こんにちは。「探さない家」を目指すライフオーガナイザー®の山田明日美です。
防災備蓄で、優先的に備える必要があるのが「水」。災害時、1人に1日3L必要といわれています。家族4人分で計算すると、3日で36L、7日だと84L必要で、その数なんと2Lペットボトルが42本!!
2Lが6本入るものが7ケース必要になりますが、賃貸など限られたスペースでは保管場所もなかなかとれず、重たくてかさばるため、備蓄が後回しになりがちに。
7ケース分を1か所に収めるのは、なかなか至難の業。しかし、「分けて」収めれば、狭いスペースでも置くことができるようになります。
ではまず、用意する水からご紹介します。
ペットボトルは「2L」と「500ml」の2サイズを用意
水は2Lペットボトルだけではなく、500mlの手で持てるサイズも用意します。
これは、夫が新型コロナウイルスにかかり自宅療養になった際、備蓄していた2Lペットボトルの水を渡したら、高熱が出ていた夫から「重たくて持てない」と言われたのがきっかけでした。
災害時では2Lは持ちづらいと考えられるため、すぐ使えるサイズの500mlペットボトルも準備しています。
自宅療養がきっかけで「分ける収納」に
自宅療養の際に、寝室に隔離して過ごした夫。廊下に椅子を置き、私が水や食べ物を差し入れていました。高熱で大量に水分を飲んでいた夫は差し入れした分だけでは足りなくなり、私が寝ているとき、水のあるリビングまで行ったそうで、隔離していたのに気が引けたとのこと。
この経験から、各部屋に水のストックを置くことにしました。
その後、副鼻腔炎で私も寝込んだのですが、部屋の中に水があるので移動もしなくていいし、とても楽だと気づきました。
次に、どのように家族4人の1週間分2L・42本分の水をストックしているのか、自宅の収納方法をご紹介します。
水のストック収納は各部屋に
ペットボトルのサイズと用途に合わせて、それぞれの場所に置いています。
①キッチンにそのまま置く
2Lペットボトルで1~2年以内の賞味期限のものをこちらに置いています。500mlの水と経口補水液も数本用意。(ここで2日分の水を備蓄)
②クローゼットの下に置く
500ml・24本の水は、無印のやわらかポリエチレンケース(深)に全て収まるのでこちらに収納。蓋をつけて、子供部屋のクローゼットの下に置いています。水1ケース分の大きさなら、クローゼットや押し入れに入れることができるのでおすすめです。
③寝室に置く
水と経口補水液をそれぞれ100均の収納箱に入れています。この箱にすべて入りきれないので、入らない分は①の棚に置いています。
④階段下収納に置く
5年保存水をこちらにまとめて置いています。重さがあるため、メタルラックに家族4日分の水を収納しています。
リビングに2日分、寝室とクローゼットにそれぞれ1日分(計2日分)、階段下に4日分で、4人家族の8日分のストックができるようになりました。
まとめ
まず、どれだけの水が災害時に必要なのか、ご家族で話し合うことから始めてみましょう。必要数を把握したら、水のように重くてかさばるモノは、サイズを小さくして各部屋、場所にストックを。そうすることで、防災備蓄と個室療養時の水分補給が叶う仕組みとなります。
こちらの収納法で、いざというときに慌てず、安心して過ごせるきっかけになりましたらうれしいです。
文・写真/ライフオーガナイザー®山田明日美
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