こんにちは。家事コツ研究員のSです!
皆さんは着られなくなった衣類、どのように処分していますか?
比較的きれいな状態でサイズアウトしてしまったものなら、人に譲ったりフリマサイトに出品したりできますが、シミがついたり穴があいてしまったものはそうもいきませんよね。
そこでおすすめなのが、ゴミとして捨ててしまう前に「ウエス=使い捨て雑巾」にして、もうひと働きしてもらう道です。「そんなのとっくにやってるよん♪」という声が聞こえてきそうですが、なんとなく切り裂いて、なんとなく拭いて捨てていませんか?
もちろん「自家製使い捨て雑巾」ですから、作り方にルールはありません。
私もスキマ時間を見つけてはジョキジョキビリビリとウエス作りに励んできたのですが、古着を切っている途中で手が疲れて痛くなる、掃除をしているはずなのにウエスの糸くずで逆に汚れる、ウエスのサイズが合わなくて汚れが取りきれないなど、小さなイライラと闘ってきました。
そこで今回は、試行錯誤の末に私がたどり着いた、古タオルと古着からウエスを作るベストな方法と、オススメの保管法や活用術をご紹介したいと思います!
毎日掃除の強力助っ人アイテム「ウエス」とは?
「ウエス」とはもともと、工場などで機械の油汚れを拭くのに使われた小さなボロ布のことで、要するに「自家製使い捨て雑巾」です。ゴミや廃棄物を意味する「waste 」が語源だといわれています。そんなウエスの利点は…
⚫︎使い捨てできる→衛生的、時短
⚫︎古タオルや古着を最後まで有効活用できる→環境に優しい
⚫︎ウェットティッシュやキッチンペーパーをむやみに使わなくなる→家計にも優しい
環境にも家計にも優しいウエス。家のあちこちに常備しておくとかなり重宝します。まさにお掃除の助っ人アイテムなんです。
★ウエスの用途と適した素材
ウエスの用途は「掃除用」と「キッチン用」に大きく分類しています。
「掃除用」には、水拭きにも乾拭きにも使える素材を選びましょう。少し厚めで吸水性のあるコットン素材のTシャツやインナー、古タオルなどで作るのがおすすめです。フリースは水拭きには向きませんが乾拭きには適しています。
「キッチン用」はおもに油汚れを拭うために使用するので、吸水性にはこだわらず、合成繊維でもOKです。サイズタグやボタンなどはあらかじめ切り取っておきましょう。
また、デニムなどの硬い布、ハンカチのように薄すぎる布、ウールのように毛羽立っている布。経験上、これらの素材はウエスには向きません。
★大きさは大・小のみでOK!
以前は色々なサイズを作って使い分けていたのですが、管理が面倒になってしまい、今は「大」と「小」の2パターンに。結局これで十分です。「大」はだいたい30cm×20cmでおもに掃除用。「小」はざっくり手のひらサイズ。こちらはおもにキッチンで使います。
★作り置きしたウエスはランドリーネットで保管
切り分けたウエスが溜まったら、大きさごとに目の細かいランドリーネットに入れて保管しています。これなら各所に補充しやすいし、糸くずで汚れる心配もありません。
★必須アイテムは「裁ちばさみ」
作り途中で手が痛くなる問題、うまく歯が進まなくてイライラする問題は、裁ちばさみを使うことで解決!ウエス作りの際にはぜひ用意しておきましょう。それから、ウエスを作っているとどうしても糸くず汚れが出てくるので、気になる方は新聞紙の上などでどうぞ!
【実践1】古タオルでウエス作り
ではさっそく、古タオルで「大」サイズのウエスを作っていきましょう!
てぬぐいサイズの古タオルは「大」サイズのウエスを4枚作るのにピッタリです。長い方の辺の縁に、3ヶ所の切り込みを入れます。
そこから一気に両手で裂きます。この感触はわりとクセになる気持ちよさです。笑
手で裂いた断面はこのようになり、ハサミで切ったときよりも糸くずが出にくくなります。
反対側の縁をハサミで切れば完成。大きな手のひら2つ分くらいの大きさを目安にするとクイックルワイパーにもぴったりはまります。これなら水拭き、乾拭きもラクラクです♪
【実践2】古着Tシャツでウエス作り
かなり着倒した感のあるTシャツ(メンズSサイズ)。だんなさんからウエスにする許可をもらいました。こちらを使って大小のウエスをムダなく効率的に作っていきますよ〜!
まず、袖下の部分から上下に切り分けます。下半分の真ん中スソ部分にハサミを入れ、縦2等分に裂きます(身頃を2枚重ねた状態でも縦方向になら手で裂けます)。
裂いた2枚を広げるとこんな感じ。
さらにもう半分に裂きます。これで「大」が4枚できました。
残った上半分は、だいたい手のひらくらいのサイズに切り分けていきます。
「小」が22枚できました。
使いにくい首周りだけは捨ててしまいます。
ちなみにこちらは長袖フリースバージョン。袖部分は輪切りのまま使います。
【用途1】大サイズは掃除用として大活躍!
大サイズはブリキ缶に入れ、クイックルワイパーと一緒に納戸の隅にスタンバイ。
起毛したフリースで作ったウエスは、フローリングの乾拭きにピッタリ♪部屋の隅々のほこりや髪の毛を逃さずキャッチしてくれます(吸水性が低いため、水拭きには向きません)。
ウエスを放り込んだカゴは下駄箱の中にも。左側手前にあるスプレーは、セスキ炭酸ソーダを溶かしたもの。
玄関のたたきは、ほうきで掃き掃除をしたあとにセスキスプレーを吹きかけ「大」のウエスで拭きあげます。雨の日に、濡れた上着や長靴の水分を拭き取る際にも活躍しています。
【用途2】小サイズはキッチン&洗面台に常備
「小」サイズはフタが割れてしまったガラスジャーにまとめて入れて。コンロの奥が指定席です。
油の残ったフライパンやソースの残ったお皿は、洗う前にウエスでひと拭き。そのままポイッと捨てられるのでノーストレスです。食品の汚れを拭き取るだけなので、素材はどんなものでもOK。コンロ周りに飛び散った油なども、冷えて固まる前に拭っておけば安心です。
こちらは洗面台の下。クエン酸スプレーと一緒に常備。
洗面ボウルの汚れが気になったら、取り出してすぐに拭けるようにしておきます。トイレにも同様のセットを常備しており、ちょこちょこ掃除に役立てています。
かんたんエコなウエス作り、衣替えシーズンの今こそチャレンジを!
ウエスの作りのコツ、いかがでいたか?
じつはウエス作りに適している時期は、季節もの衣類の見直しで、ウエスの素材がたくさん出る衣替えのシーズン。まさしく今です!
作るまでは面倒そうなイメージですが、いざやってみるととってもかんたん&意外と楽しい♪しかも結果的に環境にも家計にも優しい!今回ご紹介した方法で、ぜひチャレンジしてみてくださいね〜。
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