おいしいフレンチはもちろんですが、コメディ要素や、人間ドラマが多く描かれる本作。食べて、飲んで、笑いたいというときに気軽に見ることができる作品です。

4作目：オリジナルパイに気持ちをのせて『ウェイトレス～おいしい人生のつくりかた』

パイ作りの天才のジェンナ（ケリー・ラッセル）は、自分の気持ちを込めたオリジナルパイを焼き続けながら、私生活では嫉妬深い夫のアール（ジェレミー・シスト）により、夢や自由を奪われ続けていました。
ある日、ジェンナは家出を決意。順調に家出計画を進行しはじめた矢先、ジェンナに予想外の妊娠が発覚します。

ビタースウィート・チョコレートを底にひいて、砂糖を加えず、カラメルで溺れさせる「“憎き亭主！”パイ」、マッシュしたフルーツケーキに、ゴツゴツしたオートミールをフランベして作った「“惨めな妊娠と自己憐憫”パイ」など、人生の迷いや戸惑いをパイにして焼くジェンナ。
そんなジェンナは夫との惨めな生活を脱出しようともがきながら、夫の子どもを妊娠し、不倫にも走ってしまい……と、人生に不器用。
しかし、パイへの情熱と前向きな心で新たな人生を歩もうとします。女性なら誰しも共感できる作品です。

5作目：ディナータイムを描く群像劇『ディナーラッシュ』

ニューヨークにある、イタリアンレストラン「ジジーノ」。オーナーのルイス（ダニー・アイエロ）は、ビジネスパートナーがギャングに殺害されたことを知り気が滅入っていました。
また、息子ウード（エドアルド・バレリーニ）が、伝統的な家庭料理の店をオシャレな人々が集うレストランへと変えてしまったことにも悩まされます。
そんな中、今日もディナーラッシュの時間が訪れ……。

「ジジーノ」でディナータイムに働く人々と、そこを訪れる客らの一夜の人間模様を描いた群像劇。
ルイスやウードのほかにも、ギャンブル狂いの副シェフ、料理評論家、刑事にマフィアなど個性的な人々の姿が映し出されます。
スピーディーでスタイリッシュな映像、驚愕のラストなど……、おいしそうなイタリアンだけでなく、ストーリーも十分楽しめる一作です。

「献立を考えるが大変！」「料理を作るのが面倒！」などと思ったときこそ、今回ご紹介した映画を観てみてくださいね。どれもこれも真似したくなるものばかりで、料理へのモチベーションがUPするに違いありません！

＜プロフィール＞
舟崎泉美
ライター／エンタメライター。富山県出身、東京都在住。小説や脚本を執筆し、その経験を活かしライターとして雑誌やWEBなどに、本のレビュー、映画レビューなどを書く。最近はエンタメに限らず、女性向き媒体でさまざまなジャンルの記事を執筆。第一回本にしたい大賞受賞。著書「ほんとうはいないかもしれない彼女へ」（学研パブリッシング）。

写真© sasazawa - Fotolia.com

Profile舟崎泉美

ライター／エンタメライター。富山県出身、東京都在住。
小説や脚本を執筆し、その経験を活かしライターとして雑誌やWEBなどに、本のレビュー、映画レビューなどを書く。最近はエンタメに限らず、女性向き媒体でさまざまなジャンルの記事を執筆。第一回本にしたい大賞受賞。
著書「ほんとうはいないかもしれない彼女へ」（学研パブリッシング）。

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