野菜の皮や種で草木染めに挑戦!
最後にご紹介するのは、野菜を使って衣類を染める「草木染め」。
少し手順が多くなりますが、捨てるはずの野菜の皮を染料として活用できるのでとっても楽しいですよ!
草木染めに必要なのは、野菜の皮。
それと「焼ミョウバン」という、色を衣類にしっかりと染めさせるための媒染剤が必要になります。
焼ミョウバンはあまり聞き馴染みのない方もいるかもしれませんが、漬物の色を良くするのに使ったり消臭剤に使ったりとキッチンで大活躍してくれるアイテム。
100均やドラッグストアなどでも購入できるので、これを機にゲットしておくのもオススメですよ。
そしてもう1つ必要なのが、豆乳。
草木染めの染料はタンパク質に染まるので、まずは染めたい衣類を豆乳に浸すという下処理が必要になります。(シルクやウールなど動物性の繊維の衣類はタンパク質が含まれているので、この作業は必要ありません)
本当は無調整豆乳など濃度の濃いものを使うのが理想的なようですが、新たに買うのがもったいないので今回は普段飲んでいる豆乳を使ってみました。
まず豆乳を水で倍に薄めた液を作り、その中に染めたい衣類を浸します。
私は今回、子供が使っていたガーゼを2枚使いました。
30分ほどこの液に浸したあと、軽くしぼってから天日干しして十分に乾燥させれば下処理完了です。
下処理した衣類を乾燥させている間に、野菜の皮で染色液を作っていきます。
今回はナスの皮とヘタを3本分ほど鍋に入れ、十分に浸るくらいの水を入れて20~30分ほど弱火で煮ます。
※使う鍋はステンレス製が良いそうです。鉄やホーロー鍋だと化学変化や変色の可能性があります。
出来上がった液がこちら。ナスっぽい色味の液になりました。
この液に、下処理し乾燥させたガーゼを浸します。
次に、焼きミョウバンで作った媒染剤を作ります。
こちらは1リットルのお湯に焼きミョウバン5gほどの分量を混ぜ、よくかき混ぜれば完了です。
この媒染剤に、染色液に浸したガーゼを30分ほど浸します。
その後、もう1度染色液に浸し十分に乾燥させれば作業完了です!
もう1つアボカドの皮と種を刻んだもので染色液を作ってみました。
こちらは黄色っぽい液になりました。
先ほどと同じ手順で、染色液から媒染剤に浸す作業を行いました。
出来上がったガーゼがこちら。
比較用として染める前のガーゼを並べてみましたが、色が変わっていることが分かります。
左がナス、右がアボカドで染めたものです。
左はグレーっぽい薄紫、右は黄色っぽい色に染まりました。
野菜の皮を再利用することで、家にある衣類を染められるという意外な楽しみ方ができちゃいました!
野菜の種類や媒染剤の種類(ミョウバンやクエン酸などが使えます)などでも色の濃さや仕上がりが変わってくるそうなので、色々と試しがいがありますね。
夏休み時期はお子さんの遊びや自由研究にもよさそうです。
興味のあるものがありましたら、ぜひ皆さんも試してみてくださいね。
撮影・文/あるぱか
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