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薬剤師がおすすめする薬の9成分
ドラッグストアやスーパーで購入できる市販薬のなかから、薬剤師視点でおすすめの常備薬を解説します。
解熱鎮痛薬
解熱鎮痛薬は、頭痛・発熱・生理痛・歯痛などに使えるので、常備しておきたい市販薬です。
解熱鎮痛薬に含まれている主な成分は、「アセトアミノフェン」と「イブプロフェン」という2つの成分です。子どもがいる家庭では、「アセトアミノフェン」が含まれた薬を常備しましょう。
「イブプロフェン」は痛みを抑える効果が強いぶん、胃への副作用が出やすいので空腹時を避けて服用してください。
鎮咳去痰薬
咳や痰が続く場合は、鎮咳去痰薬がおすすめです。
咳に対しては、「デキストロメトルファン」や「コデインリン酸塩」という成分が含まれた市販薬を服用しましょう。
ただし、「コデインリン酸塩」は呼吸抑制などの危険性があるとして、12歳未満の小児への使用が禁忌となったため、子どもの服用は避けましょう。
痰が絡む場合は、「ブロムヘキシン」や「カルボシステイン」という成分がおすすめです。
鼻炎薬
花粉症や寒暖差アレルギーの症状が出やすい人は、鼻炎薬を常備しましょう。とくに、アレルギーに悩む方には「クロルフェニラミンマレイン酸塩」という成分がおすすめです。
鼻炎薬には、鎮咳去痰薬のように去痰作用を持つものもあるため、痰が絡まる方には去痰成分が含まれる鼻炎薬もいいでしょう。
ただし、鼻炎薬と鎮咳薬を併用する場合は、去痰作用を持つ成分が重複していないか確認してください。不安な人は、薬剤師や登録販売者に聞いてみましょう。
その他、家族に合わせた常備薬
上記の常備薬の他にも、家族の生活習慣や季節に合わせて常備薬を購入しましょう。
たとえば、アウトドアが多い家庭なら「クロルヘキシジン塩酸塩」や「サリチル酸メチル」が含まれる虫刺され薬も常備しておくと安心です。
常備薬の注意点
保存方法
一般的に、常備薬は直射日光の当たる場所を避け、湿気の少ない涼しい場所に保存します。坐薬やシロップ剤のように冷蔵庫で保存するものもあるので、注意書きを確認してください。
子どもやペットがいる家庭では、手の届かない場所に保存することも大切です。
症状が軽減されない場合は
市販薬は、使用上の注意をよく読んでから使用しましょう。同じ常備薬を1か月程度飲んでも症状が軽減されない場合は、かかりつけ医師や薬剤師に相談してください。
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