「キャラ弁でもっと料理を楽しんでもらいたい!」
4人の子どもたちのママであるよんぴよママさんは、暮らしニスタで2015年に行った『華やかお寿司コンテスト』で金賞を受賞するなどキャラ弁のスペシャリスト。可愛い動物のお雛様をかたどったお寿司など、見た目にも華やかで楽しいレシピの数々は暮らしニスタ読者の間でも大人気です。お料理上手なよんぴよママさんがキャラ弁を作り始めたきっかけは?
「キャラ弁を作り始めたのは、今10歳の長女が幼稚園に入園するのがきっかけ。キャラ弁ブログで作り方を見て、『きっと娘も喜ぶはず!』と思い挑戦してみました。多くのママさんのキャラ弁を始めるきっかけは、子どもの好き嫌いを克服するためだったりするじゃないですか。我が家の子どもたちはそろって食いしん坊(笑)。幼稚園でもお弁当も給食もほぼ完食するような子たちなので、キャラ弁作りは子どもを喜ばせるのが目的でした。作るのが楽しくて続けてきたのですが、お母さんが楽しんでいると子どもも嬉しいみたい。でも、子どもたちがキャラ弁を卒業したいと言ったら、やめるつもりでいます。そうしたら、また違う形でお料理を楽しめる方法を探したいですね」
キャラ弁は子供たちの好みを配慮しながら、栄養バランスのいい食材を入れるなど、愛情いっぱいの工夫がたくさん。
「『美味しそう!食べたい!』と思えるかどうかがいちばん大事。ビジュアルにこだわるあまり食べ手のことを忘れることがないように味付けや食材の組合せも考えるようにしています。正直に言うと、きれいに仕上げることが私にとっては課題。基本的に大雑把な性格なので、きちんと仕上げるのが苦手で…。でも、キャラ弁を作っていくうちにちょっとした手間と工夫で見ばえが華やかになるとわかって。赤色や緑色など、どの色の食材を多めに入れたら彩りよく明るく見えるのか、作り続けるうちにコツをつかめるようになりました」
育児はストレスをためず、頑張りすぎないがモットー!
中学2年生の男の子から、一番下は4歳と、まだまだ手がかかる子どもたち。大変だからこそ、「頑張りすぎないこと」が子育てのモットーです。
「暮らしニスタに登場する方たちは皆さん、素晴らしいママさんばかりでお恥ずかしいのですが。長男の口癖は『お母さんって本当に適当だねぇ』なんです(笑)。反論? その通りなんで、しません。理想の母を目指すあまり、現実とのギャップを感じて罪悪感を抱いたり、ストレスを感じたり…。母親になりたての頃は、思うようにできないことに常にイラだち、ストレスだらけでした。長男は育児書の通りにいかない手のかかる赤ちゃんで。愛おしい我が子との生活なのに泣いてばかりでしたね。4人の子ども達に鍛えられて、今は格好つけず、出来ないことや失敗も多い“完璧ではないお母さん”をそのまま見せるように。そんなお母さんを受け入れてくれている子どもたちには本当に感謝しています」
大切にしているのは、母親として4人の子どもたちと一緒に成長しながら、自分自身が生活をウキウキ楽しむこと。心のアンテナがビビッとくるのは、子どもの頃からやってきたお料理やモノ作りだったといいます。
「私は6人兄弟の4番目なんです。母は子どもたちが将来困らないように小さい頃から家事全般を教えてくれましたね。お料理も早くからやっていました。小学校に上がるか上がらないかの頃には包丁を持っていたんじゃないかな。毎日のご飯のお手伝いや掃除、洗濯は当番制か、家族みんなでじゃんけんをして役割分担。ケーキが食べたければ、自分で作るのは当たり前。4歳上の姉がお裁縫など上手だったので、私も中高生のときには自分の服を作っていましたね。お裁縫や編み物などは、『どんどんやりなさい』と両親が材料費を出してくれたので、何か手作りすることは子供の頃からの大好きな趣味なんです」
モノ作りは、子ども達が寝静まった夜に集中してやることが多いそうで、銀賞を受賞した「手作りインテリアライトコンテスト」の作品づくりには、こんな裏話が…。
「学生時代はデザイン専攻をしていたので、ステンドグラスを習っていました。『手作りインテリアライトコンテスト』は、素敵なステンドグラス風のアイデアがどんどん投稿されていたのでどうしようと思っていたところ、長男が数年前にハロウィンパーティ用に制作したピニャータを思い出して。ピニャータは風船をベースにはりぼてを作って、後で風船を割って取り出し、中に出来た空洞にお菓子を詰めて使うようにしました。100均のセリアでレース模様のマットを使ったら、イメージ通りのカワイイものに。夢中で作っていたらなんと夜中の3時!作り始めてから4時間も経ってました。間に作業をすることもありますが、基本作業は没頭できる夜。昼間だと子どもも一緒にやりたがりますが、『これはお母さんの楽しみなの。とらないで!』と言って自分だけのお楽しみ時間にしています」
“レアキャラ”のお父さんに子どもたちはべったり!
兄弟の多い家庭で育ったよんぴよママさんにとって、4人の子どもたちとのにぎやかな生活は幸せいっぱい。旦那様も子育てに協力的なおかげで助かっているのだとか。
「出産時は遠方に住む母に来てもらって助けてもらいましたが、ふだんは頼ることができません。基本は主人と私で頑張っています。主人は仕事で朝しか子供たちと接する時間がないので、いない間もお父さんの話題をして、ほめちぎるようにしていました。そうしたら作戦通り、見事にみんなお父さん大好きっこに。休みの日はどの子もお父さんの横にべったり。私のところにはほとんど来ないくらい。末っ子なんて寝かしつけはお父さんがいいって指名してくるんですよ。長男が言うには『お父さんはレアキャラだから、ちょっとでも一緒にいたい』みたい(笑)」
子どもたちだけでなく、もちろんよんぴよママさんに対しても優しい旦那様。悩んでいると声をかけてくれるし、完全サポートしてくれるそう。
「主人は『家事を頑張りすぎて疲れちゃうより、ちょっとくらい手抜きしても全然かまわないよ』と言ってくれています。実は結婚してから一度もケンカをしたこともなくて。もしかしたら、密かにガマンしてくれているのかもしれませんね(笑)。今難しいなぁと感じていることは、子どもたちの年齢差があるので、家族みんなの興味や好きなことがなかなかそろわないこと。ふだん家族そろって出かけたりするのもなかなか難しいので、年に何度かは一緒に出かける機会を作るようにしています。お正月に初めて家族みんなでボーリングに行ったら、すごく楽しかったのでまた行きたいですね」
最近ハマっているのがアロマテラピー。数年前からアロマ講座を受講して勉強。アロマの知識を毎日の生活にもとりいれているそう。
「アロマは香りをただ楽しむだけではなく、掃除、料理、美容に役立てています。頭痛や熱があるときはペパーミント、咳が出るときはユーカリのアロマを。おかげで子どもが病院に行く頻度も減り、家庭ですぐに対処できることが増えました。インフルエンザが流行っている時期は朝晩、抗ウイルス効果の高い精油をディフューズして予防。お料理にはレモンなどの柑橘系、ジンジャー、バジル、シナモンを使うことも。油汚れや油性マジックを落すときは柑橘系のアロマ。トイレの消臭にはグレープフルーツ、ペパーミント、洗濯物の部屋干しには抗菌効果の高いものを使っています。何より自分自身の癒しにつながっているので、アロマはずっと続けていきたいです」
主婦としての時間、家族との時間、自分ひとりの時間…、どれも充実した時間を過ごしているよんぴよママさんのこれからの夢を聞いてみると、「ワクワクすることと、ほっこりすること。これにつきます!」と素敵な笑顔。何事も本気で楽しんでいるからこそ、毎日がキラキラと輝くのだと教えられました。
「忙しい生活の中でもほっこりする時間を大切にしています。今までは自分の“わくわく”と“ほっこり”を見つけてきましたが、これからは家族や他の人たちの“わくわく”や“ほっこり”を見つけるお手伝いが出来ればいいですね。そんな気持ちから、キャラ弁教室やアロマ講座を始めました。まだまだ手さぐりですが、自分のできることの幅を広げられるように少しずついろいろ挑戦していきたいです」
取材・文/福田恵子
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