【Oさん宅(熊本県)】
技術職のご主人と奥さま、8才と4才のお嬢さんと猫の、4人と1匹暮らし。ご主人の趣味は木工とテニス、奥さまは縫い物や陶芸といったハンドメイドが得意な、モノづくり大好き一家です。
甘さを抑えたナチュラル感が魅力のOさん宅。家具や雑貨が好きでインテリアショップとして利用していた「コムハウス」を、家づくりのパートナーに選びました。5年ほど前からご主人が日曜大工に目覚めたこともあって、自分たちでできるDIYは、家を建てる当初から計画していたそうです。
いちばんの大作は、ダイニングから続く広いウッドデッキ。ネットで注文した木材を使い、ご主人が自作しました。「材料が重くて、必要な大きさに切り出すのに苦労しましたが、完成したときの達成感は今までと段違い!」とご主人。家族でひなたぼっこしたり、窓をあけ放して食事をしたり、ダイニングの延長線上に広がる空間を満喫しています。
家の中にもアイディアが満載。キッチンの収納棚の扉部分は、左側には黒板塗料を、右側にはマグネット塗料を塗って、おしゃれな連絡ボードとして活用。2階の子ども部屋と洗面室の扉にはカラー塗料を塗り、空間にアクセントを加えました。そのほか扉や床などに天然オイルを塗って風合いを出すなど、好きな家に好きなテイストをプラスしていったご夫妻。
「子どもたちも進んでお手伝いしてくれたし、つくる楽しみややりがいが家族の思い出になりました」。
モノづくりが得意な両親のDNAは、お嬢さんたちへとしっかり受け継がれていきそうです。
DIYをしたところ
- ウッドデッキ
- キッチン&ピアノ部屋&子ども部屋&サニタリー&寝室の扉の塗装
- 2階の床のワックス etc.
1F LD
16畳あるLD。開放的な吹き抜けに南向きの窓からやさしい光が降り注ぎます。鉄骨手すりを使ったスケルトンの階段も、こだわりのオーダー部分。
2F 吹き抜け
子ども部屋からバルコニーにつながる廊下からの眺め。大胆に梁を見せた吹き抜けに、シーリングファンがゆったりした空気感を生み出します。
1F LDK
ダイニングテーブルを置いてリビングとの境を明確にしました。床はレッドパイン材に天然オイルを塗って、落ち着いた雰囲気に。
1F ピアノルーム
奥さまが教室用につくったピアノルームは、引き戸を全開にすればリビングと一体に。上のお嬢さんが習うバイオリンの練習もここで。
DIYしました
リビングとつながるピアノルームの扉にはオリーブ色の天然オイルを塗って、さりげなくユーズド感のある風合いに仕上げました。
1F ウッドデッキ
ダイニングとつながって空間が広く見える点も、ご夫妻のお気に入り。夏場はハンモックを設置したり、バーベキューを楽しんでいます。
DIYしました
ネットで図面を探し、ご主人がつくったデッキ。床面には耐久性にすぐれたイタウバ材、土台にはサイプレスを使用。製作期間は1週間!
1F キッチン
飾り棚をつけて抜け感を出したキッチンスペースには、ステンレスのオーダーキッチンを。シンク下は掃除しやすいようオープンにしました。
ステンレスのキッチンに合わせて、レードルハンガーもステンレス製で統一。スマートな空間に奥さまの好きな赤の調理器具が映えます。
DIYしました
食器類などを収納する収納扉は、無塗料のシナ合板に黒板塗料とマグネット塗料を塗りました。見た目もかわいい連絡ボードに変身。
1F ダイニング
キッチン横の窓辺には、無垢材の床とマッチしたデンマーク製のチェストを。雑多なものを収納して、階段下のデッドスペースを有効活用。
1F リビング
リビングは、ハンドメイドが得意な奥さまのアトリエとつながりをもたせて。スリット窓とバルコニーにつながる2階の廊下も個性あるつくり。
1F アトリエ
アトリエは、お子さんの勉強スペースとしても活用。たっぷり収納できる造作棚を設け、棚の奥のクロスはほかとかえるなど遊び心もプラス。マスキングテープカッターも器用なご主人の手作り!
2F 子ども部屋
トップライトをつけた子ども部屋は将来2部屋に仕切れるように設計。2つとりつけた室内窓からはLDがのぞけて、家族の気配が感じられます。
DIYしました
子ども部屋はドット柄のクロスに合わせて、引き戸を水色にペイント。床板もコスト削減のため、自分たちで天然オイルを塗っています。
2F 寝室
壁のクロスを1面だけラベンダー色にしてリラックスできる空間に。「イケア」のペンダントライトをアクセントに、シンプルにこだわりました。
DIYしました
ピアノルームの扉と同様、寝室の扉も天然オイル仕上げ。グレーの天然オイルを使うことでユーズド感のある味わいに。床のオイルもDIYで。
2F 洗面室
小さめのタイル使いがかわいい洗面室。壁一面に設けた収納スペースは、ご夫妻が好きな「イケア」の収納ラックが入るように設計してもらったそう。子ども部屋の対面にある引き戸もブルーグレーに塗って変化を楽しんでいます。
1F 玄関
【写真左】日曜大工が趣味のご主人がここで木工を楽しめるように、土間スペースは広めにとりました。
大きめのクロークは大工道具の収納もラクラク。
DIYしました
【写真右】洗面室を2階に置いたため、玄関に洗面コーナーを設けました。小さな飾り棚もご主人作。好きな雑貨を置いて、奥さまもお気に入り。
外観
渋いモスグリーンのガルバリウム鋼板を使った個性的な外観。グリーンと赤が好きな奥さまの提案で赤いポストも設置しました。
教えて! DIY体験談
DIYをやってよかったと思うことは?
予算を抑えることも大事でしたが、何もないところから自分たちでモノをつくるということが好きだったので、よりオリジナリティあふれるわが家になりました。大満足です。
予想よりもつらかったことや困ったことは?
デッキ用木材の搬入日に主人が休日出勤で困っていたところを、近くの家の上棟だったコムハウスの大工さんが庭まで運んでくれて助かりました。
コストダウンになった?
コストを抑えた分、材料費や工具購入等の費用がかかり、結果、20万円くらいがプラスマイナスゼロ。トントンという感じです。
読者に何かアドバイスを
DIYはコストダウンの目的もありますが、自分たちの手でつくった世界にひとつだけのものが家に加わることで、
幸せ度がぐんとアップします!
雨にも負けず土台からつくった、自慢のウッドデッキ
DATA. Oさん宅(熊本県)
設計のアドバイス
コムハウス 小辻 由里さん
採光のために設けた吹き抜けがリビングの開放感をアップ
吹き抜けをとり入れた明るいLDを中心に、キッチン、アトリエ、ピアノルームを大きなワンルームとして家族が集えるプランを考えました。家事動線を短くしたり、2階に浴室と洗面室を置くなど、コンパクトで無駄のない生活空間が実現できたと思います。
コムハウス
コムハウスはインテリアショップやカフェも手がける熊本のハウスビルダー。インテリアから考える、ワクワクできる家づくりを提案。
家族構成 |
夫婦+子ども2人 |
敷地面積 |
242.98㎡(73.50坪) |
建築面積 |
62.93㎡(19.03坪) |
延べ床面積 |
118.41㎡(35.82坪) 1F 62.93㎡ + 2F 55.48㎡ |
構造・工法 |
木造2階建て(軸組み工法) |
工期 |
2010年9月~12月 |
本体工事費 |
1000万円台 |
設計・施工
|
㈱コムハウス TEL: 096-371-7525 |
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