システムキッチンに標準装備されることが多く、どんどん身近になっている食洗機。でも「結局は手洗いしている」「お皿を入れるのが難しい」など、うまく活用できていない人が多いのも事実です。
そこで、「食洗機に毎日助けられています!」という整理収納アドバイザーの水谷妙子さんに、食洗機の使いこなしテクニック、食洗機に入れやすいキッチン道具の選び方を伺いました。
水谷さんは時短家事に役立つモノ選びについてまとめた書籍『水谷妙子の取捨選択 できれば家事をしたくない私のモノ選び』(主婦の友社)を11月26日に発売予定です。
食器も調理器具も“食洗機に入れられる”ことが選ぶ基準
料理は献立決め、買い物、調理、後片づけまでやらなければいけないことがたくさんある家事。なかでも水谷さんが特に負担を減らしたいと思っているのは洗い物だそう。「なるべく洗いものをしたくないから、食洗機対応のモノを選ぶようにしています」
これは、ある日の食洗機の様子。お皿やマグカップ、調理器具まで入れて一気に洗い物を済ませています。「フライパンなど大きいものも入れるために、中央に設置されていたカトラリー置き場は自己責任で一番奥に移動させました」
取っ手が外せるフライパン&鍋なら食洗機に入る!
水谷さんは、ティファールのインジニオ・ネオのフライパンと鍋を愛用中。「本体も鍋ぶたも食洗機OK、取っ手がワンタッチで着脱できる人気シリーズです。取っ手を外すことで食洗機に入れやすくなり、手洗いする手間が省けています」
水鍋やフライパンごとテーブルに運び、その場で盛り付けもしているそうです。「洗いものが増えるので、大皿に移し替えることはしていません」
まな板も食洗機対応であることが第一。「食洗機に入れやすい小さめサイズを2種類使っています。薄いほうがかさばりませんが、ペラペラだと心許ない気がするので5mmが私にとってはちょうどいい厚さです」
汁碗はプラスチックでなく食洗機OKの天然本漆碗を探しました
メインで使うお茶碗や取り分け皿、スープカップなどはすべて食洗機OKのもの。水谷さん宅では、汁碗も食洗機で洗っています。
「どうせならプラスチックより本物を使いたいと思い、熱や水圧に耐えられる天然本漆が塗られている漆碗を探しました。中川政七商店のものです」
こまごました調理器具は、シリコン製やミニサイズを選択
調理器具は、使いやすさと洗いやすさのバランスを考えて選ぶのがおすすめ。「食洗機OKでも使いやすくないとスムーズに調理できず時間がかかってしまうし、お手入れしにくいと結局出番が減って使わなくなってしまうからです。私はなるべく両立するものを選ぶようにしています」
無印良品のシリコーン調理スプーン(右)、シリコーンジャムスプーン(中)は、長年愛用しているアイテム。「耐熱性があるし、食洗機にも対応しています。泡立て器は、我が家ではてのひらサイズが1軍。理由はもちろん、食洗機に入れやすいからです」
そのほか、水谷さんは包丁やステンレスのキッチンバサミ、ボウルも食洗機対応のものを選んでいるそうです。台所仕事の負担を減らしてくれる食洗機、どんどん活用して効率よく家事をこなしたいですね!
水谷さんのテクニック、ぜひ参考にしてみてください。
取材・文/佐藤望美
プロフィール
水谷妙子(みずたにたえこ)
整理収納アドバイザー1級。夫と7歳の娘、5歳の息子、3歳の息子の5人暮らし。東京都在住。武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業後、無印良品で生活雑貨の商品企画・デザインを13年間務める。手がけた商品は500点超、調べた他社商品は5000点超。2018年「家が整うと、家族も整う」というコンセプトのもと「ものとかぞく」を起業し、個人宅の整理収納サービスやお片づけ講座を行う。雑誌やWeb、テレビなどで活躍中。モノについての幅広い知識や、独自の着眼点で使い方を紹介するインスタグラムが人気。
ホームページ taekomizutani.com
Instagram @monotokazoku
著書
「水谷妙子の取捨選択 できれば家事をしたくない私のモノ選び」
(主婦の友社刊・1300円【税別】)
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