【Tさん宅(京都府)】
以前住んでいた家のDIYリフォームがきっかけでインテリア好きになったご夫妻。「気取りがなくてカッコいい『TRUCK』の家具が好きです」。Mちゃん(9歳)、Rちゃん(7歳)、Yちゃん(4歳)との5人家族。
吹き抜けの2フロア分の窓からたっぷりの光と風が降り注ぐ、とびきり居心地のいいTさん宅のリビング。「どーんとした、ワンルームのような家にしたかったんです(笑)」というご夫妻のイメージどおり、1階も2階も仕切りを極力つくらず、吹き抜けの大きな窓から家じゅうに光と風を送り届けています。
この、のびやかで開放的な大空間を実現させるためにTさんが選んだのが、SE構法(強靭な木材と金物による軸組みと緻密な構造計算で、大空間が可能)による家づくりでした。
外観
日ざしをちょうどよくコントロールする軒庇 (ノキヒサシ)
【写真左】夏の高い日ざしは遮り、冬の低い日ざしは効率的にとり込む軒庇。「京都市は景観条例で軒庇が義務づけられているのも幸いしました」
【写真右】玄関扉をあけるとLDKなので、あえて側面につくったエントランス。反対側に通り抜けると、リビング前のテラスに通じています。
1F リビング
家じゅうに光と風を届ける 吹き抜けの大開口
家じゅうに光と風があふれているけれど、やっぱりリビングがいちばん好き
SE構法ならではの大空間&大開口。コンクリート土間の床はテラスと高さを合わせ、そのままテラスにつながる開放感が。
「TRUCK」の家具が似合うリビング。「ラフな感じが好きなので、土間コンクリートが経年変化するのも楽しみ」
2F 廊下
光と風を満喫できるキャットウォーク
【写真左】日当たりがいいので植物も生き生き。プランター台はご主人のDIY作品。
【写真右】2階の窓の開閉用に設けたキャットウォークは、光と風を満喫できる場所。冬はポカポカひなたぼっこ、夏は窓をあけて風を感じながら夕涼み。「雨の日や冬の室内干しにも最適です」
1F LD
「TRUCK」の家具が 似合う、ラフな質感も 心地よさのカギ
もともと、この敷地に立っていた築40年以上の家で暮らしていたTさん。「祖父母の家を譲り受けたのですが、なにせ古い家だから、寒くて、暗くて、ジメジメしていて(笑)。だから、建てかえにあたっては、明るくて暖くて、風通しがいいことを重視しました」とご主人。
自分たちの住みたい家(空間)を実現させるためにネットや雑誌でリサーチし、SE構法にたどり着いたTさん。「そのなかでいちばんセンスがよかったビルド・ワークスさんに依頼しました!」。「TRUCK」の家具が好きで“TRUCKの家具が似合う家”というテーマももっていたTさん。その感覚を共有してもらえたのが、決定打になったといいます。
SE構法による大空間以外にも、光や風をコントロールし、快適さにつなげる仕掛けが随所に施されたTさんのお宅。なかでも特徴的なのが、軒庇とリビングの土間コンクリートの床。担当の設計士によると「軒庇を設けることで、夏の高い位置からの日ざしを遮り、冬の低い日ざしはとり込むことができます。また、土間コンクリートの床にすることで蓄熱性が高まるので、お互いの相乗効果で、夏は涼しく冬は暖かい室内環境を実現させました」とのこと。
土間のラフな雰囲気は「TRUCK」の家具とも相性ぴったり。理想の家ができ上がりました。
部屋の奥に 光と風をとり込む 高い位置の窓
吹き抜けのリビングを通じ、1階はDKに、2階は子ども部屋&寝室に、心地よい光と風を送り届けます。
1F DK
「キッチンで料理をしていても 光と風を感じられます」
リビングからつながるDK。開放的なリビングに向かって料理ができます。DKの床は杉材のフローリングに。無塗装で仕上げました。
1F キッチン
光をとり込みながら 風の抜け道にもなる キッチンの勝手口
【写真左】設備優先でシステムキッチンを採用し、背面にカウンターと棚を造作。「かわいくなりすぎないよう、黒で引き締めました」
【写真右】ここに扉があるのとないのとでは、空気の流れが大きく違います。「三姉妹なので、みんなで立てるようにキッチンの間隔は広くしました」
1F 勉強コーナー
最小限の壁で 光をとり込み、 明るさを確保
ママのそばが大好きな三姉妹のために、LDKの一角に設けた勉強コーナー。リビング側からごちゃつきがちな机の上が見えないよう、腰高の壁で目隠し。
【写真左】勉強コーナーにホワイトボードをとりつけて、みんなのボードに。「マグネットもつくので、学校のプリントもここに貼っています」
【写真右】オープン棚におそろいの収納ボックスですっきり。「おもちゃや、リビングで使う日用品もここに収納しています」
階段
上下階に 光と風を通す リビング階段
奥さまたっての希望で、「箱を積み上げたような」ラフな雰囲気の階段に。スケルトン階段を構造材で包んだスペシャル仕様です。
2F 子ども部屋
裏山の景色を 楽しみながら 光と風の抜け道に
切り立った林に面しているので、大きな窓をつくり、景色を楽しみながらやわらかな光をとり込んで。天井を高くすることで、空間に広がりをもたせました。
2F 書斎
2階の吹き抜けまわりに設けたご主人の書斎。背面には壁一面の本棚も設置。「ほんの半畳ほどの空間ですが、この狭さがまたいい感じ。とても落ち着きます(笑)」
2F 寝室
光と風をコントロールできる 引き戸
「暗くしたいときや空気の流れを遮断したいときは閉められるようにしてありますが、基本は、いつもあけた状態。朝も気持ちよく目覚められます!」
2F 廊下&子ども部屋
ドアをあけると 流れ込む 吹き抜けからの光と風
【写真左】子ども部屋に通じるドアも基本的にはいつもあけた状態に。そうすることで、階段を囲んで2階全体がひとつの部屋になり、光も風も回り込みます。子ども部屋に通じる廊下の片側は全面を納戸に。
【写真右】子ども部屋部分は天井を高くして、ロフトを設けました。
1F 洗面室
室内に 風の流れをつくる 空気の出る窓
【写真左】玄関から入ったときに正面に位置する窓。「風の抜け道をつくると同時に、家に入ったときの“抜け感”も演出しました」。
【写真右】窓のおかげで湿気がこもらないので、床や洗面台も木材でナチュラルな雰囲気に。木材は防水効果のあるワックスで仕上げました。
1F 玄関
「玄関や廊下は無駄なスペースと思っていたので、思いきって省きました(笑)」。リビングとは腰壁でゆるやかに間仕切り。
DATA. Tさん宅(京都府)
設計のPOINT
㈱ビルド・ワークス 小島 広一さん
「仕切りがなく、無駄な空間がない家」というTさんの希望をもとに、南向きで道路(外からの視線)が下にある敷地の特性を生かし、南向きに大きな開口を設けた大空間で光と風のあふれる家を実現。上下階の温湿度差がなく、どこにいても快適な住まいにするために、魔法びんのように外壁で断熱し、吹き抜けでひとつの空間にすることで、家全体を快適な温湿度にととのえました。軒庇の効用なども生かし、パッシブハウス(冷暖房いらずの家)の基準もクリアしています。
【Profile】
代表取締役社長。敷地の特性を最大限に生かしながら、「安心・安全」「エネルギー」「コスト性」「デザイン性」のすべてにおいて高いパフォーマンスを発揮する、質のいい家づくりが評判。
家族構成 |
夫婦+子ども3人 |
敷地面積 |
257.21㎡(77.81坪) |
建築面積 |
64.59㎡(19.54坪) |
延べ床面積 |
108.77㎡(32.90坪) 1F 61.28㎡ + 2F 47.49㎡ |
構造・工法 |
木造2階建て(SE構法「重量木骨の家」) |
工期 |
2009年9月~2010年2月 |
本体工事費 |
約2350万円 |
3.3㎡単価 |
約71万円 |
設計・施工 |
㈱ビルド・ワークス TEL: 075-707-2223 |
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