【Hさん宅(静岡県)】の間取り実例
サーフィンとアウトリガーカヌーをこよなく愛する内科医のご主人と、裁縫やお菓子など、“つくること”が好きな奥さま。フラダンスを習っている8歳と4歳の2人のお嬢さんとの4人暮らし。
海辺に暮らしてサーフィンを始めたことで、素敵な仲間ができ、 人生観やライフスタイルが一変したというHさん夫妻。 ビーチスタイルの家を建てて、家族の笑顔と、 仲間と過ごす“いい時間”がいっそうふえたとか。
日本屈指の美しさを誇るビーチまで歩いて3分。海から風がそよぎ、ときおり潮騒も聞こえてくるような、誰もが憧れる環境に立つHさんのお宅。広い庭に大きなカバードポーチ(屋根つきのデッキ)のある真っ白な外観は、まさに“海の似合う家”です。 気持ちのいい庭では週末ごとに仲間が集まってバーベキュー。そんなときには広々としたカバードポーチが活躍します。「屋根があるから雨が多少降っても大丈夫。真夏の直射日光が避けられるから子どもたちの遊び場にも最適だし、なによりここで飲むビールは最高においしい!」とご夫妻。
ポーチに続くLDKは、大きな吹き抜けのあるのびやかな空間。庭やポーチと同様に、光と風があふれる心地いい場所です。 カリフォルニアやハワイのサーフ&ビーチカルチャーが大好きなHさん夫妻。イメージしたのは、海外のビーチハウスのような、海の似合う家と暮らしでした。
GARDEN & Covered PORCH
海の暮らしが似合う 「サーファーズハウス」
【POINT】バーベキューに 欠かせない 広いカバードポーチ
家族でよく訪れるハイレワ(ハワイ)の「patagonia」がイメージの発端。「同じブルーグレーの外壁にするつもりでしたが、プランニングの途中でカリフォルニアのビーチハウスの写真を見て、青い空×緑の庭×白い家にノックアウトされ、白い外壁にしました」
古きよきアメリカンテイスト
【POINT】青い空 映えるまっ白い壁
家幅いっぱいのカバードポーチは、多用途に使えるよう奥行き約2.5mと広々。床材は丈夫なレッドシダーを使用しています。床下には薪ストーブ用の薪を収納。
リビング & ダイニングキッチンの間取り・レイアウト
リビングのソファに座って 海風と潮騒を満喫!
【POINT】“海”に向かって フルオープンの窓
庭までひと続きのLDK。ポーチの屋根のおかげで直射が当たらず雨も吹き込まないので、いつも快適。家全体に風が流れるように窓の配置にもこだわりました。
【POINT】念願の薪ストーブ。 耐火壁には ハワイの溶岩石を
のびやかな吹き抜け空間にアンティークのペンダントライトがアクセントに。「アクメ」で購入。
インテリアはアメリカンテイストで決まり
ソファは「TRUCK」の「FKソファ」。ゆったりとした座り心地&ルックスが、サーフスタイルのインテリアにぴったり。
空間を引き締め、家全体を あたためる薪ストーブ
家族そろって「絶対にほしかった」という薪ストーブ。吹き抜けの大空間から2階まであたためるから、真冬でも家じゅうぽかぽか。
味わいのあるヴィンテージ加工の床
イメージどおりの家にするために、素材やディテールには徹底的にこだわって。使い込まれた床がこの家の空気感をつくっています。
キッチンの設備は最新式!
【POINT】 ママの憧れ、 モザイクタイルのキッチンカウンター
【写真1】モザイクタイルのカウンターとオープン棚でレトロな雰囲気に仕上げたキッチン。
【写真2】ビルトインコンロでスタイリッシュに。
【写真3】LDから見えない位置(薪ストーブの裏)に設けた、たっぷり収納できるオープンスタイルのパントリー。
Style Of House
“こう暮らしたい”という思いを ひとつひとつ形にして
海とハワイとサーフィンが大好きなHさん夫妻。
飾り棚には、家づくりのイメージソースになった「patagonia」の写真が。
Hさん一家がこの海辺の街に暮らし始めたのは約10年前。海辺暮らしにすっかり魅了された頃、サーフィン雑誌で目にしたのが、カリフォルニア工務店の「サーファーズハウス」。アメリカンスタイルのルックスは、「こんな家に暮らしたい」という家族のイメージにぴったりだったといいます。
「じつは家業を継ぐためにいずれ実家に戻る立場だったのですが、話を聞きに行ってがっちり心をつかまれ、そうこうしているうちに絶好のロケーションの土地も見つかり、これはもう建てるしかない!と(笑)」とご主人。とはいえ、将来的にこの場所を離れるのは決まっているとのこと。そのときにウイークエンドハウスとして維持しやすいように、あえて小ぶりな設計プランにしたといいます。
カバードポーチや吹き抜けの効果で広々と見えますが、建坪は約20坪とコンパクト。平屋に近い構造なので、2階の居室はいたってミニマム。その分、ロフトや収納を足せるカスタムフリーなつくりになっています。
カリフォルニア工務店との家づくりは最高に楽しい経験だったというご夫妻。「とにかくフィーリングが合う。お互いに海が好き、サーフィンが好き、カリフォルニアのサーフカルチャーが好きで。イメージがすぐ通じるのはもちろん、さらに上をいく提案をしてもらい、こちらが思いついたアイディアも柔軟にとり入れてくれて。カバードポーチも庭のシャワーも、ハワイの溶岩石を使った耐熱壁も、どれも他社では実現できなかったと思います」とご主人。
奥さまも、「つまみやドアノブも好みのものにできたし、キッチンカウンターや洗面台の高さ、通路の幅からミラーの位置まで現場で調整させてもらえたので、暮らしやすさもばっちりです!」と言います。
「夏は頻繁に芝刈りをしないといけないし、台風のあとはポーチを掃除、冬は薪ストーブ用の薪も割らないといけない(笑)。手がかかるけれど、その分、愛着もどんどん深まる、大切なわが家です」
映画のワンシーンのような エントランス
【POINT】 石段にアドレス表示のナンバー
【写真左】白い板壁にポーチ屋根つきのノスタルジックな雰囲気の玄関。階段に貼ったナンバープレートは、アメリカから取り寄せた“本物”。
【写真右】隣接する崖地の規制で、“おまけ”についてきた敷地をバックヤードとして活用。薪割り作業をしたり、「近々、直径5mくらいのトランポリンを置く予定!」
おまけの土地を有効活用。楽しいプランがいっぱい
【写真左】水質も透明度も沖縄の海と並ぶ日本屈指の美しさを誇る海まで、徒歩3分!
【写真右】隣接する崖地。
寝室&ウォークインクローゼットの間取り・レイアウト
梁を生かして部屋にもできる吹き抜け
【POINT】床を張って 部屋にもできる 吹き抜け空間
暮らしに合わせてフレキシブルに対応できるつくりに。近い将来、床をつくって、壁一面に本棚をつくる予定。
階段ホールは、“今のところ” 子どもたちの遊び場に
【写真左】奥のホールと手前のロフトは、床をつくってつなげることも可能。「子どもの成長に合わせて、空間の使い方を変えられる仕掛けをつくってもらいました」
【写真右】階段を上がったホール。「キッチンから見えて、LDKのどこにいても声が聞こえるので安心です」
さし込む光もさわやか。 リゾート感あふれる寝室
【POINT】気持ちのいい 青空が見えるハイサイドライト
【写真左】真っ白な壁&天井にベッドリネンも白でそろえた、清潔感のある寝室。傾斜天井が空間に奥行き感を与えています。
【写真右】寝室からLDKが見渡せる小窓。目線を上に向ければ、明かりとりの高窓から青空が。楽しい仕掛けがあちこちに。
【写真左】寝室からホールへの通路。日常の中の美しいシーンです。梁を生かしてサーフボードを収納。
【写真右】寝室内に設けたウォークインクローゼット。家族の衣類はここに一括収納して、効率よくオーガナイズ。
洗面所の間取り・レイアウト
板壁とアメリカンな日用品で サーフスタイルに
洗面室の壁はビーチハウス感満載の板壁に。あえてすき間をつくってラフに仕上げました。「風通しをよくするためにドアをあけておくことが多いので」、日用品のパッケージにもこだわって。
カウンターと 高窓のある 快適なトイレ
リビングのAV機器収納用のニッチを利用した手洗いカウンター。板壁とレッドシダーで仕上げました。
浴室の間取り・レイアウト
庭&ポーチから直接入れるバスルーム
【POINT】カバード ポーチに つながるドア
「浴槽の位置の調整は大変でしたが、やっぱり庭から入れるドアは欠かせなかった」。庭にもシャワーを設置。「ハワイのビーチにある公共のシャワーような“ダサい感じ”をリクエスト。通称“どぼどぼシャワー”」
こだわりポイント
自分たちらしい住まいのためにHさんが選んだ、こだわりのパーツや設備。「やっぱりここが好き」「採用して正解だった!」アイテムとポイントを紹介します。
アメリカンな金網フェンス
ハワイやカリフォルニアの公園やビーチで見かける武骨なスチールフェンスがイメージの「CAフェンス」。日本製。
洋書がお手本。 天然木の天井
カバードポーチや外壁にも使ったウエスタンレッドシダーを天井に。「シルバーグレーに経年変化していくのが
楽しみ」
「サーファーズハウス」オリジナルの床
ダメージ加工を施したオーク材。白い塗料を塗って拭きとってむらを出し、のこ目でテクスチャーをつけたこだわりの仕上げ。
アメリカ製の薪ストーブと ハワイの溶岩石
【写真左】薪ストーブは「バーモントキャスティングス」社の「INTREPIDⅡ」。
【写真右】耐熱壁にはハワイの溶岩石「モスロック」を使いました。
ブラインドつきの 玄関ドア
ペアガラスの間にブラインドが入っていて、開閉することで光の入れ方を調整できる玄関ドア。「ナガイ」の「スムースファイバーグラスドア」。ヴィンテージのドアノブでさらに味わいを添えました。
設計のポイント
「ラフでありながら贅沢な雰囲気を演出」
海まで徒歩3分の立地を生かした空間構成はもちろん、ラフな板壁や古材の床、アメリカンテイストのパーツでサーフスタイルにこだわりながら、家族の成長に合わせてフレキシブルに対応できるプランに。
設計士プロフィール
【カリフォルニア工務店】
そこに暮らす家族のライフスタイルや趣味に“がっつり”と寄り添った家づくりが人気。その名のとおり、西海岸テイストのサーフスタイルやカリフォルニアモダンの家づくりには特に定評があります
一級建築士 岩切 剣一郎さん
1972年生まれ。施工の現場から設計の世界に入り、独学で一級建築士に。車、バイク、サーフィン、スノーボード、音楽、ファッション、犬と、多趣味で行動派&こだわり屋。
ご家庭プロフィール
家族構成 |
夫婦+子ども2人 |
敷地面積 |
385.34㎡ (116.57坪) |
建築面積 |
72.04㎡ (21.79坪) |
延べ床面積 |
101.85㎡(30.81坪) 1F7 2.04㎡ + 2F 29.81㎡ |
構造・工法 |
木造2階建て |
工期 |
2011年9月〜2012年2月 |
本体工事費 |
約2270万円 |
3.3㎡単価 |
約74万円 |
設計・施工 |
カリフォルニア工務店 TEL: 03-3708-1452 |
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