小さな子にとっては、毎日が新しい経験です。季節の行事はもちろん、初めての買い物、初めてのお手伝い、初めてのお留守番…。ほかにも、歯磨き、着替え、あいさつ、食事のマナーなどの毎日の生活習慣も楽しく身につけ、「できた!」という達成感をもたせてあげたいものです。
「どうしてそうするのか?」をきちんと伝えたら、興味をもって日々の生活を楽しめるはずです。夏休み、トライしてみたい5つのチャレンジをご紹介します。
できるよ!①行事の意味を知って楽しもう!
盆踊りや縁日の出る夏祭りは、子どもにとってとても楽しい行事ですよね。盆踊りは亡くなったご先祖様に楽しんでもらうために踊るので、元気な姿を見せてあげようね、など話してあげると「見守られている」気持ちや感謝の思いも意識するようになるかもしれませんね。
行事の由来の説明は、日本の伝統や文化、そして家族の歴史にもつながり、心を育む土台になるでしょう。
できるよ!②そうめんを作ってみよう!
お湯を湧かした火を止めてそのまま2分ほど待てばできあがり、というそうめんのゆで方があるのをご存知ですか? お湯を沸かしたり、湯を切ったりするところは親が、そのほかはお子さんに手伝ってもらい、いっしょに作ってみましょう! 自分でやってみると、食べるときもしっかり味わうようになります。
そうめんの美味しさのコツは「流水でのもみ洗い」ということを、身をもって体験できますよ。
できるよ!③憧れのお仕事拝見!
夏休み、旅行や帰省で飛行機に乗りましたか? 子どもの憧れの職業の一つ、パイロットや副操縦士はどうやって飛行機を操縦しているのでしょう? 鞄の中には何が入っているのでしょう? 仕事への興味は、やる気の第一歩。
お花屋さん、ケーキ屋さん、器を作る人、野菜やお米を作る人、折に触れて世の中のいろんな仕事について子どもと話していくと、一歩踏み込んで世の中を見られるようになるのではないでしょうか。
できるよ!④夏休み中に補助輪はずしにチャレンジ!
子どもと遊び時間が増える夏休みは、補助輪はずしにチャレンジする絶好の機会。まずはサドルの高さやハンドルまでの距離など、自転車が体に合っているかどうかをチェックして。ペダルをこがずに地面を蹴ってバランス感覚を身につけると進歩が早いようです。大人は少しだけ手を添える程度にして、じっくり見守ってあげましょう。この機会に交通ルールもしっかり教えてあげてください。
できるよ!⑤大雨、かみなりから身を守る!
異常気象が当たり前になってきた昨今。常日頃から災害に対する意識を高め、いざというときには、自分で自分の身を守れるようにしておきたいものです。
道路を歩いているとき急な大雨で水が溢れてきたら? 公園で遊んでいるとき雷が鳴ったら? 地震のときエレベーターに乗っていたら? 家族の連絡はどうとる? などシチュエーションに合わせて、万が一の備えを日々積み重ねておきたいですね。
できるよ!⑥お礼状を書いてみよう!
最近はメールやラインなどが主流になってきたため、意外にハガキや封書の宛名の書き方、切手の貼り方などを知らない子が増えています。書くときや受け取ったとき、メールやラインとは違うアナログの楽しみもありますから、おじいさん、おばあさんをはじめ、親戚、いとこなど、夏休みにお世話になった人へのお礼状をいっしょに書いてみましょう。
ちょっと手描きの絵を添えるなど工夫できるのも、ハガキや手紙ならではの楽しみですよね。
毎日の生活の中で、生きる力を育てる!
『できるよ!せいかつ366』
幼児期から小学校の低学年までに「できるようになりたい」「経験したい」「知っておきたい」ことを季節感も盛り込みながら1日1ページ366日分を紹介しているこの本。
監修は文京区立お茶の水女子大学こども園園長であり、お茶の水女子大学教授の宮里暁美先生。
「くらし」「食べ物」「行事」「運動」「健康」「マナー・ルール」「ことば」「仕事」「工作」「あそび」「おりがみ・あやとり」「歌」「知識」「読み物」など14ジャンルと多岐にわたって、毎日の生活の中で子どもたちが出会う出来事を集めて、わかりやすく解説している「子ども生活百科」です。
まとめ
本書の前書きに「生活とは、世の中でくらしていくこと。生活するということは毎日人と関わって過ごすということ」という監修者宮里暁美先生の言葉があります。いろいろな人や物事との関わり、季節の変化をただやり過ごすのはもったいないですね。毎日1つでもいいので、少しだけ丁寧に日々の生活を考える、そのお手伝いをしてくれる一冊です。1日1ページの積み重ねが、経験や知識を豊かにし、子どもの生きる力を育ててくれるでしょう。
文=藤田実子
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