どんなに愛情を持って育てていても、ついイライラしてしまう子育て。
誰かに相談しても、夫や両親などの身内以外は、実際に子育てで手伝えることも少なく、力になってくれるとは限りません。
今回は、そんなついついストレスが溜まってしまう子育て中の方にオススメの『思わず共感してしまう、子育てマンガ4冊』を紹介します。
1冊目:テンパりながらも日々の子育てに励む
『ママはテンパリスト』(東村アキコ/集英社)
29歳で出産し、テンパりながらも育児を続けるマンガ家の東村アキコさんと、その愛息子 ごっちゃんとの日々を描いたエッセイマンガ。
元々、別居婚だった東村さん。そのため、旦那さんはあまり登場しないのですが、多くのアシスタントさんに囲まれながら生活する様子がギャグテイストで描かれています。
「わかる!」と思わず頷きながら読んでしまう本作。
東村さん自身が「育児に関するハウツー的な情報を一切書かない」とおっしゃっているように、このマンガには押し付けるような育児の方法論などはありません。ごっちゃんの観察日記のようなスタイルで描かれるため、何も考えずに気楽に読むことができるのも魅力です。
2冊目:理不尽な仕打ちを受けながらも、愛しい息子
『息子の俺への態度が基本的にヒドイので漫画にしてみました。』(横山了一/リイド社)
ギャグ漫画家の横山了一さんが、5歳の息子 ゆうたくんの繰り出す理不尽な態度に日夜振り回される様子を描いたコミックエッセイ。
父親目線で描かれている本作ですが、子を持つ親ならば「わかる!」と共感できるものばかり。ひたすらわがままを言われ、意味もわからず殴られる……。けれど、そんな理不尽な光景もなんだかほほえましく、読むと温かな気分になれます。基本的にママっ子な息子が、パパに時々懐くというツンデレぶりも愛おしく、Twitterでも話題の本作。パパ、ママ揃って読みたい一冊です。
3冊目:何気ない毎日にも思わず共感!
『育児なし日記VS育児され日記』(逢坂みえこ/ベネッセコーポレーション)
育児雑誌『ひよこクラブ』で連載されていた、漫画家の逢坂みえこさんと息子ハルくんとの日常を描いたコミックエッセイ。
優しい旦那さんと共に生活しながらも、仕事に追われる忙しい毎日の中で育児に取り組む姿が描かれます。
普段は少女マンガ家として活躍する逢坂さんですが、本書はギャグテイスト。夜泣きや母乳、おむつ問題からはじまり、保育園、病院、人見知りなど、子どもの成長とともに誰もが経験する悩みについて、笑いを交えながら描かれています。現在子育て中の人はもちろん、将来的に子どもを考えている方、妊娠中の方にとっても、前知識として気軽に読めるのでオススメです!
4冊目:大人気シリーズの子育てエッセイ
『ダーリンは外国人 with BABY』(小栗左多里、トニー・ラズロ/ KADOKAWA メディアファクトリー)
大人気シリーズ『ダーリンは外国人』で、爆笑の夫婦生活を披露した“さおり&トニー”の子育てエッセイコミック。
名付けや、母乳問題、出産後の体型問題など、妊娠から出産、育児にかけて誰もが悩む問題はもちろん、バイリンガルにするにはどうすればいいか、子連れで海外に行くときはどうすればいいかなど、国際カップルらしい悩みについてもコミカルにとりあげています。また、妊娠中の話から掲載されているので、これから出産を迎える妊婦さんにもオススメです。
悩みのない子育てなんてありません。子育てをしていたら、日々ストレスは自然と溜まっていくもの。今回、紹介した4冊はどれもが笑えて、子どもが愛しくなるものばかり。これらを息抜きに読むことで、毎日の子育てが明るく楽しいものに感じられるに違いありません。
<プロフィール>
舟崎泉美
ライター/エンタメライター。富山県出身、東京都在住。小説や脚本を執筆し、その経験を活かしライターとして雑誌やWEBなどに、本のレビュー、映画レビューなどを書く。最近はエンタメに限らず、女性向き媒体でさまざまなジャンルの記事を執筆。第一回本にしたい大賞受賞。著書「ほんとうはいないかもしれない彼女へ」(学研パブリッシング)。
写真© ucchie79 - Fotolia.com
ライター/エンタメライター。富山県出身、東京都在住。
小説や脚本を執筆し、その経験を活かしライターとして雑誌やWEBなどに、本のレビュー、映画レビューなどを書く。最近はエンタメに限らず、女性向き媒体でさまざまなジャンルの記事を執筆。第一回本にしたい大賞受賞。
著書「ほんとうはいないかもしれない彼女へ」(学研パブリッシング)。