コラム

ママにもデメリットが！“添い乳”で気をつけたいポイント３つ

更新日：2017.10.28

慣れない育児や、なかなか寝ない赤ちゃんのお世話に疲れたママの強い味方といえば「添い乳」ですよね。
コツをつかんでしまえば、起き上がることなく授乳できるため、ママ自身の疲労回復にもピッタリな方法です。
ところが、ラクだからといつまでも添い乳に頼り切っていると、後々痛い目を見ることも…。そこで今回は、ぜひ知っておいてもらいたい、「添い乳が引き起こすかもしれないトラブル」を３つご紹介したいと思います。

１．腰痛の一因になる

産後のマイナートラブルのひとつとして知られる“腰痛”ですが、屈んだ姿勢でのお世話や抱っこを続けることと並んで、添い乳が原因にあげられるケースは意外と多いんですよ。
横になった状態で授乳できる添い乳は、一見するとママにとってラクな姿勢に見えますが、実は横向きの姿勢をとり続けることで骨盤や背骨に歪みが生じてしまうものなのです。

とくに、赤ちゃんの寝る位置が決まっているなどの理由から、夜通し同じ方向で添い乳している方は要注意です。
気付かないうちに骨格が歪んでしまってからでは、なかなか自力で矯正することは難しくなってしまいます。
また、赤ちゃん自体も、いつも同じ方向を向いて寝るクセがついてしまうので、向きグセに繋がりやすくなりますよ。

添い乳をするのであれば母子で同じ布団を使い、一手間加えて、きちんと両乳で授乳するようにしてみてください。
また、赤ちゃんが隣で寝ていることによって、無意識に寝相が固定されていたりするので、時間の余裕をみてはストレッチや柔軟運動を取り入れてみることをオススメします。

２．眠りが浅くなる場合も

赤ちゃんの寝つきが悪くて添い乳を導入した、というママの声も多く聞かれます。確かに添い乳は、抱っこや背中をトントンして寝かしつけるよりも軽い負担で眠らせることができますよね。
しかし、ラクだからといって、いつまでも添い乳に頼ってばかりいると、赤ちゃんは成長とともに「一緒に寝ていたはずのおっぱい」を探して短いスパンで目を覚ましてしまう場合がありますよ。

生後半年頃から1歳前後にこの傾向が強まると言われており、多くの赤ちゃんが1時間から3時間の感覚で目を覚まします。
夜間に限っては、新生時期と同等、あるいはそれ以上の頻度でおっぱいを求めることもあるほどです。
添い乳とはいえ、ママも一度眠りから覚めなくてはいけないため、細切れ睡眠が続くことになって睡眠不足から慢性的な疲労状態に陥りやすくなってしまいます。

もし、少しでも夜中に起きる回数が増えてきたと感じたら、早めに添い乳以外の寝かしつけ方法も模索してみることをオススメします。
もちろん、夜中に目を覚ます回数や感覚は赤ちゃんによって個人差がありますから、ママが負担に感じているかどうかをひとつの目安としてみてくださいね。

３．虫歯リスクが高まるという意見も

母乳には糖分が含まれていることから、乳歯の生えた赤ちゃんに添い乳をしてしまうと、虫歯のリスクを高めるという意見もあります。
しかし、実際には添い乳をしていた子ども全員が乳歯に虫歯ができているわけではありません。
虫歯のかかりやすさは子どもも大人も個人差が大きく、どんなに気をつけていても、できてしまう人もいれば、最低限の手入れだけで予防できる人もいます。

このように、赤ちゃんが虫歯にかかりやすい体質かどうかは成長してみないと分かりませんから、リスクを最小限に抑えたいのであれば夜間の添い乳は避けるべきかもしれませんね。
でも、定期的に歯医者へ通えば早期発見も可能ですし、添い乳をしなくても虫歯になるリスクはありますから、気にせず添い乳を続けるという選択も悪いものではないでしょう。
保護者の考え方を中心に、気になるのであれば保健師や歯科医などの意見も伺い、できるだけ心身に負担のかからない選択をできるといいですね。

取り入れ方次第ではとても便利な添い乳ですが、一歩間違えると思わぬトラブルへと発展してしまう可能性もあることを知っておいてくださいね。でも、だからといって今すぐやめる必要もありませんが、「体力に余裕のある日は座って授乳してみる」「機嫌がよければお歌やトントンにも挑戦してみる」など、少しずつ切り替えられるとよいのではないかと思います。

＜プロフィール＞
りうな
ライター
2男1女の育児をしながら、ママも子どもも明るく楽に過ごすためのメソッドやテクニックをWEB媒体に発信中。また、育児テーマのみならず、美容やライフハックなど、日々の暮らしに生かせる身近なネタも得意分野。

写真© photoartisan - Fotolia.com

Profileりうな

ライター
2男1女の育児をしながら、ママも子どもも明るく楽に過ごすためのメソッドやテクニックをWEB媒体に発信中。また、育児テーマのみならず、美容やライフハックなど、日々の暮らしに生かせる身近なネタも得意分野。

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