温泉旅館に泊まったなら、現地の食事を存分に楽しみたいもの。旅館の食事“全部見せ”シリーズ、今回は大分県・別府温泉、星野リゾートの温泉旅館「界 別府」です。
もっと見る⇒⇒源泉数&湧出量、日本一の実力。大分「界 別府」はお宿の中に温泉街あり♡
眠らない街、別府は海の幸が盛りだくさん!季節の会席は全部で7品
「界 別府」は、日本一の源泉数と湧出量を誇る別府温泉に位置しています。温泉でつるつる肌になった後は、半個室のお食事処で特別会席を満喫!
お品書きには「かぼす」「椎茸」「魚介」など美味なキーワードが並んでいて、期待感がグッと高まります。そう、大分県には別府港があり新鮮な魚介類をいただくのに最適な場所。農産物にも特産品がたくさんあります。
それでは参りましょう
先付け:かぼす麺と雲丹のジュレ仕立て
先付けはテンションの上がる一品であってほしい!さっそく名産品のかぼすが登場です。かぼすの果汁を練り込んだ麺が、かつおだしのジュレとよく絡んでさっぱり濃厚。ひんやりつるっと、食欲を刺激してくれます。
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煮物碗:鰻と山芋の博多
博多とは、和食用語で色の異なる素材を重ねて切り口に模様を出した料理のこと。鰻、山芋、れんこんのすり合わせなどで五層になっています。ただただ一言、美しい…!
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宝楽盛り
宝楽盛りは界オリジナルの一品で、八寸とお造り、酢の物が豪華に盛りつけられたもの。このお盆が運ばれると、しばらくスタッフさんは個室に入ってきません。自分たちのペースでゆっくりと、いろいろな素材や料理を味わえるのがいいですね。
伝統工芸・竹細工が盛んな別府らしく、お造りの器は装飾を施した竹のふたがついていました。今日のお造りはホタテとアジ、本鮪、ハマチなど。
ここらで日本酒をグイッと。鶴と亀のおめでたい酒器でいただきます。焼酎のイメージが強い大分ですが、酒蔵も多いそうですよ。
八寸は南京豆腐の赤味噌だれや稚鮎の煎り酒、トマトと海老の琥珀寄せなど。酢の物は河豚皮、くろめ、椎茸の和え物です。
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揚げ物:河豚の唐揚げ
実は河豚(ふぐ)は大分の名産だそう!しかも1年じゅう楽しめるそうで、なんて贅沢。レモンを絞ってさっぱり感もプラス。
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台の物:かぼすと魚介の豊後鍋
いよいよメイン料理の登場です。かぼすが並べられた謎の物体は、なんと竹細工。鍋にサッとつけて、かぼすの風味を足すのです。短時間なら、柑橘特有の皮のえぐみも残りづらい。よく考えられていると感心しきり。そして何よりこのパフォーマンス、家でも真似してやってみたい…!
気になる鍋の中身は河豚、伊勢海老、クエ、ヒオウギ貝といった魚介に加えて、小麦粉でつくった平たい麺(だんごと呼ぶそうです)、クレソン、白菜、椎茸の全8つの食材たち。別府八湯(別府市内の代表的温泉地の総称)にちなんで8なんだそうですよ。
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お食事:雑炊
鍋ときたら、やっぱり〆は雑炊で間違いない!魚介と野菜の旨味がたっぷり滲み出ただしにご飯と卵を入れ、小口ねぎをたっぷりと。これが美味しくないはずがありません。
旅館の会席は基本的に品数が多く、お食事(ご飯もの)が来る前に「もう一口も入らない…!」と思うほど満腹になってしまった経験はありませんか?でも界 別府の会席は、メインが魚介であっさり。最後までモチベーションをキープして楽しむことができたのはうれしい誤算でした。
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甘味:界 別府特製やせうまあんみつ
別腹のデザートは、大分名物やせうまを使って。やせうまとは、鍋のだんごと同じ平たい麺にきなこと砂糖をまぶしたデザート。食感を楽しむため、界 別府では揚げてミルクアイスとかぼすあんと合わせています。サクサクとひんやりが絶妙なコラボレーション。一口サイズということで、秒で胃の中に収まりました。
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