日本で最もポピュラーなスコッチウイスキー「ジョニーウォーカー」。
ウイスキーはあまり飲まなくても、ブランドだけは知っているという人は多いのではないでしょうか?
スコッチウィスキーデビューに備えて、またギフトにするときの参考に、ジョニーウォーカーの特徴をまとめてみました。
ジョニーウォーカーってどんなお酒?
ジョニーウォーカーは、1830 年、スコットランド南部のキルマーノックという街の食品店が製造を開始、販売したウィスキー。スコッチウィスキーの、世界的に有名なブランドです。
創業者の名前ににちなんで「ジョニーウォーカー」と名付けられました。
スコッチウイスキーの銘柄としては世界で一番ポピュラーで、イギリス王室御用達。売り上げは200ヶ国以上で年間およそ1億本以上という、世界中で手に入りやすいスコッチウイスキーです。
ジョニーウォーカーには色々なタイプがあり、ラベルの色によってわかりやすく分類されています。日本では、赤ラベルは「ジョニ赤」、黒ラベルは「ジョニ黒」と呼ばれファンの間で親しまれています。
ラベルの種類はどんなものがある?
ジョニーウォーカーのウイスキーシリーズには、おなじみの赤、黒を始めとして、ブルーラベル、グリーンラベル、ゴールドラベル、プラチナラベルなど多くのラインナップがあり、それぞれの製法や年代によって分類されています。
それぞれのラベルの特徴は?
ジョニーウォーカーの主なラベルごとの特徴は下記の通りです。ハイボールなどにアレンジしてもおいしい赤から、とても普段飲みにはできそうにない高級路線まで、様々なジョニーウォーカーが揃っています。
・ジョニーウォーカー「赤ラベル」
ジョニーウォーカーシリーズの中で、現在世界でもっとも売れている、「ジョニ赤」の略称で知られる赤ラベル。日本でも手に入りやすい定番商品です。700mlで1000円前後と、ジョニーウォーカーのなかでは、お財布にやさしいので、ジョニーウォーカーを試してみたい!となったら赤ラベルからがよいかもしれません。
香りは、ハチミツをほのかに感じる甘さがありながら、スコッチウイスキーらしいスモーキーさも兼ね備えています。バランスも良く、奥行きのある贅沢な風味を味わえる安定感はバツグン。
飲んだ後の余韻も十分で、コスパの良さでは右に出るものがいない、ジョニーウォーカーの魅力を発見するのに最適な一本です。
・ジョニーウォーカー「黒ラベル」
12年以上の熟成を経た選りすぐりの原酒が40種類ブレンドされた、ジョニーウォーカーの代表的なラベル。クセがないのに旨味はしっかりとしていて、ファンが多いのもうなずけます。ジョニーウォーカーが世界に誇るブレンドの傑作ですが、価格は3000円前後とお手頃です。
・ジョニーウォーカー「グリーンラベル」
15年以上熟成させたシングルモルトの個性的な味わいを楽しめる一本。爽やかな草の香りを感じながら、バランスのとれた味わいに舌鼓を打つ、そんなひとときを過ごすことができます。
価格は定番商品の黒ラベルの3割マシで、4000円前後。ややクセのある香りなので好みは分かれるところですが、ウィスキー通なら一度は試してみたいつう好みの味と香りです。
・ジョニーウォーカー「ゴールドラベルリザーブ」
ゴールドラベルというと相当高いのかと思えばそうでもなく、4000円前後で購入できます。
味の特徴は黒ラベルの風味を生かしたブレンディング。スモーキーさとハチミツの甘さ、フルーティーな香りなど、力強さと華やかさを感じる味わいです。舌触りがよく、飲み口もすっきりとして優等生的なので、番人受けする無難な味とも言えそうです。
ボトルやケースの豪華さで、贈り物にするなら断然黒よりはこちら、となるとても美しい商品です。
・ジョニーウォーカー「ブルーラベル」
長期間の熟成を経た非常に希少なモルトとグレーンのみを用いたブレンドだけに、価格は一気にジョニ赤の10倍以上。青みがかったボトルとゴージャスなボックスで、高級感が漂います。使用している瓶は19世紀に使用されたものを再現したものということです。
ジョニーウォーカーのブルーラベルは、他のラベルの中でも高級路線なので、長い年月をかけて熟成されたウィスキーがブレンドされています。芳醇で重厚な味わいと、華やかな琥珀色の輝きで、ウイスキー好きにはたまらない一本。特別な方への贈答品にもピッタリですね。
・高級ブルーラベル「キングジョージ5世」
高級路線のブルーラベルのなかでも、さらに高級な「キングジョージ5世」。価格はさらに普通のブルーラベルの10倍、10万円超えです。
ジョニーウォーカーがキングジョージ5世から、英国王室御用達を授かったことを記念して造られた最高級品なので、他のラベルをはるかに超える価格で販売されています。アマゾンの並行輸入で購入することができますが、味わったことのある人は少ないのではないでしょうか?
・ジョニーウォーカー「スウィングラベル」
背の高い角型のボトルに斜めのラベル、これがジョニーウォーカーの定番ですが、このスウィングラベルは独特のしずく型。名前の通り軽くゆらすとスウィングします。船に乗せて揺れても倒れないようにとの粋な逸話があるように、その昔、豪華客船で船旅をするような層に愛された一本だそう。
高級志向なのはボトルだけでなく中身も同様で、ブレンドされる原酒は熟成17年以上。液色が濃く、香りはブラックチョコレートのような重さを感じるもの。ブラックチョコレートをつまみにすると、最高のマリアージュが楽しめるようです。
価格は4500円から。これだけ高級感のあるボトルとリッチな雰囲気を楽しめてその価格帯なら、かなりお買い得感のある一本といえますね。
・ジョニーウォーカー「18年」
18年以上熟成された原酒を使ったジョニーウォーカー18年は、元々ジョニーウォーカーの創業家が、大切な友人とプライベートで楽しむためのウィスキーとして誕生。その後、プラチナムラベルとして市販されるようになったものがモデルチェンジしたものだそうです。
甘めでフルーティーな口当たり、芳醇で濃厚な香りの広がりは、プラチナラベルからの流れをくんでいるもの。18年という長い熟成期間を経ているので、アルコールの刺激は少なくまろやかです。
スコッチウイスキーが初心者の方へのギフトとしても外さないおいしさと高級感がありながら、価格は7500円程度と抑えめです。
あなたにぴったりのものを選ぶためのコツ
ジョニーウォーカーと一口に言っても、ラベルによってそれぞれの味わいが違うことがわかりましたね。
そして、さらに細かく分けていくと、それぞれのラベルでも、年代によってまた風味も味も変わってくるものなんです。
自分にぴったりの一杯を見つけるには、そんな各年代のジョニーウォーカーを揃えているバーに行くのがおすすめです。
「ジョニーハイボールバー」(東京都渋谷区)なども、最近のハイボール人気の流れで登場した新店舗。期間限定なので、試してみたい人はお早めに。
また、大阪には、ほぼ全てのジョニーウォーカーを取り揃えた「ウォーカーズ バー」(大阪市中央区)という、ジョニーウォーカー専門店もあるそうです。
おすすめの飲み方を紹介!
ジョニーウォーカーをさらにおいしく楽しめる、スコッチウイスキーの基本的な3種類の飲み方について、ご紹介します。
1.ストレート
ウイスキーの原液をグラスに注ぎ、色と香りと味をそのまま楽しむ飲み方です。
シンプルな飲み方だけに、実はグラスの選び方が重要なポイントになるのですが、ウイスキーの色を楽しめるよう、グラスはもちろん透明で。香りを楽しむためには、底の部分が丸みを帯びて、飲み口の部分がすぼまった、卵型のグラスがおすすめです。
ワインのテイスティンググラスのように大ぶりだと、アルコールの香りばかりが強くなる傾向があるため、グラスは小さめのものを選ぶと良いでしょう。
2.ロック
最後まで味が薄くならないよう、溶けにくい大きな氷を使うのがポイント。バーなどでは、バーテンが時間をかけて角のない丸い氷を作っていますが、これは自分で作るのは無理。普通の氷でも良いのですが、自宅で飲む場合は丸氷の製氷機なども市販されています。
飲んでいる最中は、氷が溶けやすくなるので混ぜすぎないことが大事です。あまりいじるとm香りもとんでしまい、残念なことに。
3.水割り
自分の好みの濃さに割れば良いのですが、ウイスキーと水を1:1で割る程度から徐々に水を増やして、自分の好みの量を探し当ててください。
4.ハイボール
暑い夏にさっぱりと楽しみたいときや、喉が乾いているときにおすすめなのがハイボール。ウイスキーに氷と炭酸水を注ぎ、軽くまぜれば出来上がりです。
お好みでスライスレモンを入れて楽しんでもOKです。
5.コークハイ
ウイスキーをコーラで割るコークハイ。スモーキーなフレーバーが特徴のスコッチウイスキーで作ると、独特の香りが立ち上って大人の味に。
6.ゲーリックコーヒー
アイリッシュウイスキーをコーヒーで割る「アイリッシュコーヒー」はなじみがありますが、同様にスコッチウイスキーをコーヒーで割ったものが「ゲーリックコーヒー」です。
濃いめに入れたコーヒーに、その1/10程度の量のスコッチウイスキーを入れ、ゆるく立てたホイップクリームをのせます。寒い季節にぴったりの、体も心もホカホカになる幸せなドリンクです。
まとめ
しばらくおじさんの飲み物扱いをされてきたウイスキーですが、最近はハイボールなどで若い層や女性にも浸透してきていますね。知れば知るほど奥の深いスコッチウイスキー、ジョニーウォーカーの世界、このまとめから、自分好みの一本がみつかりますように。
文/伊波裕子
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます