ふってわいた家づくりの機会。心もとない資金で臨んだ編集スタッフTが「これはコストダウンにきいたな」という実体験と、「どうすれば満足度を下げずにコストダウンができるか?」についてレポートします。
突然始まった家づくりは希望とコストの調整の日々
はじめまして。編集スタッフTです。これから4回に渡って、家づくり編集者の汗と涙と若干の笑いの入ったリアル家づくりレポートをお届けしたいと思います!
さて、もともと住んでいたのは、家づくりの結婚と同時に入居した築30年の借家。それから12年、周辺環境も気に入り、のんきに家庭菜園などをしながら暮らしていたのです。ところがある日、大家さんから一本の電話が。
大家さん「ひと月半後に、そこを出てくれないかな……」。
私「えぇーっ!」(「ガラスの仮面」のように目が真っ白)
聞けば、この土地の持ち主である奥さまが亡くなり、相続税を納めるために売ることになったとか。
「ちなみに、いくらで売るんですか?」と興味本位で聞いたところ、頑張れば手が届きそうな微妙な値段ではないですか!
早速ファイナンシャルプランナーに相談に行き、「建物を1500万円くらいに抑えられれば、不可能ではない」ということに。大家さんに不動産屋さんを紹介してもらったら、あれよあれよという間に“リアル家づくり”へと進むことになったのです。
十分な資金も心の準備もないままに始まった家づくり。
まずは依頼先探しです。
これまで、「コストダウンのコツ」企画などでたびたび取材させていただいている設計・施工会社「KURASU」に行ってみることにしました。
最初のミーティングには、編集の仕事で取材したみなさんをお手本に、自分たちの要望やイメージ写真などの切り抜きをまとめて持参。
出した要望は、
- 光や風が通る“空気感”のいい家にしたい
- 大量にある本の収納を解決したい、
- 冬暖かく、年をとっても暮らしやすい家にしたい、
- 床は無垢材にしたい
- 本棚は頑丈につくりたい
これらはいくらコストダウンといっても譲れませんでした。
そこで、そこまでこだわりのない優先順位の低いものからコスト調整をすることに。
そして完成したのが、こちらの家です!!
Living
ざっと数えて7000冊ほどはある本や雑誌。ひと部屋に押し込む方法もあったが、そこが無法地帯になるのがいやだったので、いっそリビングの背景にしてしまえ、と壁を本棚に。
Library
「本に囲まれて圧倒されたい」という夫のフェチ的要望でできたライブラリー。棚板は構造材、工事は家具工事なんて高価なものは無理なので、大工さんに泣いてもらい大工工事で。
Work Space
2階の仕事部屋。壁はほかの部屋と同じ白いビニールクロスを張ったが、入居後にその上から輸入壁紙を自分たちで張った。カーテンポールはネット通販、カーテンは「イケア」。
これまで数多くのコストダウン企画を担当した私ではありますが、実際に経験して分かったのは以下の2点
(いきなり、まとめに入ります。笑)
- プランニングの初期段階ほど大きくコストダウンが可能
- 優先順位の高いものが実現できれば、低いものをあきらめても、住んでからの満足度は高い
実際は、当初より予算はいくらかオーバーしましたが、なにより依頼先選びの成功もあって、
1000万円台で大満足の家ができました!!
具体的なコストダウンのテクニックは、次回「②コストダウンに効くプランニング」に続く!
著者プロフィール
編集スタッフT
「はじめての家づくり」や「PLUS1 Living」など、住宅&インテリア誌の編集&ライター歴19年。1971年生まれのみずがめ座・O型。ふたご座・B型の夫と二人暮らし
設計・施工:KURASU
03-5726-1105 www.kurasu.co.jp
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