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やりがちなNG行動!やってはいけない火の消し方
万が一、火事が発生して初期消火を行うとき、誤ってやってしまいがちな消火方法をご紹介します。
① 火を消すために布でバタバタと仰ぐ
火を消すとき、布でバタバタと仰いでしまうと、かえって空気を送り込み、火を大きくしてしまう可能性があります。もし、シーツやタオルなどの布で消火を行う際は、水で濡らして軽く絞り、火元全体を覆うようにかぶせるだけでOK。空気に触れさせないようにすることが重要です。
② 油火災や電気火災で水をかける
油火災や通電状態の電気火災では、絶対に水をかけてはいけません。油火災では油の飛び散りや、火の勢いが増してしまう危険性があり、電気火災では感電の恐れがあります。
正しい消火方法について
では正しく消火するには一体どのように行動をすればよいのでしょうか。ここからは、お家で起こりやすい出火原因ごとの適切な消火方法をご紹介します。
① 天ぷら油などによる油火災
消火器で初期消火を行う場合は、放射距離が近いと油が飛び散る危険があるため、4〜5m離れたところから徐々に近づいて行います。消火できたらガスの栓を閉じて、鍋のフタ等で空気の遮断を続けましょう。
もし消火器がない場合は、水で濡らして軽く絞ったタオルや布で、火元全体を覆うようにしてかぶせて窒息消火させます。このとき、複数枚かぶせると効果的です。火が消えたと思っても、決してすぐにはとらないのがポイント!
② 電化製品やコンセントからの電気火災
電化製品やコンセント、電気コードなどから出火したときは、まずブレーカーをOFFにして電気を遮断。その後、やけどに注意して、電気プラグをコンセントから外し、消火器や消火スプレーなどで消火します。
このとき、消火器や消火スプレーは、必ず電気火災に対応しているものを使用しましょう。もし消火器等がない場合は、電気遮断後に水で消火します。
③ 石油ストーブによる火災
石油ストーブから出火した場合は、消火器で初期消火を行うのがベスト。消火器がない場合は、水で濡らしたタオルやシーツなどで、ストーブ全体を覆い、空気を遮断しましょう。
上から複数枚重ねて、さらに水をかけると、消火できる可能性が高まります。もし消火できたとしても、かぶせた布はすぐには取らず、そのまま119番へ通報してください。
④ 着ている服に着火した場合は
フリースやニットなどの燃えやすい服を着用しているときに、ストーブの近くで暖まったり、コンロで調理をしていると、そのまま火が服に移る場合があります。これを着衣着火と呼び、年間で100人近くもの方が亡くなられている、家庭で起こりやすい火災の一つです。
万が一、着衣着火が起こってしまった場合は、すぐに水をかけたり、浴槽に飛び込みましょう。もし周りに人がいなかったり、水が近くにない場合は、急いで横になってください。火は上に向かって広がるので、立ったままだとあっという間に燃え広がってしまうためです。横になったら、すぐに火が付いている部分を床に向けて、空気を遮断して消火します。
なお、どんな状況でも初期消火を行ったあとは、安全のため、119番通報をしましょう。
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