コラム

保育園デビューの用意は「出産前」からが常識！？

更新日：2017.10.28

妊娠・出産・育児は、多くの女性にとって大きくライフスタイルを変える出来事ですが、とくに働く女性にとっては仕事との兼ね合いもあるため、シビアな問題になることが大半ですよね。
そんな育児と仕事を両立するために欠かせない保育園は、働くママの強い味方になってくれる半面、どんなに強く望んでも入園が叶わずサポートが受けられないという事態も少なくありません。

待機児童問題などが各方面で取上げられるようになって数年経ちますが、“実態はあまり改善していない”と言っていいでしょう。
保育園の狭き門をくぐるためには、「正しい知識」と「早めの準備」が大切。
「待機児童と言われてもあまり実感がないけど…、私は大丈夫？」と考えている方にこそ読んでもらいたい内容をピックアップしました。

待機児童は全国区で問題になっている

「待機児童」というと、どうしても人口や働き手の多い首都圏・大都市に限った問題だと思いがちですが、実際は、中小規模の市区でも入園希望が通らなかったことを理由に、職場復帰や就職をあきらめるママが増えています。
その理由はズバリ！「保育園・保育士の数が不足している」こと。

待機児童が発生してしまう背景には、入園希望者数に対して保育園や保育士の数が足りないという事情にあります。
たとえ人口の少ない地域でも、就業を希望するママが保育園のキャパシティよりも多い地域であれば、必然的に待機児童は生まれてしまうのです。

0～3歳児クラスの途中入園は、とくに厳しい…

ほんの数日、数カ月でどんどん成長していく乳幼児期は、少しでも子どもにとってベストなタイミングで入園させてあげたいところ。
また、親も自分のことも考えると、職場の移動や繁忙期などの都合に合わせて復帰したい、という考えもあったりするものですよね。

ところが保育園は、多くの学校や自治体と同じように4月始まりのカレンダーで運営されています。
保育士1人に対して見られる園児の人数が少ない0～3歳児クラスでは、なかなか年度の途中で定員に空きができることはありません。
幼稚園への就園年齢にも満たないため、転職や退職する方を除くと「退園する園児はほとんどいない」ということも、途中入園が難しい理由の一つとして挙げられます

狙うなら0歳児クラスの4月入園

年度の変わり目は、クラスの開設や増設、園児の入園や退園など、編成が大きく動くタイミングなので最も入園しやすいチャンス。
そのなかでも0歳児クラスは進級してくる在園児がいないので、募集定員が比較的多く、入園の可能性が高い傾向にあります。
0歳児クラスのない保育園では、最も年齢の低いクラスがここに当てはまりますよ。

そして、ポイントとなってくるのが「4月の入園を目指すために動き始める時期」。
多くの自治体では人数調整などに時間がかかるため、前年度の秋から冬にかけた早めの時期に申請の受付を始め、締め切ります。
受付期間が“指定された2日間のみ”というところもあるほどで、このタイミングを逃してしまった場合には、条件がやや不利になる「途中入園」でチャンスを待つことに…。
秋・冬生まれの子ならば、まだ新生児期や出産前の申請になるかもしれません。

だからこそ、確実な入園を希望するならば、妊娠中からスケジュールを確認し、準備物を揃えておく必要があるのです。
出産準備や新生児のお世話で大変な時期ではありますが、保育園入園に向けた準備も忘れないようにしましょう。

産み月をコントロールするという手法

前述したように、秋・冬に出産を迎え、職場復帰を目指すのであれば妊娠中からの用意や行動が必要ですが、お腹が大きい状態や出産直後で体力が落ちているときに動くのは負担が大きいものですね。

無事に入園が決まったとしても、新年度の4月時点では10月生まれの子でやっとお座りができるくらいの生後6か月…。
同じクラスに入る4月生まれの子は、早ければもう一人歩きできるようになっていますから、どうしても体格や体力面で敵いません。
そのようなことに“少しでも長く子どもと一緒にすごしたい”という親心もプラスされ、「4月・5月が出産予定日になるよう、妊娠のタイミングを図る」というママも増えています。
とは言え、子どもは授かりものですし、意図に反した早産なども十分に考えられますから、完全にコントロールすることはできない、と割り切る気持ちも必要です。

“何歳から”あるいは“何月から保育園に入れたい”という希望が無条件で叶えられることが理想ですが、実際は“制度の仕組み”をうまく汲んで行動していかなくてはなりません。
具体的な申請の手続きや決まりごとは自治体によって異なりますので、電話で聞いたり、ホームページや広報誌などでしっかりと確認しましょう。
また、保育園ごとの待機児童数や正確な定員は公表していない場合がほとんどですから、「地方だから大丈夫」「知り合いが入れたから大丈夫」などと油断せずに、早め早めに行動することをオススメします。

＜プロフィール＞
りうな
ライター
2男1女の育児をしながら、ママも子どもも明るく楽に過ごすためのメソッドやテクニックをWEB媒体に発信中。また、育児テーマのみならず、美容やライフハックなど、日々の暮らしに生かせる身近なネタも得意分野。

写真© milatas - Fotolia.com

Profileりうな

ライター
2男1女の育児をしながら、ママも子どもも明るく楽に過ごすためのメソッドやテクニックをWEB媒体に発信中。また、育児テーマのみならず、美容やライフハックなど、日々の暮らしに生かせる身近なネタも得意分野。

編集部ピックアップ

PR『ペントハウス』韓ドラ初心者でもハマる人続出！みんなのリアルな声から分かったおすすめポイント5

「なにこれ、指が痛いんだけど…」40歳を目前にして訪れた不調。原因はまさかの…！？〈マンガ・4人目が欲しい〉

【大人の動物占い®】それぞれの動物の「基本性格＆カラーごとの特徴」をチェック

とうとう汚部屋の限界突破…！3LDK家族暮らしの悲劇【片づけマンガ#1】

朝なのに背中ガチガチ！まるで超合金！！あんたガンダム！？【10秒筋膜ほぐしマンガ #01】